LIFT AIRCRAFTによる1人乗り用eVTOL「HEXA」が都内初飛行!
時速100kmも出るの!? 東京を飛行する“空飛ぶクルマ”の技術力が未来みたい、というか今がもう未来
2024年05月21日 08時00分更新
■空飛ぶクルマが、東京の空を飛ぶのを見てきました
SusHi Tech Tokyo 2024 ショーケースプログラムの一環として「空飛ぶクルマの都内初飛行」が実施された。
「空飛ぶクルマ」とは、2017年設立・アメリカテキサス州のスタートアップ企業LIFT AIRCRAFTによる1人乗り用eVTOL(電動垂直離着陸機)である「HEXA(ヘキサ)」を指している。
全長およそ4.5m、高さおよそ2.4mで、およそ196kgというコンパクトな設計。しかし、およそ113kgまでの積載に対応し、巡航速度は最大時速およそ100kmだという。離着陸はワンタッチ、方向転換や高度の変更も3軸ジョイスティックを通じた簡単な操作で実行できるという手軽さが魅力。
eVTOL、ここ数年のあいだに著しい進化を遂げているようだ。これはひと目見ておかねばならないだろう。
というわけで訪れたビッグサイト裏の駐車場。ビッグサイトを“裏側”から眺めるのは初めてだ。館内を横断して東側の駐車場へ。どうやらこの先に会場があるらしい。記者、関係者、招待客などが列を作って会場へ向かっているのが見えた。
さらにその先に、HEXAがあった! 「クルマ」というよりは「ドローン」っぽいが、1人乗りのコクピットに未来感がある。なお、この日の操縦は、元米軍のジェイス氏が担当した。
■安定した飛行で、初の“洋上飛行”も実現!
飛行音は、ヘリコプターのようにうるさくない。浮かび上がる際の様子を擬音で表現するなら「スゥーッ……」という感じ。
HEXAは高度を変えたり、旋回しながら方向を変えたりを繰り返しながら、海の方へ。
東京で初めてとなる「空飛ぶクルマの洋上飛行」が実現。目を離さずにずっと様子を見ていたが、飛行は非常に安定しており、自在に空を動き回る様子は未来のようだ。というか、今がもう未来なのか。HEXAが10台くらい並んで空を飛んでいたら、非常に未来っぽいと思う。
10分程度の飛行を終え、HEXAは無事着陸。
このHEXA、アメリカでは無人・有人飛行の実証実験を2018年に実施後、米空軍の支援を受けて機体認証が進められている。現在では民間向けに体験ツアーなども実施されており、30分程度の簡単な講習を受けることでツアー体験者は試乗が可能。参加者からは「安定感のある飛行が体感できた」といった声が寄せられているそう。
日本国内では丸紅エアロスペースとLIFT AIRCRAFTが協業し、日本の環境や法規制に基づいた実証実験や検証が進められている段階だ。
ショーケースプログラムでは5月22日(水)、23日(木)にもHEXAの飛行を実施。各回の飛行1時間前から、先着順で入場可能。各回入替(立ち見のみ)。貨物輸送型の実証飛行も実施予定とのこと。
なお、天候(雨、風など)や機体の状況により飛行が中止となる可能性があるほか、入場者多数となった場合には入場制限がかかる場合がある。
「SusHi Tech Tokyo 2024」ショーケースプログラム概要
【開催期間】
2024年4月27日(土)〜5月26日(日)
【各会場開催日程】
・日本科学未来館 4月27日(土)〜5月26日(日)
※5月7日(火)、5月14日(火)は休催
・シンボルプロムナード公園 5月12日(日)〜5月26日(日)
・海の森エリア 5月12日(日)〜5月21日(火)
・有明アリーナ 5月17日(金)〜5月21日(火)
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