十二社熊野神社、節分祭で2月2日に御朱印を受付
2021年01月26日 09時00分更新
西新宿エリアを語るうえでははずせない、新宿中央公園の一角に鎮座する十二社熊野神社。
その始まりは、室町時代の応永年間(1394~1428)に中野長者と呼ばれた鈴木九郎が、故郷である紀州の熊野三山より十二所権現をうつし祠ったものと伝えられている(一説に、この地域の開拓にあたった渡辺興兵衛が、天文・永禄年間(1532~1570)の熊野の乱に際し、紀州よりこの地に流れ着き、熊野権現を祠ったともいわれている)。
鈴木家は、紀州藤代で熊野三山の祠官をつとめる家柄だったが、源義経に従ったため、奥州平泉より東国各地を敗走し、九郎の代に中野(現在の中野坂上から西新宿一帯)に住むようになった。
九郎は、この地域の開拓にあたるとともに、自身の産土神である熊野三山より若一王子宮を祠りました。その後鈴木家は、家運が上昇し、中野長者と呼ばれる資産家になったため、1403(応永10)年、熊野三山の十二所権現すべてを祠ったといわれている。
江戸時代には、熊野十二所権現社と呼ばれ、幕府による社殿の整備や修復も何回か行なわれた。
また、享保年間(1716~1736)には八代将軍吉宗が鷹狩を機会に参拝するようになり、滝や池を擁した周辺の風致は江戸西郊の景勝地として賑わい、文人墨客も多数訪れたそう。
明治維新後は、現在の櫛御気野大神・伊邪奈美大神を祭神とし、熊野神社と改称し現在にいたり、氏子町の範囲は、西新宿ならびに新宿駅周辺及び歌舞伎町を含む地域で、新宿の総鎮守となっている。
2021(令和3)年の節分祭は、緊急事態宣言を受け、豆まきは中止となり、式典は神職のみの実施が決定されたが、御祈祷の札・福升、御朱印は社務所にて受付(9:00~15:30)。
当日限定の御朱印は初穂料300円。十二社熊野神社オリジナルのご朱印帳(初穂料1500円)は、西新宿ならではの裏表紙柄が印象的。訪れた際にはチェックしてみよう。
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