KDDIと京セラ、新技術で5Gミリ波エリアを大幅拡張!西新宿エリアで
2024年12月19日 10時00分更新
KDDIと京セラは12月17日、新開発の無線中継技術を用いて、東京・西新宿のビル街で5Gミリ波エリアを大幅に拡張したと発表した。この新技術により、従来のエリアカバー率33%から驚異的な99%まで向上することを確認した。
この無線中継技術により、電波の飛びにくいミリ波のエリアが拡大した。新技術では、送信と受信の機能を動的に切り替えることが可能となり、従来のように多くの基地局を設置せずに通信網を形成できるという。
5Gネットワークで使用される28GHz帯のミリ波は、400MHz幅と広い帯域を持つため高速通信が可能だが、その直進性の高さから、ビルや樹木に影響を受けやすく、広範囲をカバーするためには多数の基地局が必要とされる欠点があった。しかし、新たに開発された小型の中継器(サイズ:およそ216×216×246mm、重量:およそ4.9kg)をメッシュ状に配置することで、エリアを効率よく拡大することができた。
この成果により、今後予想されるトラフィックの増加にも対応しやすくなり、高周波数帯のより一層の活用が可能になると期待されている。KDDIと京セラは、今後さらにこの技術を他の都市部へ展開する計画を進めている。
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