気象神社(高円寺氷川神社):“晴れ”パワーがすごい!お天気を願うならここしかないと痛感させてくれる場所
2024年06月21日 12時00分更新
一度は参拝したかった気象神社へ
1944年、杉並区馬橋地区に陸軍気象部の敷地内に作られたのが気象神社です。当時、軍では作戦や戦略を練るために天気予報が必要とされており、予報的中の祈願のために神社が建てられました。戦後のタイミングで神社は撤去される予定でしたが、調査漏れによってそのまま残ってしまったため、76年前に高円寺氷川神社の先々代宮司によって今の場所(氷川神社内)に移されました。
私が訪れたのは平日14時頃。これまでこの連載でいくつか神社を尋ねてきましたが、気象神社の参拝客が一番若めで、女性が多いかもしれません。特に20代から50代くらいの女性2人組が多い印象でした。みなさん旅行やイベントの日の晴れを祈願しに来ているのかな?
今回お話を聞かせてくれたのは禰宜の紺谷大進さん。
「八意思兼命(やごころおもいのかねのみこと)という“知恵の神様”をお祀りしています。天の岩戸に隠れてしまった太陽神・天照大御神(アマテラスオオミカミ)をなんとか外に出そうと知恵を絞った神様で、“太陽を取り戻した”ことから“気象の神様”と呼ばれるようになりました。
気象神社はその成り立ちもあって、本殿の中に人が入ることができるような大きさではないんです。軍の気象部の人たちにとっての心のよりどころのようなものだったんだと思います」(紺谷さん)
紺谷さん曰く「土日になると、結婚式を控えたカップルなどが参拝に訪れて混雑する」とのこと。なるほど、それは晴れてほしい。
「ここ数年で、住宅メーカーさんや野球チーム、アーティストさんのご祈祷をすることも増えました。野外球場だから晴れるようにですとか、ライブで毎回雨が降るから晴れるようにですとか、みなさんいろいろご事情があるんですよね」(紺谷さん)
ご祈祷は週に数回行われていますが、不思議なことに一度も雨が降ったことがないのだそう。一度だけ小雨だったことがあるそうですが、雨が降っていてもその時間になると止むんですって。気象神社のパワーのすごさを感じます。
紺谷さんはなんと気象予報士の資格も持っています。しかも前職は商社勤めだったというから驚き。商社を経て神職について、さらに超難関の気象予報士資格を持っているなんてすごすぎでは…。
そういえば境内には謎の機械が設置されていました。天気関係の機械のような気もするけれど、あれは一体何だろう。
「それは小型気象観測器ですね。高円寺を“天気の街”にしたいなと思って設置したもので、観測器のデータは鳥居の外の表示板に出るようにしています」(紺谷さん)
御朱印は月替わり。気象神社の御朱印だけをいただくこともできますが、氷川神社の中にあることですし、両神社ぶんいただきます。2枚合わせると1枚絵のようになって可愛い。一緒に気象祭のオリジナルコースターもいただきました。
紺谷さんのお話を聞くと、ますます天気にご利益がありそうな気がしてきました。まずは6月のライブが晴れてほしい! そして梅雨が明けたあとの夏本番、今年はどうか猛暑ではありませんように!
気象神社
住所:東京都杉並区高円寺南4-44-19
公式サイト:https://koenji-hikawa.com/kisho_jinja/
今回の歩数は4,689歩
まあまあ歩いたと思ったのですが、5,000歩にも届かず! 無念! 中野駅周辺は緑が多く、とても気持ちよく歩くことができました。高円寺エリアに入ると商店街が充実していて、飲食店から物販店までいろいろなお店が並んでいて寄り道欲が刺激されます(笑)。さあ、次はどこの神社に行こうかな。
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