「空飛ぶクルマ」のかっこよさに驚く! 「代替肉」のハンバーガーがおいしい! SusHi Tech Tokyo 2024ショーケースプログラムの見どころ大解説
2024年04月26日 11時00分更新
日本科学未来館で見つかるのは
子どもがアイデアを表現できる「未来」
ショーケースプログラムは、テクノロジーやサステナブルが理解できるイベントであることはもちろん、「実際に体験できる楽しさがある」「東京(ベイエリア)で開催されることに意義がある」催しでもあるのです。
そんなショーケースプログラムで、いち早くオープンする日本科学未来館を詳しく見ていきましょう。
日本科学未来館は、一言で言えば未来を担う子どもたち向けの会場。子どもたちに今回の発明を体験してもらい、そのあとに自分たちのアイデアを考えてみようという、主体的に表現する機会にあふれたプログラムが揃っています。
日本科学未来館のアンバサダーは、アトムやレオ、写楽をはじめとする手塚治虫※作品のキャラクターたち。
※「手塚治虫」の「塚」は、点ありの旧漢字が本来の正しい表記ですが、本サイトでは互換性の観点から簡易字体を使用しています
会場は1階と7階に分かれています。1階は「みらい発見フロア」。未来/科学/テクノロジー/サステナビリティを体験し、課題解決に向けて考え、自分のアイデアを表現するコンセプトになっています。「なぜその発明が必要なのか?」というところを子どもたちが体験できるというのがポイントです。
「みらい発見フロア」の目玉としては、空飛ぶクルマ「Joby」の実物大模型が展示されています。Jobyは、飛行音などが少ない、空飛ぶタクシーサービスの実現を目指して登場したエアモビリティ。
先進的なデザインや飛行テクノロジーに触れると同時に、災 害時の救助や渋滞・環境負荷の軽減、過疎地域への輸送手段などとしても役立つ、空飛ぶクルマから始まる未来が体感できます。
テクノロジーに「あそび」を通じて触れるゾーンもあります。たとえば、「ドローンデリバリー」(ドローン操縦体験)。UFOキャッチャーのようなアームが付いたドローンで、島を目指してゲーム形式で荷物を届けるというもの。
小型の無人航空機であるドローンを動かす楽しさ、そして難しさを体感し、ドローンの可能性や未来の社会にどのように役に立つかを考えるきっかけが生まれる体験展示です。
また、生活に役立つ「どうぐ」を支えるテクノロジーも体験できます。そのひとつが「ロボットプレゼンテーション」。
「TONY ROBOT」と「ビッグフェイス」の2台が、ロボットの歴史に加えて、2050年の生活でロボットがどのように活躍するかを楽しくしゃべりながらプレゼンテーションします。
未来の「食」に触れるプログラム、「おばけレストラン」も刺激的。実際のレストランのような空間の中で、サステナブルな未来の食について学ぶ「プロジェクションマッピング」です。
まるでそこにいるかのように見せる視覚トリックを用いたレストランのウェイターを務めるおばけのキャラクターから、ある食材が“ばけて”肉や魚介類に変わるストーリーを聞けます。
そして、日本科学未来館の7階には「みらい創造フロア」があります。1階の展示を通じて学んだことについて、ワークショップでさらに理解を深める体験が可能です。
「こども発明教室」では、小学生を対象に、自らアイデアを発想し、それを形にするワークショップを開催。「誰もが楽しめるスポーツ」「フードロスのない世界」などを発明するというプロセスを体験できます。
中高生が問題解決に向けて動けるプログラムも!
日本科学未来館において、未来のことを学び、表現できるプログラムは小学生向けのものだけではありません。7階には、中高生や大学生が参加できるワークショップもあります。
「みらい発明起業講座」では、ビジネスの現場で使われているアイデアの発想法やフレームワークを使いながら、自らの手で新たなビジネスアイデアを生み出す体験を学べます。1階で目にした未来を形にする方法をここで学べるというわけです。
「スタンフォード in 東京」では、起業家精神について、スタンフォード大学の教授がオンライン授業。諸外国の経営に関する最新の考え方に触れられます。
「2050年学校アイデア会議」は、学びの未来をテーマにみんなで議論。学びに携わる有識者と、参加者が一緒に未来の姿を考えていきます。有識者の豊富な知識と、ショーケースプログラムを訪れた参加者の意見が交わる貴重な機会です。
ほかにも、次世代を担う女性の起業家らから学ぶ特別講座「女性の起業家マインドを社会課題解決とともに育む」や、身近なチョコレートを切り口に日本の食を支える輸入農産物に目を向ける講演「チョコレートから考えるサステナ&エシカル消費」なども予定されています。
この通り、「みらい創造エリア」でのワークショップや講座は盛りだくさん。興味がある人は、公式サイトのスケジュールをチェックするとよいでしょう(https://www.sushitechtokyo2024-sc.metro.tokyo.lg.jp/module/booth/228110/211428/)。
「SusHi Tech Tokyo 2024」ショーケースプログラム
日本科学未来館 概要
【開催日程】
4月27日(土)〜5月26日(日) 10:00〜17:00
※5月7日(火)、5月14日(火)は休催
【開催会場】
日本科学未来館(東京都江東区青海2丁目3−6)
※会期中の一部日程で、近隣駅から会場へのルートを結ぶシャトルバスなどを運行予定
【会場地図】
【URL】
https://www.sushitechtokyo2024-sc.metro.tokyo.lg.jp/module/booth/228110/158996/
暮らしを変える多様な発明を体験して
「2050年の東京」を見に行こう!
サステナブルといっても、無理に意識を高く持ったり、過度にむずかしく考えたりする必要があるわけではありません。空飛ぶクルマ、かっこいいですよね。代替肉のハンバーガー、食べてみたいですよね。そんな「おもしろそう」「楽しそう」という体験からでも、サステナブルを身近に感じられるはず。
来場者一人ひとりがサステナブルに対してテクノロジーを通じて体験し、エンターテイメントを楽しむことで、2050年の未来の東京を考えていく……。
サステナブルという概念に興味がある人から、「週末に楽しいイベントに行ってみようかな」という人まで、多くの人に向けられたプログラムが目白押し。ショーケースプログラムは、そんなイベントなのです。
まず楽しめるのは、4月27日にオープンする日本科学未来館です。想像力を刺激する発明、サステナブルな取り組み、未来を形にするワークショップなどで、東京の暮らしを変える多様なテクノロジーに出会ってみてはいかがでしょうか。
「SusHi Tech Tokyo 2024」ショーケースプログラム概要
【開催期間】
2024年4月27日(土)〜5月26日(日)
【各会場開催日程】
・日本科学未来館 4月27日(土)〜5月26日(日)
※5月7日(火)、5月14日(火)は休催
・シンボルプロムナード公園 5月12日(日)〜5月26日(日)
・海の森エリア 5月12日(日)〜5月21日(火)
・有明アリーナ 5月17日(金)〜5月21日(火)
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