新宿に春が来た! 京王プラザホテルで「ひなまつり」スタート。三段重のひなまつりランチを実食レポート
2022年02月10日 09時00分更新
暦の上では、もう春。西新宿のランドマークでもある京王プラザホテルのメインロビーに、段飾りとつるし雛が登場するほか、レストランでも「ひなまつり」気分を味わえるメニューがスタートすると聞き訪れた。
メインロビーでは「ホテルで楽しむひなまつり~舞雛たちより 春への祈り~」と題して3月31日(木)まで展示。見学無料だ。写真の「本絹古布のつるし飾り」が、なんともかわいらしい! お細工物は、1点ずつ手縫いで作られている。代々受け継がれてきた着物など貴重な本絹古布を使用して縫い上げているというから、このような着物の再生はまさにSDGsだなぁと感心する。写真中央は、京都の上賀茂神社から木目込み人形の唯一の正当な伝承者として認定を受けている真多呂人形の段飾り。
お細工物は、キルト作家の松尾光代さんとひまわりグループのメンバー約60名により京王プラザホテルで展示するために作られた作品だ。亀=長寿の象徴、子供が長生きできるように。大根=古来より毒消しの意味がある。など、1個ずつに言い伝えがあり、それを解説する案内板が置かれているので、見比べながら見るのも楽しい。この展示の前で、笑顔で撮影している人もいて、見ているこちらもほほえましい気分になる。ここ二十年程実施されていた名物展示が昨年は開催中止になったというから、今年の開催を待ち望んでいる人たちも多いだろう。
目の保養を十分したところで、本日のレストランである本館2階「和食 かがり」へ。向かう途中にも、つるし雛が飾られていて、「ひまなつり」気分を盛り上げてくれる。
店に到着しました。そして、ついに目の前に! 写真は「かがり雛」4,500円(税・サ込)。写真奥が一の段、手前が二の段、一の段の下には三の段。それぞれの段で「ひなまつり」を表現した、目にも華やかな三段重のランチメニューだ。
詳しくご紹介していこう。
雛盛り一段 ~お内裏様とお雛様~
お内裏様・・・桜海老と春野菜のお浸し
お雛様・・・・蒸し雲丹と胡麻豆腐 山葵
雪洞・・・・・お造り二種、三色菱羹
金屏風も飾られ、雛飾りの再現性が高い! そして、私はお内裏様と名付けられたお浸しに一票。からりと揚げた桜エビがお浸しの具材になるのが意外だったが、程よくシャキッリ感もある葉野菜と楽しい食感で口の中で合わさる。三色菱羹(ひしかん)は、ヨーグルト味の寒天。口の中がさっぱりして後味がいい。
雛盛り二段 ~三人官女~
焼物・・・鰈芽吹き焼き、京杏子甘露煮。酢取り梅
揚物・・・海老の三色揚げ、揚げ野菜、青身
蒸物・・・花麩茶椀蒸し、輪瓜、銀餡
「芽吹き焼き」というネーミングも春らしい。カレイはほんのりと甘味があり、ふっくらした身で箸が進む。海老の三色揚げは、見た目にもひと工夫。今日の揚げ野菜はカボチャとシシトウ。
雛盛り三段 ~五人囃子~
お食事・・・蟹と鮭のちらしご飯 いくら添え
ひなまつりといえばちらしご飯。とはいえ、なんと豪勢な具材! カニの身が贅沢に使われていて、この段だけでも十分なボリューム感。このほか、蛤のお吸い物がつき、そして・・・。
こちらが食後のデザート。この日はしっとしとした粒あんがおいしいどら焼きとイチゴで締めくくり。
「ひなまつり」をテーマに趣向を凝らした品々を少しずつ楽しめ、たっぷりめのボリューム。お祝い事としての利用はもちろん、とっておきのランチとして春の味を満喫しに、1人や親しい友人などと来るのもおすすめ。なお、今回紹介した「かがり雛」は3月末まで実施。「和食 かがり」の営業は、2月4日現在、月~木は休業(祝日の場合営業)となっているが、詳しくはHPで来店前に確認してほしい。
と満足しきったところで、最近ユニークなサービスを開始したと聞いて、そこを見学させてもらうことにした。
南館34階にある「リュクスラウンジ~THE PLACE~」は、ホテル宿泊者なら誰でも、平日14:00~20:00(最終入場19:45)に利用できる。入り口で靴を脱ぐところがユニークだ。
コロナ禍でお出かけが難しい中、ホテルにお籠りしながらアウトドア気分を楽しんでもらいと企画されたもので、宿泊者はラウンジの入口でカードキーを見せれば利用できる。
ハンモックを利用してみる。西新宿の駅を一望する絶景を前に、ハンモックでゆらゆら・・・。ものすごいセレブリティ体験だ。カウンター席にはコンセントが付いているほか、無料Wi-Fiや専用化粧室もある。そして、スターバックスのコーヒー体験を提供するプログラム「We Proudly Serve Starbucks™」により、店と同じコーヒー豆を使用して淹れたカフェ ラテやカプチーノ、エスプレッソなど9種のフレーバーが無料で味わえるのも魅力。こういうラウンジはこれまでありそうでなかったので、今後も注目されそうだ。
さて、今回は目でも舌でも春を先取り体験してきた。冬の食材もいいが、春の食は彩も明るく気持ちを華やかにしてくれる。ぜひ、皆さんも体感してほしい。
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