食欲の秋を直撃！「ＫＩＴＴＥ博多」の「うまいと推しメシグランプリ」実食レポ

2024年09月19日 18時00分更新

文● 前田健志（パンフィールド）、撮影●鍋田広一（パンフィールド）
提供: ＫＩＴＴＥ博多

　「ＫＩＴＴＥ博多」では9/20（金）～10/20（日）、九州のうまいものやご当地グルメが大集合する「うまいと推しメシグランプリ」を開催。地下1F、9F、10Fの飲食店から全26店舗がエントリーし、投票によって推しメシNo.1が決定する。この期間中しか味わえない限定メニューや、投票した人の中から抽選で豪華賞品が当たる特典もあるなど、この秋大注目のイベントとなっている。

　全26店舗の中から、栄えあるグランプリに輝くのは果たして⁉　編集部がいち早く厳選した5店舗の“推しメシ”を実食してみた！

実食その１
自慢の丸腸に希少部位のステーキも！
大人のためのお子様ランチが贅沢すぎる

ビストロスタイルで昼飲み、一人飲みもOK

　まずは地下1Fの「モツビストロ天神ホルモン」から。同店は福岡県内を中心に鹿児島や熊本、長崎にも店舗を構える「鉄板焼天神ホルモン」の姉妹店。ボリュームのあるプレートランチや鉄板焼きメニュー、ステーキが味わえ、気軽な昼飲みもできる。

極みのお子様ランチ￥2,728

　同店からは、人気の“大人のお子様ランチシリーズ”のなかから「極みのお子様ランチ」がエントリー。大きなプレートに肉の大地が広がる肉ラバー垂涎のメニューで、希少部位である佐賀県産和牛のウワミスジや牛サガリのステーキ、国産牛の丸腸、自家製ローストビーフなどがたっぷり。2～3人でシェアできるボリュームもウリだ。

大人気の丸腸。モツの旨味たっぷりの特製トマトーソースで仕上げたナポリタンも入っている

　プレートの中央に堂々と鎮座するのは、看板メニューの丸腸。香ばしさをまとったプリプリの丸腸は、噛むと甘い脂がジュワッとあふれ、濃厚なコクが押し寄せる。特製味噌の甘辛味は、ご飯ともお酒とも相性抜群。

佐賀牛のウワミスジは一頭の牛からわずかしかとれない希少部位

　希少なウワミスジは赤身とサシのバランスに優れ、ジューシーかつ力強い旨味。ローストビーフはしっとり柔らかく、牛サガリは噛むほどにあふれる旨味がたまらない。丸腸、ステーキ、ローストビーフでご飯をパクリ、お酒をグイッ。時々ポテト、また丸腸…と、まさにエンドレス。案外、一人でペロリと平らげてしまうかも。

　大人のためのワンパクなお子様ランチは、ランチと言いつつ、夜もオーダーOK。毎日11時～18時まで開催されているハッピーアワーと併せ、昼飲みのお供にするのも大アリだ。

DATA
モツビストロ天神ホルモン
場所：ＫＩＴＴＥ博多 B1F
営業時間：11:00～23:00（LO22:00）
定休日：施設に準ずる

実食その2
博多和牛をヘルシーに味わう
時間限定の焼きしゃぶに、ぞっこん

木の温もりが優しい店内。一人飲みに適したカウンター席もある

　2軒目は、同じく地下1Fにある「ぬる燗ぞっこん離れ」へ。ランチは蕎麦や博多名物のごまサバの御膳、和牛の石焼きなどをラインナップし、夜は豊富にそろえた酒と一緒に一品料理が楽しめる。意外にも男性より女性客の方が多く、ランチタイムには昼休み中の女性や、観光客でにぎわいを見せる。

博多和牛の焼きしゃぶ￥1,280

　こちらの推しメシは、大きく薄切りにした博多和牛のモモ肉を軽く炙り、旬の野菜や塩、薬味でさっぱりと味わう「焼きしゃぶ」。イベント期間中のみ、さらに14時～22時までの時間限定で提供される特別メニューとなっている。

