フェリーに乗ったら絶対横須賀にも立ち寄って! バリ旨マグロに超レア艦船、そして2027年の大河ドラマで話題の横須賀は遊びがいがありすぎる
2025年09月19日 12時00分更新
日本最大規模の軍港を誇る横須賀には、ここならではの観光スポットがいっぱい。海上自衛隊とアメリカ海軍の艦船が間近で見られるご当地クルーズ「YOKOSUKA軍港めぐり」や、港ならではの旬の海鮮料理が味わえる「いちご よこすかポートマーケット」など、観光からグルメ、ショッピングまで1日楽しめる充実ぶり。せっかく関東地方に遊びに行くなら、フェリーの発着港でもある横須賀を回ってみてはいかが?
「いちご よこすかポートマーケット」地元民も利用する横須賀の名産品が集結
横須賀に着いたら、まずは「いちご よこすかポートマーケット」に行ってみよう。“フードエクスペリエンス(食の体験)”をコンセプトに作られた施設で、港で捕れた旬の魚介から横須賀近郊で生産されている地場産品「よこすか野菜」など、こだわりの新鮮食材が集まる。レストランもあるので、横須賀・三浦半島の食文化を思う存分楽しめる。
広々として天井が高く開放的な館内には、地元で人気のグルメやおみやげなどのショップがずらり。記念撮影用の顔出しパネルもあるので、友人や家族との思い出作りに撮影してみよう。さまざまな飲食店が入店しており、フードコートスタイルで食事ができるので、友人や家族らとシェアして食べるのも楽しい。
テーブルに設置された背もたれ付きの灰色のイスは、アメリカ海軍の食堂で使用されているイスをイメージして設置したのだそうで、横須賀らしさがあふれている。
天気がいい日には、屋外のテラス席もおすすめ。広々としたウッドデッキは開放感があり、大型フェリーや東京湾も眺められる。また、近くには記念艦「三笠」が保存・公開されている「三笠公園」や、猿島などの観光スポットもあるので、時間があればぜひ足をのばしてみては。なお、公園や海岸付近は、上空をトビが飛んでいるので、テイクアウトしたものや、買った食材などが狙われないように注意しよう。
いちご よこすかポートマーケット
住所:神奈川県横須賀市新港町6
HP:https://yokosukaport-market.com/
三崎マグロをふんだんに使った丼に舌つづみ
新鮮な三崎マグロと地魚の海鮮丼が楽しめる「あがっとこ」。さまざまな魚介を盛り合わせた豪華な「海宝丼」をはじめ、マグロや地魚をのせた総重量約1キロにもなる数量限定の「横須賀大漁丼」、希少部位であるマグロのホホ肉を使った「三崎まぐろ ホホ焼き肉丼」など、多彩なメニューを味わうことができる。なかでも、三崎マグロを味わい尽くすなら「三崎まぐろづくし丼」がおすすめだ。中トロ、赤身、ぶつ切り、たたきを同時に味わえて、異なる食感とマグロのうま味が口の中いっぱいに広がる逸品。程よい酸味の酢飯がマッチしていて、かなりボリュームもあるのでお得感がすごい。
どの丼を頼んでも、温かい味噌汁が付いてくるのがうれしい。ご飯の大盛(有料)も可能で、ソフトドリンクのセットや「マグロメンチ」「揚げ大たこ焼き」などのサイドメニューも充実している。テラス席で海を眺めながら食べられるのも、横須賀ならではの楽しみ方だ。
あがっとこ
住所:神奈川県横須賀市新港町6 いちご よこすかポートマーケット内
HP:https://www.instagram.com/agattoko/
素材にこだわった手作りのビーカープリン
昔ながらの手づくり焼きプリンが味わえる老舗「MARLOWE(マーロウ)」。添加物を使用せず、卵の力だけで焼き固めた、神奈川を代表する名物の一つだ。店頭には通年メニューと季節限定メニューをあわせた約20種類ものプリンが並ぶ。今年の10月後半には当店舗限定の3周年イベントが予定されており、なんとこれまでにポートマーケット店限定で販売された歴代の限定商品がすべてそろう予定になっている。
