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横濱開港菜「トマト」が主役の「中区丼」はタコライス!

2023年06月02日 14時00分更新

 皆さん、こんにちは! 横浜市役所内商業施設「ラクシス フロント」にある、横浜野菜や地産地消の魅力が体験できるお店「TSUBAKI食堂」オーナーシェフの椿 直樹です。

 今回もご覧いただきありがとうございます!

 前回の記事はこちら。 【連載】希少価値の高い「杉田梅」でいただく「磯子区丼」

 ※過去の連載記事はこちら: 横浜18区の人とまちがつながるTUBAKI食堂 18区ものがたり

 おかげさまで5月の磯子区丼「弥生さんの炊きたてたけのこ釜飯」「梅え鯖かつ丼~梅じそタルタル添え~」は、たくさんのお客様に召し上がっていただくことが出来ました。ありがとうございます。

 そして6月は、私たちTSUBAKI食堂のある「中区」になります。皆さまもご存知かと思いますが、「中区」には畑がありません。「畑がない」=「お野菜が採れない」ということです。その畑がない「中区」ですが、それ以外は逆に何でもあります。そしてさまざまなモノ、コトの発祥の地だったりします。

 横浜は開港都市というだけあって、その当時は海外からたくさんの西洋野菜が入ってきたそうです。トマト、レタス、キャベツ、カリフラワー、ニンジン、いちごetc. これらが横浜から日本全国へ広がっていったと言われています。また開港150周年を記念して、横浜で初めて作られ、横浜に根づいた西洋野菜を「横濱開港菜」と名付けられました。

 その中で「中区丼」では、時期的にもハウスのトマトが美味しくなってきているので、主役を「トマト」にしました。15日までの前半は「フレッシュトマトのタコライス」です!

 「トマト」2種を使い分けています。

 まずは泉区・横山宜美氏の「サンロードトマト」。宜美さんがずーっと作り続けている味が濃い「サンロードトマト」をピュレ状にし、さらに煮詰めてソースにしました。

 そしてもう1種は保土ヶ谷区・山本諭氏の「ソプラノトマト」。こちらはフレッシュさが特徴なので、生のまま刻んでジューシーさが伝わるように。

 今回はお味噌汁ではなく、じゃがいもの冷たいスープを添えました。

 「中区」は私が料理人見習いの頃を過ごした町です。山下町、山手、桜木町、関内、本牧。楽しいことも辛いことも色々あったけど、やっぱりすてきな町だと思います。

 最後になりましたが、「中区丼」の前半は「元街小学校」さんとのコラボになります。

 メニュー決めのヒントをいただくために5年生のみんなにアンケートをとりましたが、その中でもやはり

 「中区は何でもあるから」

 「中区は色んなことの発祥の地なので」

 という声も多くありました。肝心のメニュー自体はスイーツ系が多かったです。こちらは7月の「18区丼」がひと休みの際にメニュー化できたらと考えています。

 というわけで、色々ある「中区」のタコライスを召し上がりにいらして下さいね!

 最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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文/椿 直樹

1967年生まれ。横浜野菜の魅力を広く伝えるため2003年「横浜野菜推進委員会」を設立。その取り組みが評価され2009年、神奈川県で初めて農林水産省「地産地消の仕事人」に認定される。好きな野菜は白菜、苦手な野菜はたくさん(笑)

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