横浜・馬車道エリアは名店が並ぶ「大人の社交場」!人と人との縁をつなぎ歴史を刻む場所
2025年05月08日 12時00分更新
1月15日(水)から2月28日(金)まで、横浜中華街を中心に「横浜春節祭2025」が開催されました。市内約50か所に「巨大ランタンオブジェ」が設置されたり、獅子舞演舞披露が行われたりと、大盛況のうちに幕を下ろしました。
本企画では、横浜中華街グルメ大使で横浜春節祭公式グルメ大使でもあるはっしー(橋本陽)さんが、横浜春節祭を盛り上げる6人のキーパーソンに特別インタビューを敢行。今回は、馬車道商店街協同組合理事長の六川勝仁さんに「横浜のまちの魅力」「お気に入りのお店」「春節祭への意気込み」を尋ねました。馬車道は異国情緒を感じる洒落た街として人気のエリア。実は、六川理事長とはっしーさんは、大学の部活動の先輩後輩ということで、いつもとはちょっと違った後輩はっしーさんの様子も必見です。
美味しい歴史が人と街を育む馬車道エリア
(はっしーさん)歴史と伝統のある馬車道ですが、やっぱり老舗のお店が多かったりしますか?
(六川さん)そうですね。馬車道には、美味しいお店が多く、名店と呼ばれるお店が多いと思います。どのお店にもそれなりにお客様がついていて、3世代で通われている方も結構いるんです。例えば、今回お邪魔しているこのお店『グリルエス』(昭和29年創業)にも、最初はおばあちゃんに連れられて来て、そういった人たちが育っていって結婚して、また来たいねとかってね。
洋食の名店として知られるこのお店の雰囲気が大好きで、いつもお母さんが温かく出迎えてくれて、第二の実家っていうのかな。そういった私のようなファンがたくさんいると思います。
あと地域の名士や企業の方の常連さんも多くて、一種の社交場というか、ここで知り合いになることも結構あってね。何か儲けようとかじゃなくて、いろんな人が集って、そこから繋がりが生まれて、また新しい何かが生まれる。そんな場所。うちの親父がそうやっていろいろな人に出会っていたのがいいなぁと思って、俺はその真似をしているんだよ。

「どれも美味しいんだよ~」と六川さん。濃厚デミグラスソースがたまらないビーフシチュー、卵が4個も使われている特大オムライス、これぞ洋食屋さん!のカニクリームコロッケ、ボリュームたっぷりのサラダをオーダー
(はっしーさん)馬車道はとんかつ激戦区でもありますよね。それと個人的には、横浜には良いイタリアンのお店が多いなと思っていまして、特に馬車道エリアに名店が集中している印象です。そういったお店で、六川さんのおススメのお店などありますか?
(六川さん)個別の店舗ではないんだけど、馬車道にはさりげなく素敵なお店がたくさんあるんですよ。馬車道の路地裏って、京都の路地裏くらいの道幅で、雰囲気があるんですよね。一歩入ると、とんかつ屋だったり、イタリアンだったり、ここ(グリルエス)のすぐ隣にもケーキ屋があって、控えめな佇まいなんだけど、並んでも買いに来られたりするんだよね。
(はっしーさん)馬車道に出店すというのが、一つの何かブランドというか、ステータスになっているところもありますよね。
(六川さん)特にこの3、4年で、そうなってきてると感じています。ここにお店があるだけでお店の格がちょっと上がるというか。
(はっしーさん)社交場という表現もありましたが、たしかにこの馬車道が繋いでくれたご縁で、こうやって部活の先輩に出会えて、先輩のご紹介で(グリルエスの)ママさんとも仲良くなれて、どんどん輪が広がっていく感じがします。
(六川さん)うん、そういうのが、馬車道らしくて素敵なところなんです。目に見えないけど、この街がもつ魅力だよね。歴史と人が紡ぐ社交場。
(はっしーさん)先輩、馬車道という街にどんどんハマってしまいそうです!
町が主体的に取り組んだ横浜春節祭
(六川さん)中華街の春節が、ランタンオブジェを中心に地域に広がって、去年からは羽田、今年は渋谷や神戸などにも広がり、横浜に集客する仕掛けとしては大事だし、いろいろな街がここまで主体的に入って行う取り組みは、たぶんこれまでなかった。初めてのことだと思う。
街も、仕掛けというか、それぞれの街が横浜春節祭と一緒にいろいろとやっていくと、もっと面白くなると思うし、横浜が盛り上がると期待しています。
取材に協力いただいたお店
グリルエス
住所:神奈川県横浜市中区相生町5-89
営業時間:火・水・木・金曜日11:30~13:45 / 17:00~21:30
土・祝日11:30 ~13:45 / 17:00~20:45
定休日:月・日曜日
※本記事の内容はインタビュー時点の情報にもとづいています。実際に訪問される際は、事前に営業時間やイベントの有無を確認することをおすすめします。
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