これを読めば大丈夫！初心者も楽しめる「ラ・フォル・ジュルネ」へ行ってみよう！

2023年04月29日 11時00分更新

「ラ・フォル・ジュルネ」ってなに？

　みなさん、「ラ・フォル・ジュルネ（以下、LFJ）」をご存じですか？ LFJは、1995年にフランス西部の港町ナントで誕生したクラシック音楽祭。フランス語で“熱狂の日”を意味する「ラ・フォル・ジュルネ」というネーミング通り、ヨーロッパの数ある音楽祭の中で最もエキサイティングな展開を見せています。

　LFJでは、いくつかの会場でコンサートが同時並行的に朝から夜まで繰り広げられ、入場料はクラシックとしては異例の低価格であるのが特徴。これは、アーティスティック・ディレクターであるルネ・マルタン氏の「一流の演奏を気軽に楽しんでいただき、明日のクラシック音楽を支える新しい聴衆を開拓したい」という意向によるものです。

アーティスティック・ディレクターのルネ・マルタン氏

　ユニークなコンセプトで展開されるLFJの人気は国外へも拡がっており、2005年からは日本に上陸し、東京国際フォーラムでも開催。2007年には来場者数100万人を超え、2019年までに延べ866万人の来場者数を記録しており、世界最大級の音楽祭に成長しています。

2018年東京開催時の様子

　そんなLFJが、5月4～6日に「ラ・フォル・ジュルネTOKYO 2023」として、東京国際フォーラムを中心に開催されます！長いコロナ禍の影響で、東京での開催は実に4年ぶり！しかも今回のテーマは「Beethoven ― ベートーヴェン」で、ベートーヴェンという大作曲家の魅力をぎゅっと詰め込んだプログラムが用意されているので、期待感も高まります。

　とはいえ、クラシックの音楽祭ともなると敷居が高く、行きづらい…と思う方も多いのではないでしょうか？でも大丈夫！この記事では、LFJが初めての方でも楽しめるよう、詳細をご紹介していきます。久しぶりに行くから不安…という方もぜひお読みください！

魅力的なコンサートが目白押し！迷ったときはホールAへ！

　「ラ・フォル・ジュルネTOKYO 2023」では、朝から夜まで1日中、無料公演も含めると約50公演ものコンサートが行われます。演奏時間は1公演につき45分程度。そして、日本の一流アーティストのほか、世界各地からアーティストが来日し、3日間で総勢700人以上ものアーティストが出演します。3日間のうち1日だけ訪れても良いですし、3日間通しで来場して、さまざまなアーティストを聴き比べるのもオススメです！

　しかし、どの公演も魅力的で選べない…、クラシックは詳しくないからどのコンサートを聴きに行くべきかわからない…という方もいらっしゃるかもしれません。

　そんな時は、まずは「東京国際フォーラムホールA」で行なわれる公演を聴きに行ってみてはどうでしょうか？ホールAは、およそ5000人もの観客を収容できる大ホール。演奏されるのはどれも一流アーティストによるオーケストラ曲の傑作ばかりで、まさにクラシック音楽の醍醐味を堪能できます！　ホールAは、クラシック初心者にも、クラシックファンにもオススメの会場なのです。また、スクリーンに映し出されるアーティストの表情を見ながら演奏を聴けるのも、広大な空間で5000人の音楽ファンと感動を分かち合えるのも、ホールAならではの魅力ですよ。

ホールAでの公演の様子。大きなホールで存分にクラシックを堪能できます。

気になる公演のチケットを購入しよう！

　「ラ・フォル・ジュルネTOKYO 2023」のチケットは各公演の開演時間まで、LFJチケット販売サイトにて購入することが可能です。電子チケットでの発券も可能なので、会場で並ばずにチケットを購入できます。

　また、会期中は「東京国際フォーラムホールD1」前に開設されるチケットオフィスで購入することもでき、割引やお得なチケットもあります。

　リーズナブルに一流のクラシックを楽しめる、またとない機会ですから、気になる公演のチケットはぜひゲットしてくださいね！

どんな格好でも大丈夫！気軽に楽しもう！

無料の公演も多数開催され、気軽な雰囲気で楽しめるのがLFJの魅力！

　クラシックといえばドレスコードがあるのでは…、どんな格好をしていけば浮かないか心配…という方もいらっしゃるかもしれません。でも大丈夫！　LFJは気軽に楽しめるクラシック音楽祭ですから、ドレスコードはありません。もちろんちょっとお洒落をしてワンピースやジャケットでもいいですし、スポーティーにジーンズとスニーカーでもOKです！

　会場が広いため、急いで次のコンサート会場へ行かなければならない！ということもあると思いますから、ご自分の動きやすい格好で来場するのがオススメです。