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横浜市民ギャラリー「新・今日の作家展2021 日常の輪郭」、写真家の田代一倫氏と美術家の百瀬文氏の作品を出品

2021年08月04日 13時50分更新

 横浜市民ギャラリーでは9月18日より「新・今日の作家展2021 日常の輪郭」が開催される。出品作家は、写真家の田代一倫氏と美術家の百瀬文氏。

 本展は、横浜市民ギャラリーが開館した1964年から40年にわたり開催された「今日の作家展」を継承する展覧会。同時代の表現を多角的に取り上げ、幅広い世代の作家の作品を通して現代美術を考察してきた。

 2021年のテーマは「日常の輪郭」。写真と映像を主なメディアとして、撮る/撮られる、見る/見られるといった関係や、人々の間にある見えない境界を問いながら制作する2名の作家の作品が出品される。

田代一倫「はまゆりの頃に」より、2011年 発色現像方式印画

 写真家の田代一倫氏はこれまで故郷・福岡を含む九州や韓国、東日本大震災以降の三陸や福島などを訪ね、それぞれの土地と人、地域性との新鮮な出会いから肖像写真を撮影してきた。

 本展では、東日本大震災の被災地を中心に写した「はまゆりの頃に」、韓国領で日本との国境付近にある鬱陵島に生活する人々を撮った「ウルルンド」、そして港湾都市として発展してきた横浜で撮影した新作による3つのシリーズ、およそ100点により展示が構成。

百瀬文「山羊を抱く/貧しき文法」2016年 シングルチャンネルビデオ 13分50秒

 美術家の百瀬文は、人と人とのコミュニケーションの間に生じる欲望や抑圧、身体のあり方を主題に制作を展開している。

 本展では、これまでに制作された身体性について思考する作品と、コロナ禍で感じる抑圧や、人間と権力の関係に着目した新作「Flos Pavonis」を含む映像インスタレーションが生成される。

新・今日の作家展2021 日常の輪郭
会期:9月18日~10月10日(休館日:9月20日)
時間:10時~18時(入場は17時30分まで)
会場:横浜市民ギャラリー展示室1、B1
料金:無料
主催:横浜市民ギャラリー

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