『アートの街』としての丸の内について、新メディア「丸の内LOVEWalker」でお伝えすることになりました、青い日記帳のTak(タケ)と申します。
皆さんはショッピングやお食事する場所として丸の内にお出かけになられるかと思いますが、実は日本でも有数の魅力あふれるアートと出会えるエリアなのです。「丸の内に行く」=「アートに会いに行く」と同義として捉え、毎週のように丸の内でアートと接している自分が「推し丸アート」と題し、丸の内の旬なアート情報を発信して参ります!
記念すべき「推し丸アート」第1回目として、「MARUNOUCHI STREET GALLERY(丸の内ストリートギャラリー)」を紹介したいと思います。
「丸の内ストリートギャラリー」は、聞いたことはなくても、大丸有(大手町・丸の内・有楽町)エリアに来たことのある人なら必ず目にしているはずの現代アート作品群です。もしかして皆さんのスマホのカメラロールにもそれと知らずに撮った写真が入っているかもしれません。
「丸の内ストリートギャラリー」の歴史は古く、1972年(昭和47年)から、丸の内仲通りをメインに近代彫刻や、世界で活躍する現代アーティストの作品を50年もの長きに渡り展示してきました。勿論、通り沿いに展示されているので、誰でもいつでも無料で芸術作品を目にすることが出来ます。
街中にパブリックアートの類はいくつもありますが、これだけの数(現在は19点の作品が大丸有エリアに点在)が、まとめて設置されている例は他にはありません。日本の玄関口である東京駅目の前の丸の内仲通りだからこそ実現可能なとても贅沢なアート空間が「丸の内ストリートギャラリー」なのです。
50周年を迎えた昨年(2022年)6月に現代作家による新作を含む5点、入れ替え作品12点が加わり展示も刷新されました。国内外で高い評価を得ている草間彌生、名和晃平、三沢厚彦、舟越桂、中谷ミチコら日本人アーティストから、ジム・ダイン、ヘンリー・ムーアなどの海外作家の作品まで19点が24時間好きなだけ鑑賞できちゃいます。
お天気の良い日からシトシトと雨の降る中など、様々なシチュエーションで芸術作品に接することが出来るのが野外美術館「丸の内ストリートギャラリー」の何よりも魅力です。買い物やお食事に丸の内に出かけるごとに、いつでも気軽に芸術作品に触れられる街づくりを50年も前から実践してきたことにも驚きです。
次回第2回目となる推し丸アートでは、丸の内ストリートギャラリーに展示されている、絶対に観ておきたい作品ベスト5と題し、それぞれの作品について紹介して行きたいと思います!お楽しみに~。
「丸の内ストリートギャラリー」公式サイトには、どこにどんな作品が展示されているか一目で分かるエリアマップや、各アーティストの詳細、紹介動画などが掲載されています。お出かけ前にチェックしてみましょう!
https://www.marunouchi.com/lp/street_gallery/
「第43回丸の内ストリートギャラリー」実施概要
<展示期間>
2022年6月~2025年5月(予定)
<展示場所>
丸の内仲通り、丸の内オアゾ前、大手町ビル
<主催>
三菱地所株式会社
<監修>
公益財団法人彫刻の森芸術文化財団
<展示アーティスト>
H&P.シャギャーン、アギュスタン・カルデナス、イゴール・ミトライ、キム・ハムスキー、草間彌生、ジム・ダイン、ジュゼッペ・スパニューロ、澄川喜一、ティモ・ソリン、中谷ミチコ、名和晃平、パヴェル・クルバレク、バーナード・メドウズ、舟越桂、ヘンリー・ムーア、松尾高弘、三沢厚彦、ルイジ・マイノルフィ、レナーテ・ホフライト ※五十音順
<公式サイト>
https://www.marunouchi.com/lp/street_gallery/
中村剛士(なかむらたけし)
Takの愛称で「青い日記帳」主宰。展覧会レビューをはじめ、幅広いアート情報を毎日発信している。goo「いまトピ」、JR東日本「びゅうたび」、「楽活」などにコラムを連載。『いちばんやさしい美術鑑賞』、『失われたアートの謎を解く』(筑摩書房)、『カフェのある美術館 素敵な時間をたのしむ』、『カフェのある美術館 感動の余韻を味わう』(世界文化社)、『フェルメール会議』(双葉社)、『フェルメールへの招待』(朝日新聞出版)、『美術館の手帖』(小学館)など執筆・編集。『文藝春秋』書評寄稿などの執筆活動ほか、テレビ、ラジオ出演、各種講演、イベント主催など、アートの伝道師として幅広く活躍中。
http://bluediary2.jugem.jp/
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