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能・狂言の魅力を発信する“ランドマーク”!期間限定のギャラリー&ショップ「OTABISHO 横浜能楽堂」

2025年06月13日 10時00分更新

 みなさん、こんにちは。

 私たち、横浜市芸術文化振興財団は、美術、音楽、ダンス、古典芸能など、アートの力を活かして、横浜の魅力を高める活動をしています。

 この連載ではリレー形式で10回に渡り、新たなアートイベントの楽しみ方、文化施設周辺の街歩きなど、アートを切り口に街の魅力をお届けします。

前回の記事はこちら:野毛散策がもっと楽しくなる!大衆芸能の専門館「横浜にぎわい座」とその周辺のおすすめスポットなどをご紹介

過去の連載はこちら

 第5回は、横浜能楽堂の事業企画担当・横田が、横浜能楽堂の取り組みの一つである期間限定のギャラリー&ショップ「OTABISHO 横浜能楽堂」についてご紹介します。

ランドマークプラザの“おたびしょ”

 桜木町駅から徒歩12分、横浜の港を見下ろす紅葉ケ丘に位置する横浜能楽堂。現在は大規模改修工事のため、2026年6月頃まで休館しています。休館中は、横浜市内18区のさまざまな場所で、能・狂言や琉球舞踊の公演、ワークショップなどを開催し、精力的に活動しています。今回は、休館中の活動のひとつとしてオープンしたギャラリー&ショップ「OTABISHO 横浜能楽堂」についてご紹介します。

紅葉ケ丘にある横浜能楽堂。休館中の現在は、囲いに覆われています

 「能」と「狂言」(この二つを合わせて「能楽」といいます)は、ともに650年以上演じられている日本最古の舞台芸術です。教科書にも載っている伝統芸能のひとつですが、「よく知らない」「あまり馴染みがない」という方も多いのではないでしょうか。

 OTABISHO 横浜能楽堂は、どなたでも気軽に能・狂言を「見る・知る・体験する・学ぶ」の切り口でふれることができる場所としてオープンしました。

ランドマークプラザ5階にある「OTABISHO 横浜能楽堂」

 “OTABISHO”という名前は、神社の祭礼において、神が本殿から出て人々と交流する場所である「御旅所」から名づけました。横浜能楽堂のある紅葉坂をまっすぐ下った先にそびえ立つランドマークプラザで、神に捧げる芸能としての起源を持つ能・狂言を、たくさんの方に知っていただける場所にしたい、という思いをこめています。

能・狂言にふれてみる!

 OTABISHO 横浜能楽堂は、ガラス張りの開放的な雰囲気で、ドアも常にオープン状態。

 まずは、能・狂言に関連する歴史や文化をイラスト付きでまとめた相関図が皆さまをお迎えします。音楽や映画、本、人物など「これなら分かる!」という身近なポイントが見つかるかも。

能・狂言の相関図パネルとグッズたち

 グッズコーナーでは能・狂言にまつわる商品を豊富に取り揃えています。書籍やポストカード、お香といったセレクト商品から、オリジナルの手ぬぐいやクリップ、お茶、金平糖など…。ここでしか買えない、ちょっと特別なグッズです。自分用にももちろん、横浜のお土産にもぴったり!

グッズは随時新商品を入荷しています!

 奥に進むと、横浜能楽堂の能舞台の模型や、能・狂言で使われる能面、能装束(衣装)、楽器、舞台装置(能・狂言では「作り物」と言います)のレプリカなど、見どころがぎゅぎゅっと詰まった展示スペースが広がっています。

横浜能楽堂の本舞台を1/24で再現した模型。アクスタやぬいぐるみを置いて写真を撮ることができます!

 なかでも能面のコーナーは、まるで能面をかけたような写真を撮影できる、人気のフォトスポットです!能面の裏側を覗くと、能楽師がいかに狭い視界のなかで演じているのかを体感できるのもポイントです。

能面の展示は毎月変わります

能「道成寺」(どうじょうじ)で使われる鐘を1/2サイズで再現しました!

能・狂言をみなとみらいで体験しよう!

 OTABISHO 横浜能楽堂では、初心者の方に向けた体験講座を開催しています。能楽師を招いて、能・狂言の動きを体験してみたり、扇を広げて使ってみたり、能面をかけて歩いてみたり…。さまざまな角度から能・狂言の世界を体験することができます。

昨年度開催した講座の様子

 OTABISHO 横浜能楽堂には、皆さまが能・狂言とつながるたくさんのヒントがころがっています。ささいなきっかけから、能・狂言に親しみを持っていただければうれしいです。OTABISHO 横浜能楽堂は2026年3月までの期間限定で営業中。最新情報はインスタグラムで随時お知らせしておりますので、ぜひチェックしてください。

 横浜能楽堂は2026年7月頃に再開館を予定しています。その際は、ぜひ紅葉坂を上って能楽堂にいらしてくださいね。

横浜能楽堂本舞台

▼スポット・イベント紹介

横浜能楽堂 公式HP https://yokohama-nohgakudou.org/

・X(旧Twitter)https://x.com/YokohamaNogakud

・Instagram(OTABISHO 横浜能楽堂)https://www.instagram.com/otabisho_yokohamanougakudou/

・YouTube

https://www.youtube.com/@yokohama_noh_theater

■気軽にどうぞ!「はじめまして」の能・狂言

プログラム⑦・狂言の「扇」で 表現しよう!

日時:2025年7月11日(金)19:00~20:00/7月22日(火)19:00~20:00
https://yokohama-nohgakudo.peatix.com/

▼執筆者紹介

文:横田小遥

プロフィール:神奈川県横浜市出身。大学院で映画学を専攻し、卒業後は映画業界で広報に携わる。2024年に横浜市芸術文化振興財団に入職、横浜能楽堂に勤務。夏は野球、冬はバスケの応援に励む生粋のはまっ子。一番好きな横浜の景色は、日本大通のいちょう並木から見上げる横浜スタジアム。

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