深海生物を見て、さわって、知って、味わう！「深海生物まつり」を開催中！

　みなさん、こんにちは！

　横浜・八景島シーパラダイスの飼育員がお届けする「生きもの日記」。

　第46回は、「アクアミュージアム」で魚類飼育を担当する荒川壮平がお伝えいたします。

前回の記事はこちら

水族館ならではの節分イベント「アナゴの恵方巻水槽」を開催中！

※過去の連載記事はこちら：横浜・八景島シーパラダイスの飼育員生きもの日記

　今年もこの時期がやってきました。なんの時期でしょうか？皆さん思いつきましたか？

　そう！深海生物の時期です。

　深海生物とは、水深200ｍ以深に生息する生物のことを指します。海水温が下がる冬の時期は深海生物たちが浅海へとやってくるため、漁師さんの深海底引網漁や刺網漁といった漁法で捕獲される機会が増え、水族館に希少な深海生物が集まってきます。

　横浜・八景島シーパラダイスでは、2025年3月6日（木）までの期間、深海生物を「見る」「さわる」「知る」「味わう」ことができる、深海生物にフィーチャーしたイベント「深海生物まつり」を開催中です。

　今回は「アクアミュージアム」で行われている一部のイベント内容と注目していただきたい生きものたちを紹介します。

　まずは、「深海生物レクチャータイム」を紹介。

　2025年3月6日（木）までの平日15:00～15:30にて開催している「深海生物レクチャータイム」では、深海に棲むカニやエビ、サメなど、さまざまな深海生物の標本をさわりながら、飼育員による深海生物の生態解説を聞くことができます。

　水族館に入館できるチケットをお持ちの方は、追加料金無くお楽しみいただけます。

　さらに、2025年3月6日（木）までの土曜・日曜・祝日限定で開催している「深海生物タッチ」では、ミツクリザメやラブカ、メンダコなど、大小さまざまな約30種の深海生物にタッチすることができます。深海生物の表面の触感だけでなく、においや骨格などもリアルに感じることができます。

　週替わりで出す標本が変わることもありますので、中には貴重な標本にさわれることも…。こちらのイベントは別途有料プログラムとなりますが、参加いただいた方には深海生物の生態についてよくわかるノベルティ冊子をプレゼントしています。

　続いて、「アクアミュージアム」LABO7「未知なる海底谷 深海リウム」で展示している注目の生きものたちを紹介します。

①ヌタウナギ

　言わずと知れた深海生物の一種です。刺激を与えると「ヌタ」が出ます。

　ムチンと呼ばれるたんぱく質を素にできており、さわるとプルプルしますが、服などにくっつくと繊維質の物が張り付き取れにくくなります。

　また、顎はなく筒状の口をしています。削り取るように食事をします。

②タカアシガニ

　こちらも知っている方が多いと思います。

　世界最大級のカニであり、両手を広げると約3mになる個体も存在します。

　餌についてよく質問をいただくのですが、主にイカやタコの軟体動物やアジやサバなどの魚類を与えています。筋肉、骨まで食べてしまいます。

　また、入荷状況などで販売中止もありますが、島内の水族館「うみファーム」では、この「タカアシガニ」を実際に食べることができます。

③ヒゲツノザメ

　深海サメであるツノザメの一種で、口元に髭に見える皮弁がある事が特徴的なサメです。

　とても珍しく、私も１、2度しか見たことのないサメですので、ぜひ一度見にお越しください！ほかのツノザメとは違い、その場でホバリングするかのように優雅に泳ぐこともできます。

　ぜひ、この機会に横浜・八景島シーパラダイスで深海生物を見て、さわって、知って、味わって、五感で感じてください！皆さまのお越しを心よりお待ちしております。

横浜・八景島シーパラダイス

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①2025年3月6日（木）まで「深海生物まつり」を開催中！

https://www.seaparadise.co.jp/event/shinkai_fes/index.html

②ライブスタジアム改修工事に伴う「Animal Life Live！」休止について

https://www.seaparadise.co.jp/news/9230/index.html

★電車でスイスイお得にシーパラ★ 水族館と乗車券とクーポン券がセットでお得！！

https://www.keikyu.co.jp/visit/otoku/seapara_kippu.html

文/荒川壮平

タツノオトシゴ、サメ、深海生物を担当。クルマとバイクが大好き。

最近、バイク修理のため、パーツを集め中。