北九州芸術劇場では9月5日~11日、日本演劇界のトップランナー野田秀樹率いるNODA・MAPの最新作「正三角関係」を上演する。
圧倒的な戯曲と演出、衝撃的なキャスティングで公演ごとに話題を呼ぶというNODA・MAP。本作は松本潤さん、長澤まさみさん、永山瑛太さんらが出演する。
6月23日からの一般販売に先駆け、本作がNODA・MAP作品初登場という松本潤さんのインタビューレポートが公開された。
出演:松本潤さんコメント
――NODA・MAP最新作は、ドストエフスキー原作「カラマーゾフの兄弟」をモチーフに、松本さんが長男の花火師、永山瑛太さんが次男の物理学者、長澤まさみさんが三男の聖職者を演じる「唐松族の兄弟」の物語と伺いました。
松本:原作自体に難解なイメージがありますが、野田さんらしい、壮大で入り組んだ物語になりそうです。ただ人物や物語を引用するわけではなく、原作で描かれる人物たちの心理がリンクするユニークな構造になっているので、元を知っていれば読み解きやすくなる……というわけでもありません。野田さんは「ネットであらすじを読んで観に来るのがもっとも危険」と仰っていました(笑)それならいっそ、まっさらな状態でご覧いただいた方がいいかもしれません。
――野田作品の印象を教えてください。
松本:他に似たものがない、とにかく唯一無二の作風ですよね。戯曲としても素晴らしいですし、言葉の響きや身体表現で感動させるというように、俳優が生身で話して、動いて、表現することで完成する部分が大きいと感じています。
――今作で楽しみなこと、ご自身が掴みたいことは?
松本:“野田さんが創出する世界に飛び込めること”に尽きるのではないでしょうか。野田さんが何を描きたいのか、何を表現したいのかをしっかり掴んで、カンパニーの一員としてその一部を全うできればと思います。昨年は一年間大河ドラマ(NHK「どうする家康」)をやらせていただいたので、声の使い方が映像向きになっていると思います。それを徐々に調整しないといけません。舞台に立つのは「あゝ、荒野」(2011年、寺山修司作、蜷川幸雄演出)以来13年ぶりなので早く生の舞台の感覚を取り戻したいです。僕よりも舞台経験が豊富な皆さんとご一緒するので、たくさん勉強させていただきたいと思います。
――最後に、北九州の印象、楽しみなことはありますか?
松本:ライブなどで西の方面へ行くと、とても明るい、楽しげなエネルギーを感じます。日本全国どの場所でも明るく迎えてくださいますが、九州はとりわけ陽気で解放的なエネルギーが感じられる気がしますね。これまで街にゆっくり滞在して、のんびり歩いて、その土地を楽しむということがあまりできなかったので、数日間滞在する今回は、地元の美味しいお店に行くのも楽しみにしています。ぜひとも北九州の皆さん、僕を街で見かけたらそっと見守ってくださいね(笑)
■NODA・MAP 第27回公演 正三角関係
期間:9月5日〜11日全7ステージ ※9日休演
※日時詳細はこちら
場所:J:COM北九州芸術劇場 大ホール
作・演出:野田秀樹
出演:松本潤、長澤まさみ、永山瑛太、村岡希美、池谷のぶえ、小松和重、野田秀樹、竹中直人 ほか
料金:S席 1万2000円、A席 8500円、サイドシート 5700 円(25歳以下 3000円)
※全席指定
※未就学児入場不可 託児あり/要事前予約
※高校生割引シート 1000円あり(発売日が異なる。詳細はホームページにて)
※購入枚数制限あり:1人1公演につき最大2枚まで、2公演まで購入可能
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