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実はかわいい希少なイタチザメ成長中! 1月からはシーパラ サメ博2026も開催!

2025年12月26日 15時00分更新

皆さん、こんにちは!

横浜・八景島シーパラダイスの飼育員がお届けする「生きもの日記」。

第55回は「アクアミュージアム」で魚類飼育を担当する小島拓也がお伝えします。

今回は、横浜・八景島シーパラダイスで飼育している「イタチザメ」についてご紹介します!

前回の記事はこちら:

8月生まれのオタリアの赤ちゃん愛称決定!

過去の連載記事はこちら

イタチザメ

イタチザメは、世界の温帯から熱帯にかけての海に生息し、体長が最大5.5mにもなる大型のサメです。映画などで有名になったホホジロザメと並び、人を襲う危険性が高いサメとして知られています。雑食性で、魚類のほかにも、ウミガメや海鳥を捕食します。

そんなイタチザメの特徴をご紹介していきます。

イタチザメの背中には、綺麗な縞模様があります。

イタチザメの背中の模様

これが「トラ」の模様に見えることから、英語では「Tiger shark」と呼ばれています。この模様は、子どもの時ははっきりしており、大人になるにつれて薄くなっていきます。シーパラで飼育しているイタチザメはまだ子どもなので、トラ模様がはっきりとわかります。

そして、私が皆さんにぜひ注目していただきたいポイントは目です。

イタチザメの目

イタチザメの目は、他のサメと比べると黒目が大きく、クリっとしたかわいらしい目をしています。
飼育員が水槽の上に行くと、餌はまだかとこちらをよく見てきます。水槽の下の方を泳いでいるときは目が合うかも?
また、イタチザメの目には、まぶたの役割をする「瞬膜」があります。

イタチザメ瞬膜

この瞬膜は、目を保護する役割があり、獲物を襲う時などに目の下から出てきます。シーパラでは、イタチザメが餌を食べる時に瞬膜を見ることができるかもしれません。

イタチザメは獰猛なイメージがあると思いますが、シーパラのイタチザメは、意外とゆっくり餌を食べます。
非常に食欲旺盛なので、迫力のある食べ方をしたり、給餌の時間が終わってもこちらをじろっと見てきたりすることもありますが…
また、繊細な一面もあり、他の生きものとぶつかりそうになると道を譲ることもよくあります。
そんなギャップが飼育員の愛しいポイントです。

イタチザメの食事シーン

シーパラですくすく成長中のイタチザメは、2025年1月6日に展示を開始しました。
12月現在、全長約120cmです。
水槽の上の方を泳いでいることが多いため、お越しいただいた際は、見上げて探してみてください。

イタチザメの飼育は非常に難しいとされており、長期飼育の例があまりありません。生態の不明点が多いことや、獰猛なサメと言われる反面、非常に繊細な面もあることなどが、飼育が難しいとされる理由だと考えられています。
シーパラでは、まだわかっていない生態の解明や長期飼育実現に向け、水族館の役割である「種の保存」や「調査・研究」に努めていきます。

そんな水族館ではなかなか見ることができないイタチザメを間近で観察し、もっと知ることができるプログラム「イタチザメツアー」を開催中!

イタチザメツアー(参加1名1000円※小学生以上。事前予約※詳細はこちら)では、普段は入ることができない「ドルフィン ファンタジー」の屋上に行き、水槽の上からイタチザメを間近で観察することができます。飼育員による詳しい解説を聞きながら、先ほどご紹介したイタチザメの背中の模様や目をより近くで鮮明に見ることができます。

上から見たイタチザメ

イタチザメツアーでは、「ネコザメ」と「ドチザメ」に実際にふれてサメ肌を体感していただけたり、給餌体験をお楽しみいただけたりとサメ好きにはたまらないコンテンツが盛りだくさん!

イタチザメツアーにてタッチ体験をしている様子

タッチ体験では、特徴的な形をしたネコザメの卵にもふれることができます。

ネコザメの卵(無精卵)

その他にも、イタチザメの皮や歯の標本、ネコザメとドチザメの顎骨の標本などにふれていただけます。

イタチザメの皮標本        ネコザメとドチザメの顎骨標本

サメについて楽しく学べるツアーとなっておりますので、皆さんのご参加をお待ちしております!
詳細は公式Webサイトをご確認ください。

また、2026年1月9日(金)から4月5日(日)の期間、サメのすべてがわかる特別展「シーパラ サメ博2026」を開催いたします。

「獰猛で怖い」などのサメのイメージを覆すような魅力や生態など、サメのすべてを知っていただきたいという想いから、今回特別展の開催に至りました。
期間限定で大変身するドルフィン ファンタジーで、今まで見たことがない視点から複数種のサメを観察しながら、サメの冷凍標本、サメの秘密に迫る解説パネルなどを通じて、サメに特化した展示をお楽しみいただけます。

今回は、水族館ではなかなか見ることができないイタチザメについて紹介させていただきました。
かわいらしいイタチザメにぜひ会いに来てください!

横浜・八景島シーパラダイス公式ウェブサイト:https://www.seaparadise.co.jp/index.html

X:https://twitter.com/_seaparadise_

Instagram:https://www.instagram.com/seaparadise_official/

Facebook:https://www.facebook.com/hakkeijima.seaparadise/

シーパラ サメ博2026

https://www.seaparadise.co.jp/event/paradise_sharkexpo2026/index.html

SEAPARA WINTER

https://www.seaparadise.co.jp/event/seapara_winter/index.html

深海生物まつり

https://www.seaparadise.co.jp/event/shinkai_fes/index.html

文/小島拓也

イタチザメ、クラゲ、冷水系の生きものの担当。
趣味は、アメフトと旅行。

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