「横浜18区の魅力を伝え隊!」では、区のキャラクターや区役所で働くスタッフが、さまざまな切り口で各区の魅力をお伝えしていきます。第15回の担当は緑区。
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■横浜市・金沢区の魅力発見・発信! 区民カメラマンとともに区の魅力を紹介します!
※過去の連載記事はこちら:横浜18区の魅力を伝え隊!
長引く“コロナ禍”により、人が集まり顔を合わせる機会が少なくなっている。
緑区では、区内芸術文化活動団体への支援を行なっているが、地域からはコロナ禍によりイベント開催や日頃の活動すらできなくなり寂しいという声をよく聞くようになった。
このような状況の中、2021年、感染対策を十分に講じた上で、3年に一度、横浜市主催で開催される日本最大級のダンスフェスティバル「DanceDanceDance@YOKOHAMA」が実施された。その連携企画として緑区で制作したのが「BollywoodDance@MIDORI」である。
市内18区の中で、緑区は、インドにルーツを持つ区民が1147人と最も多く暮らしているという特徴がある。これを活かし、区内でダンス教室を主宰するキランさんとシルピさんに指導いただきながら、インドの大衆文化でもある“ボリウッドダンス”を多くの緑区民が躍ってみるという内容だ。
最初に登場するのは、日本舞踊の活動をする「扇寿会」。代表の坂野さんは、当初「なんで私たちがインドの踊りを?」と戸惑ったという。しかし、撮影後には「とても面白かった」と笑顔を見せた。「新しい文化に触れられて良い機会だった」と会員の小川さん。また、「盆踊り大会などに参加しているインドの方に、私たちが浴衣の着方などを教えてあげたい」と今後の新たな繋がりを期待する方もいた。
市民グループ「霧が丘インターナショナルコミュニティ」が主催する日本語教室でボランティアをする東洋英和女学院大学の飯田さんも、教室に通う子どもや他のボランティアの仲間と共に参加した。大学では社会学を専攻し、外国にルーツを持つ子ども達の教育に関心があり、この教室で活動しているという。「普段は外国の方々に日本語を教えているが、今回は自分が踊りを教わる立場となり、新鮮な経験で楽しかった」という。
“障がいのある人たちといっしょに生きていく”という理念を掲げる「NPO法人ぷかぷか」が運営する「おかし工房にじいろ」で働くメンバーも数多く参加してくれた。普段は、お弁当や総菜の製造・販売をしている。動画に参加したスタッフの柿澤さんは、休み時間などの合間に時間を見つけてみんなで練習したとのこと。完成した動画を見たメンバーが、「たくさんの仲間と一緒に踊る姿が映っていて、それだけで嬉しい」と話してくれたと柿澤さん。
踊りの指導をしていただいたキランさんは、子供の頃からダンスが大好き。現在は、YouTubeでもダンス動画を配信しつつ、近所に住むシルピさんと共にダンス教室を主宰する。「日本の方たちは、ダンスを覚えるのが早くて驚いた。とても貴重な経験ができた」と語ってくれた。
コロナ禍、これまでの日常の活動が制限され、人との繋がりの希薄化が課題となる中、今回御参加いただいた皆さんからは、新たな繋がりを持てた喜びや、純粋に楽しかったという感想が多く聞かれた。このような時だからこそ、暮らしに潤いや変化を与えてくれている芸術文化が、様々な人にとって、より豊かな人生を支える存在であるいうことに改めて気付かされる。
コロナ禍で制限された範囲での企画ではあったが、仕上がった作品には、100人を超える多くの区民の方達の生き生きと踊る姿が映る。様々なイベントが中止になり、人々が繋がるきっかけが失われた状況は今も続く。そんな中でできた今回の動画を、是非皆さんにも観ていただきたい。
動画タイトル:【緑区役所】Bollywood Dance@MIDORI~みんなで踊る、ミドリ区民♪~
動画URL :https://youtu.be/592asKGPGbQ
※動画の公開は3月末迄。
文=緑区地域振興課 奥平 幸太
緑区での勤務は5年目。昨年度までスポーツ振興を担当し、今年度から文化芸術支援を担当。コロナ禍、スポーツ、芸術文化活動に関わる多くのイベントが中止となる中で、生活に潤いや気づきを与え、区民同士の交流のきっかけにもなっていたそれらの大切さを感じる日々。日本国憲法にも定められる「健康で文化的な生活」を、コロナ禍でもより充実させるため、地域の方々のお力も借りて、できる事を少しずつ進めていきたい。
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