「うみファーム」で楽しく遊びながら「海育」を体験しよう！

2024年10月17日 13時00分更新

　みなさんこんにちは！

　横浜・八景島シーパラダイスの飼育員がお届けする「生きもの日記」。

　第43回はうみファームで飼育を担当する野村俊介がお伝えします。

前回の記事はこちら

　「うみファーム」は、ひとが海と共に成長していく「海育」をテーマにした自然の海の水族館です。自分で釣った釣りたての海の魚を食べられる食育体験や、海の生きものに触れたり、季節によって変わる海の中を観察できる、東京湾に浮かぶ施設ならではの貴重な体験ができる施設です。

　今回はうみファームのご紹介をしていきます。

　まずは最近の話題から。9月21日～29日に実施していた「シーパラSDGs ＷＥＥＫ」について！

　9月25日は国連で採択されたSDGsの記念日だったのをご存じでしょうか。その期間に合わせて、シーパラでもさまざまなイベントを実施！生きものや地球の未来について考えていただく機会を提供しました。

　うみファームでは、普段は学校などの団体様向けに行っている「ＴＷＷ」の期間限定特別版を実施いたしました！（失礼しました！ＴＷＷとはうみファームを回るツアーのことで、「東京湾ワンダーウオッチャーズ」の略です。私たちスタッフは頭文字をとって略して言うことが多いんです。）

　何が特別版かというと

　参加者にはタモ網が支給されます。それを使って岸壁にくっついたヒトデや貝を捕まえて観察してもらったり、カゴ網という1ｍ位の大きさのカゴの仕掛けを使って魚を捕獲するシーンをみてもらったり、その日にうみファームに流れついているゴミを網ですくって観察してもらったりしました。

　カゴ網をあげてみると・・・

毎回、カゴをあげる時はドキドキの瞬間です！

20㎝を超えるカサゴたち

　「カサゴ」という食べてもとっても美味しいお魚や小さなカワハギの仲間などが入りました！！

カゴ網から水槽に入れた魚たち

　水槽で泳ぐ魚たちをみたお子さまからは、「また来たときにも、もう一度参加してみたい！」という感想も話してもらえて、イベントを実施してみてよかったなぁと思いました。

　そして、ゴミの中には小さな小さなプラスチックの破片「マイクロプラスチック」もみられました。参加者からは「こんな小さなゴミが海の中にあるのを初めてみました。」という意見が出ていました。東京湾に流れ着くゴミや実際の海の環境を知っていただく機会になったのではないでしょうか。

一回すくっただけでこんなに色々なゴミが・・・

わかりますか？少し色のついた小さな破片たちがマイクロプラスチック

実際の海の中は、残念ながらこんな状況でしょうか

　また、うみファームでは東京湾ワンダーウォッチャーズのほかに、はじめにご紹介したアジやマダイなどの魚釣り体験や、サンダルを履いて海に入りヒトデなどにさわれる「マリンビオトープ」というエリアがあり、さまざまな形で「海育」を体験することができます。

　そして毎年大人気！ワカメを採って食べられる「植付け体験」と「収穫体験」も実施しています。

収穫直前のワカメ

　ワカメは光合成をすることで環境改善に役立っているといわれています。

　また、収穫された場所から消費される場所まで運ばれる際に排出される二酸化炭素を減らす「地産地消」をすることによって、地球温暖化対策に貢献しているそうです。

　ワカメの育成は今年も12月から3月にかけて実施予定です。

　シーパラで収穫したワカメは美味しかっとのお声もたくさんいただいています。

　食べることで、みなさんも地球環境のためにも役立つことができるのです。

　まだ未体験の方はぜひ参加してみてください！

　色々とお話ししましたが、魚のおいしさを知り、楽しくうみや生きもののことを体験できる「うみファーム」、どうぞ足を運んでみてください。

①ハロウィンや秋をテーマにしたイベント「アキパラ！」開催中！
https://www.seaparadise.co.jp/event/akipara2024/index.html

②「ふれあいラグーン」でバンドウイルカの赤ちゃんが誕生！
https://www.seaparadise.co.jp/7920/index.html

③★電車でスイスイお得にシーパラ★ 水族館と乗車券とクーポン券がセットでお得！！
https://www.keikyu.co.jp/visit/otoku/seapara_kippu.html

文/野村俊介

広島県出身。2006年入社。現在はうみファームとふれあいラグーンで魚や鯨類、鰭脚類などの飼育を担当。海に潜るのがライフワーク。

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