博多和牛を使ったメニューは同店でこれだけ！

　博多和牛はオーダーが入ってからサッと炙って香ばしさと加えると同時に、旨味を活性化。絶妙な火入れで柔らかく、きめの細かい肉質を損ねないように仕上げている。

さっぱりとしていくらでも食べられる罪なおいしさ。野菜は季節によって変わる

　まずは塩や生の黒胡椒、特製のひしお味噌などで肉の旨味をストレートに堪能するのがおすすめ。肉は赤身だがパサつきはなく、適度な脂で旨味が濃いのが特徴だ。次はカイワレやミョウガ、キュウリなどの野菜を巻いてあっさりと。箸で切れるほど柔らかな肉と、シャキシャキ野菜が描き出す食感のコントラストも楽しい。

厳選した日本酒や焼酎、ワインとのマリアージュはいわずもがな。肉の旨さをシンプルに味わうメニューとあって、どんな酒とも合うのがうれしい。ヘルシーさも手伝って、1枚といわず、2枚、3枚と箸が進んでしまう一品だ。

DATA
ぬる燗ぞっこん離れ
場所：ＫＩＴＴＥ博多 B1F
営業時間：11:00～23:00（フードLO22:00／ドリンクLO22:30）
定休日：施設に準ずる

実食その3
博多の味・モツ鍋の有名店
その味は、やはり格別で珠玉だった

テーブル席やソファ席、個室も完備し、さまざまなシーンで利用できる

　モツ鍋といえば、おおやま。おおやまといえば、モツ鍋。「博多もつ鍋おおやま」は、言わずと知れたモツ鍋の名店。福岡県内だけで10店舗。全国にも15店舗、計25店舗を展開し、今や全国区の人気を誇っている。

　そんな「おおやま」の推しメシとくれば、モツ鍋を置いてほかにはない。堂々と定番の「もつ鍋みそ味」で勝負をかける。

もつ鍋みそ味（1人前￥1,980）※写真は2人前

　いざ味わってみると、さすがというべきか。ひと口目から圧倒的に旨い。モツの旨味と脂の甘さ、味噌の香りと滋味、舌に残るふくよかな余韻。数種類の味噌をブレンドし、昆布やカツオ節から取ったダシ、特製のタレと合わせたスープは「濃厚美味」（こゆうま）と謳われ、分厚い旨味の層が幾重にも重なって奥深い味わいを醸している。

モツの品質はさすがの名店クオリティ

　プリプリとした自慢のモツは、九州産を中心とした国産牛、さらに脂がのった若い牛の小腸のみを使用。臭みのなさ、とろける脂の旨さは鮮度と質にこだわった証だ。また、モツは一切れ10gと決められたサイズにカット。食べ応えと食べやすさを両立するなど、細部にまで妥協はない。

和モダンな離れ。個室がそろい、気兼ねなくくつろげる

　味だけでなく、空間づくりにも余念がないのが名店たる所以。9Fにある店は接待やデートに最適な離れもある。ゆっくりとくつろぎながら珠玉のモツ鍋に舌つづみを打とう。

DATA
博多もつ鍋おおやま
場所：ＫＩＴＴＥ博多 9F
営業時間：11:00～23:00（LO22:30）
定休日：施設に準ずる

実食４
黒豚の旨味がぎっしり、しっかり
こだわりの餃子に大満足

カフェのような雰囲気で女性の一人客も多い

　10Fにある「焼鳥餃子 1010（じゅうじゅう）」は、今年7月にオープンしたニューフェイス。佐賀県産のありたどりを使った焼鳥や一品料理、こだわり抜いた餃子をリーズナブルに味わえる一軒だ。

オリジナル黒豚ギョーザ（6個￥748）

　今回「推しメシグランプリ」にエントリーするのは、「オリジナル黒豚ギョーザ」。試行錯誤の末にようやく完成にこぎつけたというこだわりの餃子で、鹿児島産の黒豚を贅沢に使用。

黒豚を使ったあんがぎっしり。ビールが進んで仕方ない

　店名のようにジュージューと焼きたて、熱々を提供する餃子は、パリッと焼き上げた皮が香ばしく、噛めば肉汁があふれ出す。ちょうどよいサイズ感、皮と具の絶妙なバランスもさることながら、特筆すべきは黒豚のパワフルな旨味。そのままでも十分おいしく、酢醤油と合わせてももちろん美味。「ビール！」と叫ばずにはいられない。

　旨味はしっかりしているのに、後味にくどさはなく、スルスルと胃に収まるのも魅力。1人前6個はあっという間に完食。これなら1人で2、3人前はいけそうだ。