みなさん、こんにちは!
横浜・八景島シーパラダイスの飼育員がお届けする「生きもの日記」。
第45回では、「アクアミュージアム」で魚類飼育を担当する村山早紀がお伝えいたします。
前回の記事はこちら
黒いヒゲ模様が特徴なペンギンが仲間入り!東日本で唯一の展示!
https://lovewalker.jp/elem/000/004/240/4240768/
※過去の連載記事はこちら:横浜・八景島シーパラダイスの飼育員生きもの日記
毎年恒例、「アナゴの恵方巻水槽」が「アクアミュージアム」に登場しました。
まだ見たことがない方へご説明させていただきますと、「アナゴの恵方巻水槽」とは「恵方巻に模した筒に生きたアナゴが入っている」という、ちょっと衝撃的な水槽です。
恵方巻は、節分にその年の恵方に向かって願い事を思い浮かべながら丸かぶりし、言葉を発せずに最後まで食べきると願い事が叶うとされています。七福神にちなんで、太巻きに7種類の具材を使い、その代表的な具材がアナゴやウナギです。
アナゴは、暗くて狭いところが好きなため、アナゴがいる場所に筒を沈めておくと、中にアナゴが入ります。
入る筒の見た目にはこだわりがないようで、隠れ家になる筒を恵方巻のように装飾しておくだけで、アナゴが自ら恵方巻へ入っていき、あっという間に“アナゴの恵方巻”の完成です。
今年の「アナゴの恵方巻水槽」では、さらに楽しんでいただくため、こんな仕掛けを用意しました。
“覗き窓”です。
これまで、顔を出しているアナゴの様子から、ぎゅうぎゅうに詰まっていそうだなと想像はできるものの中の様子を実際に見ることはできませんでした。
しかし、今年は新たな試みとして筒の一部を透明にして、中の様子を観察できるようにしてみました。
透明の部分から明かりがはいってしまうため、ちょっと心配ではあったのですが、見事に成功!中の様子が確認できます。
「ハカリメ」という別名の由来になった、横一列の白点もばっちり見えます。
余談になりますが、昨年は3本の恵方巻を模した筒を入れており、バランスよく入っている姿が見たかったのですが、最初の1個体が筒に入ると少しせまくなったその筒に次の個体が入っていき、さらに狭くなったその筒にまた別の個体が入っていくため、筒が3本あっても1本だけに人気が集中、ということが何度もありました。
また、今年は鬼のような魚「オニオコゼ」も展示しています。
これまでは、「アクアミュージアム」LABO6「太陽の恵みをうける海と生きものたち」内の水槽に設置している岩に擬態しており、気づかれないことも多かったのですが、この機会にみなさまへ見ていただきたいと思います。
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①水族館ならではの福を呼び込む特別展示「アナゴの恵方巻水槽」
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文/村山早紀
神奈川県出身。
「アクアミュージアム」にて、サンゴ、魚、ウミガメ、東京湾の生きものを飼育担当。
すきなアナゴはチンアナゴ。出会いたいオコゼはダンゴオコゼ。2015年入社。
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