初めてトライするなら一番人気の「北海道フレッシュクリームプリン」(¥842)がおすすめ。生クリームの濃厚なコクとバニラビーンズの甘い香りに加え、しっかりとした食感が口の中に広がりプリンの味をしっかりと味わえる。また、砂糖を焦がして作るほろ苦いカラメルを合わせると、本来の甘さとマッチして“ちょっと大人のプリン”が楽しめる。ポートマーケット店では「チョコレートプリン」(¥842)も人気の一品で、チョコレートの甘い香りとほんのりココナッツのさわやかな香りが鼻を抜けて、極上の味わいに。甘さは控えめなので、カラメルと合わせるとよりビターな印象になる。
プリン以外にもお菓子やオリジナルグッズも販売。「いちご よこすかポートマーケット」から見える夕景をイメージした限定パッケージの「葉山ビスコッティ」(¥1,458/12個入り)は、おみやげにもおすすめ。
MARLOWE
住所:神奈川県横須賀市新港町6 いちご よこすかポートマーケット内
HP:https://www.marlowe.co.jp/
「YOKOSUKA軍港めぐり」数多の艦船と出会える横須賀の定番スポット
横須賀に来たなら絶対にはずせないのが、ご当地クルーズ「YOKOSUKA軍港めぐり」だ。海上自衛隊とアメリカ海軍の艦船を間近で見ることができる日本で唯一のクルージングツアーで、海上自衛隊の潜水艦や護衛艦、砕氷艦(南極観測船)、アメリカ海軍のイージス艦までさまざま。しかも停泊している船は日々入れ替わるため、その日によって、港の景色が変わり、訪れるたびに新しい体験ができる。
クルーズの船内は2階建てになっていて、1階は冷暖房完備、2階は潮風に当たれる開放的な空間になっている。眺めを楽しむなら2階が断然おすすめだ。ただ、クルージングでは停泊している艦船の説明や、イージス艦の見分け方、横須賀港の歴史、米軍基地のこぼれ話など、ガイドがいろいろと説明してくれるので、1階席の方が聞き取りやすい。また、艦船の撮影タイミングや、雑学ネタなど、ユーモアあふれるトークを繰り広げてくれるので、約45分間の船旅もあっという間に終わってしまった。
今回クルーズツアーを盛り上げてくれたガイドの佐藤翔祐さんは、船が大好きだそうで「フェリーなどが好きで、プライベートでもけっこう乗っています」と笑顔で答えてくれた。ガイドとしてデビューしたのは最近で、それまでは研修で何度となく練習を重ねたと話す。トークはほとんどがアドリブで「行き当たりばったりですね。写真のベストタイミングについても、船の紹介についてもその場で組み立てています」と臨機応変さが重要なのだと明かした。「船の説明をしている時はお客様に盛り上がってもらえるので、フリートークの場でもっと笑いが起こるようにしていきたいです」と今後の目標についても目を輝かせながら答えてくれた。
YOKOSUKA軍港めぐり
住所:神奈川県横須賀市本町2-1-12
HP:https://yokosuka-gunko.jp/
「よこすか近代遺産ミュージアム ティボディエ邸」歴史好きにはたまらない横須賀の新名所
いろいろな艦船を目にしたことで、横須賀の歴史に関心を抱いた人におすすめなのが「よこすか近代遺産ミュージアム ティボディエ邸」だ。横須賀製鉄所(造船所)副首長であったティボディエの官舎で、現在は近代化の礎となり数多くの船を建造、修理してきた横須賀製鉄所の歩みなどを「エントランス」「再現」「横須賀ことはじめ」「シアター」の4つのゾーンに分けて展示・紹介している。エントランスでは、開国からの流れが分かる年表を展示していて、諸外国に対抗していく際に横須賀がどのような役目を果たしたか、江戸幕府の勘定奉行だった小栗上野介(忠順)が横須賀製鉄所の建設にどのように関わっていたか、などを知ることができる。
