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人気アイドルやミャクミャクとのコラボも⁉ 「御城印」で話題の城はココだ!

 豊臣秀吉・秀長の軌跡をお城からたどる「戦国LOVEWalker2026」が12/22発売!この連載では戦国武将ゆかりの城や注目イベント、SNS分析など、大河『豊臣兄弟!』とともに様々な角度から戦国時代と天下人兄弟の魅力を掘り下げる。今回は前回の「城・城址ランキング」に続き、近年熱い注目を浴びている「御城印」とともに言及された城名ランキングをお送りする。城としての人気もさることながら、四季折々の風物を織り込んだ限定御城印や人気キャラクターとのコラボでも注目される御城印。新しいお城巡りの楽しみ方を見てみよう。

そもそも御城印って何?

 「御城印」とは、 和紙に城名やゆかりある城主の家紋や花押などの印、お城にゆかりのあるモチーフが描かれているもの。その見た目は神社仏閣で授与される御朱印に似ており、記念スタンプに代わる登城の記念品として近年注目を集めている。

 なお、御朱印との混同を避けるため、「登閣記念証」「来城記念符」「登城記念証」「登城記念符」「城郭符」など御城印以外の名称を使用している城も多いが、この記事では呼び方を「御城印」に統一する。

順位 スポット名(都道府県名) 話題流通量
投稿数/
アカウント数
男性:
女性比
ポジ:
ネガ比
主な共起語
(その共起語がXでの投稿全体に占める比率)
1 名古屋城
(愛知県)
1,511
71%
29.%
84.8%
0.5%
特別(81%)、綺麗(79%)、桜(79%)、観光(3%)、数量限定(2%)
2 姫路城
(兵庫県)
574
74%
26%
33.3%
2.1%
コラボレーション(25%)、ミャクミャク(22%)、万博(20%)、国宝(19%)、イベント(17%)
3 新発田城
(新潟県)
512
78%
22%
31.6%
0.6%
コラボレーション(71%)、安兵衛(56%)、ももいろクローバーZ(54%)、観光案内所(48%)、十一人の賊軍(17%)
4 掛川城
(静岡県)
451
72%
28.%
31%
2%
王将戦(27%)、楽しみ(21%)、藤井聡太(15%)、コラボレーション(9%)、お茶(8%)
5 鶴ヶ城
(福島県)
444
73%
27%
17.8%
2%
観光案内所(64%)、60周年(52%)、会津若松(49%)、元旦(17%)、数量限定(16%)
6 彦根城
(滋賀県)
417
59%
41%
23.3%
2.9%
ひこにゃん(33%)、国宝(19%)、佐和山城(16%)、お城expo(16%)、にっぽん城まつり(13%)
7 小倉城
(福岡県)
360
70%
30%
21.4%
0.3%
城の日(54%)、関ヶ原の戦い(6%)、細川忠興(6%)、桜(6%)、楽しみ(5%)
8 松本城
(長野県)
359
68%
32%
37.6%
3.3%
京都(23%)、国宝(22%)、コラボレーション(14%)、特別(13%)、松江城(9%)
9 箕輪城跡
(群馬県)
358
81%
19%
7.8%
0.3%
グッズ(76%)、令和(73%)、東京大学(72%)、本庄城(10%)、お城expo(9%)
10 岡崎城
(愛知県)
315
68%
32%
31.4%
10.8%
徳川家康(38%)、名城(15%)、スタンプラリー(14%)、岩津城(14%)、日近城(14%)

「御城印×城」言及数ランキング、TOP10の表。右端の「共起語」とは、スポット名とともにつぶやかれたキーワード。

Xデータでわかった「御城印×城」TOP5を分析!その魅力とは?

 では、Xでの投稿数でTOP5にランクインした城・城址名を見ていこう。

 1位は「名古屋城」。2位以下に圧倒的大差をつけている。

 名古屋城では通常販売している御城印のほか、「しろの日」などの記念日には来場者限定の特別御城印を配布している。特に桜の開花時期に当たる4月6日の「しろの日」、令和7年5月8日の「758(なごや)の日」を記念した特別御城印に熱い注目が集まっていた。

 2位は国宝・姫路城。2025年には大阪・関西万博の公式キャラクター、ミャクミャクと姫路市のイメージキャラクター、しろまるひめとコラボした御城印が大きな話題を呼んだ。

 御城印は姫路城の歴代城主家「榊原家」「酒井家」「池田家」と姫路ゆかりの衣・食・住をテーマとした3種類を販売。本来は大阪・関西万博開催期間のみの販売だったが、反響があまりにも大きかったため、2026年3月まで販売期間が延長されている。

 X上では「かわいい」「付属のフレームも写真用に使えて素敵」「ミャクミャクロスを癒せてありがたい」などの声が上がっている。

 3位の新発田城は新潟県新発田市にある平城。日本唯一の「三匹の鯱」を載せた特徴的な三階櫓で広く知られている。そのため、三匹の鯱をモチーフにあしらった御城印や初代新発田藩主、溝口秀勝の家紋をあしらった御城印を販売している。

