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廃棄物収集業務の効率化ノウハウを応用

小田急電鉄、バイオジェット燃料の原料収集システムを開発・実証へ

2021年08月02日 18時20分更新

バイオジェット燃料製造サプライチェーン(上段)と小田急電鉄の役割(下段)

 小田急電鉄は8月2日、日揮ホールディングス・レボインターナショナル・コスモ石油・日揮が研究開発を行なう、「国産廃食用油を原料とするバイオジェット燃料製造サプライチェーンモデルの構築」において、廃食用油の収集業務の効率化に向けた研究開発およびその実証を行なうと発表した。

 本事業は、「石油由来のジェット燃料を、バイオジェット燃料に変更していくこと」を目標としたもの。このバイオジェット燃料の製造サプライチェーンの構築にあたり、同社は原料の効率的な収集手法に関する研究開発を担う。

 具体的には、廃食用油の収集段階において、廃食用油の排出元からの任意のタイミングで収集リクエストを受け付け、集まったリクエスト情報から最適な収集ルートを自動生成し、スマートデバイス等を通じて担当ドライバーへ共有できるシステムを構築することで、効率的な原料収集の実現および収集量の安定化等を目指す。

 同社は、神奈川県座間市と連携し、2020年8月から一般廃棄物収集事業における収集業務の効率化をはじめとしたサーキュラーエコノミーに関する取り組みを推進してきた。このノウハウは廃食用油の効率的な収集の実現にも応用可能であることから、本事業に参画することになった。

 なお、本事業は新エネルギー・産業技術総合開発機構が公募した助成事業「バイオジェット燃料生産技術開発事業/実証を通じたサプライチェーンモデルの構築」に日揮HDらが提案した事業が採択され実施するもの。同社は、日揮HDから効率的な原料収集手法の研究開発・実証業務を受託し本事業に参画する。

 本年度は、小田急グループが運営する施設・店舗等と連携し、実データに基づくシミュレーションや小田急沿線エリアでの実証実験を進める。また、本事業に賛同し、廃食用油の収集に協力する排出事業者とのネットワークを広げていく。さらに、2022年度以降は、本格的な収集体制の構築を目指し、フィールド実証を推進する予定。事業期間は2021年度~2024年度を予定している。

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