再現ゾーンでは、製鉄所副首長であったティボディエの官舎の一部が復元されていて、当時の雰囲気を間近で感じることができる。シアターゾーンでは「黒船来航」「横須賀造船所めぐり」の2つのプログラムが上映されており、横須賀の歴史を知らない人でも楽しみながら体感でき、横須賀という町をより身近に感じられる。
横須賀の歴史、文化、自然を“ルート”でつなぎ、市内全体を大きなミュージアムとして楽しむ「よこすかルートミュージアム(https://routemuseum.jp/)」の拠点としての役割も担っており、エントランスに設置されたデジタルマップでスポット情報を入手することもできる。
よこすか近代遺産ミュージアム ティボディエ邸
住所:神奈川県横須賀市汐入町1-1
HP:https://thibaudier-yokosuka.com/
よこすかルートミュージアム
そして、その建物があるヴェルニー公園にも立ち寄ってみたい。ここには「よこすか近代遺産ミュージアム ティボディエ邸」で紹介されている小栗上野介(忠順)と横須賀製鉄所の建設に貢献したフランス人技師ヴェルニーの銅像が建てられている。2027年の大河ドラマは、小栗上野介(忠順)の活躍を描いた「逆賊の幕臣」に決定。ひと足先に、大河で盛り上がる観光スポットをチェックしておこう。
移動時間も贅沢に、快適な船で旅行を満喫
ここからは観光スポットに来るまでの移動手段、大型フェリーについてご紹介。新門司と横須賀を結ぶ大型フェリーを使えば、移動時間だって、全然苦にならず、快適で充実した旅行になること間違いなし。
船旅の最大の魅力は、マイカーでそのままフェリーに乗り込んだら、あとは広い船内でゆっくり寛げるところ。下船する時も、そのまま目的地へ迎えるから、荷物が多い人や、小さな子供連れのファミリーには、ストレスフリー!
東京九州フェリーで運航されている「それいゆ」は、2021年7月から就航。露天風呂が完備されている豪華な船で、海風を感じながら水平線まで続く青空と海をゆったり一望できる。また、レストランにはテラス席も用意されていて、海を眺めながら肉料理から魚料理まで多彩な料理を楽しめる。
船内ではトレーニングルームで運動したり、カラオケを楽しんだり、フェリーでは初のプラネタリウム鑑賞ができたりと多彩なアトラクションがそろい、単なる移動時間を思い思いに有意義に過ごせるのが、船旅のいいところ。なお、プラネタリウムの所要時間は40分間と1時間にも満たないにも関わらず、クッションが心地良過ぎて最後まで起きていられた人はいないんだとか。
気になる客室は、カプセルホテルのようなシングルタイプから、3、4人が泊まれるファミリー向けの部屋までさまざまなグレードを用意。さらにペット同伴OK(犬・猫のみ)の部屋もあるので、目的に合わせて泊まる部屋を選べる。
今回紹介したスポット以外にも、東京湾に浮かぶ唯一の無人島で、釣りやBBQなど四季を通じてアウトドアが楽しめる「猿島」や、高さ15mの大型アスレチックや全長300mのジップライン、観覧車をはじめ、季節の花々を楽しめる「長井海の手公園 ソレイユの丘」など観光スポットがたくさんあるので、ぜひ横須賀の街を満喫してみよう。
第2弾よこすか周遊キャンペーン
HP:https://www.cocoyoko.net/special/yokosuka-ferry2.html
東京九州フェリー
HP:https://tqf.co.jp/
横須賀市観光情報
HP:https://www.cocoyoko.net/
九州LOVE WALKERの最新情報を購読しよう