 なお、算出期間中に最も注目を集めた話題は、4月12日・13日に開催される予定だった、人気アイドルももいろクローバーZの恒例イベント「ももクロ春の一大事2025 in 新発田市」とのコラボ御朱印発売だった。御城印は桃色の台紙にももクロの家紋と新発田城の名を描いた、お城マニアのみならずモノノフも垂涎の一品となっている。

 そのほか、4位の掛川城は常時バラエティ豊富な期間限定御城印を販売していることで知られており、特に算出期間中には紅葉切絵御朱印や、将棋の王将戦が掛川城で開催されたことにちなんだ、藤井聡太王将と永瀬拓矢九段の署名入り御城印が人気を集めた。

 また、彦根城は彦根市のイメージキャラクター、ひこにゃんの絵柄をあしらった御城印が人気を集めるなど、キャラクターとのコラボによる限定御朱印は各城に注目を集める重要な要素となっている。

御城印×城ランキングTOP11~30

 こちらでは「御城印×城ランキング」11位~30位までを紹介する。12位「白石城」は片倉小十郎の居城として知られており、特に毎年秋に開催される「鬼小十郎まつり」限定の御城印が注目されている。また、徳川家康の人生に深くかかわった、岡崎城、浜松城、田中城、駿府城の御城印を全て収集すると徳川家康の限定武将印が貰えるイベントが開催されていたことから、岡崎城が11位、浜松城が24位、駿府城が27位にランクインしている。

順位 城名 投稿数 アカウント数
11 白石城
(宮城県)
315
12 元離宮二条城
(京都府)
295
13 岡山城
(岡山県)
289
14 松江城
(島根県)
282
15 国吉城址
(福井県)
281
16 大阪城
(大阪府)
276
17 上山城
(山形県)
268
18 和歌山城
(和歌山県)
267
19 上田城
(長野県)
258
20 福知山城
(京都府)
254
21 小田原城
(神奈川県)
250
22 岐阜城
(岐阜県)
244
23 仙台城
(宮城県)
221
24 浜松城
(静岡県)
193
25 福山城
(広島県)
192
26 熊本城
(熊本県)
190
27 駿府城公園
(静岡県)
189
28 忍城跡
(埼玉県)
175
29 犬山城
(愛知県)
170
30 沼田城址
(群馬県)
169

 城と御朱印についてつぶやいているユーザーの男女比は男性が約7割と男性比率が圧倒的に高い。また、多くの城の共起語に「数量限定」「期間限定」「特別」が上がっており、城や戦国武将に対する興味関心に加えて、コレクター心理をくすぐって来城を促し、観光誘致に結びつけている事例が多いこともXデータからは読み取ることができた。

エリアLOVEWalker総編集長・玉置泰紀からひとこと

 御城印はお城ファンにとっては欠かせないアイテムだが、通常のお城のランキングとは矢張りかなり違っている。其々のお城で様々な仕掛けを凝らして取り組んだ結果が反映しているのだ。今年の戦国LOVEWalker2026にも、付録として2026年現存12天守カレンダー、さらに人気のゲーム「信長の野望 出陣」とコラボしたオリジナル御城印がついてくる。

データ詳細

今回の集計の詳細は以下のとおり。
集計期間:2024年12月1日~2025年11月30日
解析対象:「御城印」を含むX(旧Twitter)上での投稿
抽出件数:18,025件

角川アスキー総合研究所は2015年に、東京大学生産技術研究所喜連川・豊田研究室と、アジア圏で唯一ツイートデータの全量を取り扱うことができるNTTデータ、そしてTwitter Japanと共同で「Twitterトレンド解析システム」を開発した。それ以来、当社が持つエンターテインメント用語辞書(300万語以上)に収録されたワードをもとに、日本国内でのエンターテインメント分野に関するツイートを対象にした解析を行っている。

 解析内容としてはツイート内でのワード出現傾向の分析に加えて、ツイートテキストを対象にした投稿者の推定属性情報(NTTデータ提供)や、各種統計データなどを組み合わせた分析などを行っており、報道機関や、企業・自治体等に幅広く活用されている。なお、「X(旧Twitter)トレンド解析システム」によるXのリアルタイムな集計結果は、「ついラン」でも見ることができる。

『戦国LOVEWalker2026 ウォーカームック』

発行:株式会社角川アスキー総合研究所
発売:株式会社KADOKAWA
発売日:2025年12月22日
定価:1,760円 (本体1,600円+税)
ISBN:9784049112979
サイズ:A4判/100ページ
詳細・購入はAmazon

【目次】 千田嘉博先生インタビュー:「武将たちがあこがれた城」
特集:秀吉・秀長の城(長浜城、姫路城、郡山城、聚楽第、名護屋城など)
特別企画:深掘り 大阪城ガイド
特別企画:有馬温泉
大河ドラマ特集(主演インタビュー、ドラマ紹介、仲野大賀さんインタビュー)
戦国メタ散歩:金沢城、三方原の戦い、河越城の戦いなど

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