横浜市中区に位置する国指定名勝「三溪園」では、9月14日から18日まで、中秋の名月が美しい秋の夜に音楽とお月見を楽しむイベント「観月会」を開催する。料金は無料(入園料別)。
コロナ禍の影響で2021年以降開催を見送っていた「観月会」が、今年3年ぶりに復活する。舞台となるのは大規模修理が完了した「臨春閣」で、雅楽や筝曲、サックスとピアノ、薩摩琵琶、篠笛などの多彩な音楽が無料で楽しめる。
場所は内苑の臨春閣前の芝生エリアで、建物内への入室は不可。混雑時には鑑賞エリアの制限や適宜の休憩が入る場合がある。荒天時は内容の一部変更または中止の可能性もある。
臨春閣は江戸時代に建てられたと伝えられ、創設者・原三溪が豊臣秀吉が建てた聚楽第の遺構として守り継いできた重要文化財だ。2022年には5年間に及ぶ屋根の葺き替えや耐震補強などの保存修理工事を終え、新たな美しい姿となった。
三溪園は1906年に一般公開され、約17.5haの広さを誇る日本庭園である。園内には歴史的価値の高い建造物が配置されており、四季折々の景色を楽しめる。開園以来、文化芸術の育成や支援に寄与し、多くの日本美術の巨匠たちを輩出してきた。
三溪園へのアクセスはJR根岸線根岸駅から市営バスで10分、「本牧」下車後、徒歩10分。入園料は大人900円/小中学生200円。観月会の期間中は9時から21時まで開園し、最終入園は20時30分となる。
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