戦国LOVEWalkerでお城＆メタ散歩を楽しもう⑦

大河ドラマ『豊臣兄弟！』で寧々様を演じる浜辺美波が降臨。今年の『お城EXPO2025』は例年を超えて大きく盛り上がった

　2026年のNHK大河ドラマは「豊臣兄弟！」。久しぶりの戦国大河に、2025年に 記念すべき10 回目を迎えた、お城ファンの祭典「お城 EXPO」は大盛り上がり。毎年恒例・国内最大級のお城ファンの祭典『お城 EXPO2025』（主催者代表:小和田哲男）は、2025年12月20日（土）・21日（日）、パシフィコ横浜ノースにて開催された。

　日本各地のお城を有する自治体やお城グッズを販売する企業・団体の出展が過去最多の137団体に上り、多くのイベントが催されたが、21日には「豊臣プレリュード　浜辺美波（大河ドラマ「豊臣兄弟！」寧々役）ステージトーク」が、れきしクン（長谷川ヨシテル）、高橋亜矢の司会で開催され、浜辺さんの飾らないトークで大いに盛り上がった。

信貴山の開運バンジーも試してみたいという浜辺美波の演じる寧々様は「キャッキャしている」明るい寧々様！？

　2026年1月4日、『秀長が長生きしていれば豊臣家の天下は安泰だった』とまで言わしめた天下一の補佐役・豊臣秀長（秀吉の弟）が主人公の戦国時代大河『豊臣兄弟！』がスタート。夢と希望の下剋上サクセスストーリーの中で、浜辺美波は、豊臣秀吉の正妻・寧々を演じる。寧々は、夫とともに出世街道を駆け抜け、やがて庶民の娘から“戦国のファーストレディ”へと昇りつめる。秀吉が関白に就任したのちは北政所と称される。

　トークショーでは、「今回のステージは、ドラマの舞台となる「奈良県」そして「滋賀県長浜市」、この両方から熱烈なアプローチを受けて浜辺さんにお越しいただいたと伺っています」というれきしクンの振りに、浜辺さんは「はい、今日は両方の代表として参りました（笑）。 滋賀県には撮影でも行かせていただきましたし、奈良もこれから物語に関わってくる大切な場所ですので、今日ここでお城のことを勉強できるのを楽しみにしていました」と返答。

　奈良県のお城では、郡山城、宇陀松山城、高取城……そして信貴山城などが有名だが、信貴山の「開運バンジー」というスリル満点のスポットを知っているかと聞かれ、浜辺さんは「はい、伺いました！ 普通に高いところに登るだけだとちょっと怖いですけど、『運が開ける（開運）』なら、ぜひ試してみたいです！ 」との答えに、会場は大いに盛り上がった。

　信貴山は「信貴山城」や「信貴山朝護孫子寺」で有名だが、その参道にある国の登録有形文化財「開運橋」（『上路カンチレバー』という珍しい工法の現存する日本最古の橋）から飛び降りる、高さ30mの「開運バンジー」が楽しめる。これは関西で唯一の橋からのバンジーで、歴史ある橋と「開運」という名前にちなんで、新年の運試しや新しい挑戦に人気を集めている。

　滋賀県長浜市の長浜城は秀吉公が初めて築いたお城であり、寧々が家族と共に過ごした場所だが、 今は「長浜城歴史博物館」になっていて、当時の石垣の一部が湖底から見つかったり、転用石（石仏などを石垣に使うこと）があったりすると聞いて、浜辺さんは「へぇー......! 」と驚き、「そういう工夫や苦労が当時の石垣には詰まっているんですね。 撮影現場でも、監督や先生方とお話ししながら作っているんですが、そうした『歴史の痕跡』を知ると、台本を読むのがさらに楽しくなります」と撮影の様子を語った。

　撮影については、寧々という役について、監督からはどんな要望があったか、と問われ、 浜辺さんは「意外だったんですけど、監督から『キャッキャしている寧々をやってほしい』と言われたんです」と答え、「寧々さんというと、しっかり者の『北政所』のイメージが強いですが」と聞かれて、浜辺さんは「そうなんです。私自身にとっても新しい一面だなと感じていますが、明るく夫を支える寧々を、楽しんで演じています」と答えた。

　さらに、夫の秀吉役・池松壮亮、主役の秀長役・仲野太賀の兄弟の印象については、「もう、『最高の兄弟』です。 お二人の掛け合いを見ていると、『あぁ、この2人だからこそ天下を取れたんだろうな』と納得してしまいます。そんな兄弟を、ずっと見ていたくなるような作品になっています」とドラマの魅力を語ってくれた。

武将隊やゆるキャラが闊歩し、全国のお城の展示はもちろん、企画展示も気合入りまくりでお城好きにはこたえられないEXPOだった

　年末のお城EXPOにはずっと通ってきているが、今年は、例年に比べても入城者が多く、幅広い層のお城ファンが来ているのが感じられた。メインフロアはもちろん、他のフロアでのセミナーや展示も興味のある人たちでにぎわっていた。ステージや会場内でも武将隊など戦国の姿の人たちが大活躍。ゆるキャラもいっぱい集まった。

●メインフロアの様子

●ほかのフロアの様子

●苗木城（岐阜県）の展示

●郡山城（奈良県）の展示

●戦国LOVEWalker2026のポスターも掲示した

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