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【今日まで】絶景かな絶景かなッ! 丸の内に行くと観られる「花で描かれた巨大な歌舞伎絵」 が圧巻!!!

 4月19日(土)から21日(月)まで、丸の内・行幸通りで「TOKYO FLOWER CARPET 2025」が開催中です。このイベントは花びらなどを素材として、壮大なスケールの絵を描く「インフィオラータ」というアートプロジェクト。花で描く路上絵って見たことがないのですが、菊人形の絵バージョンみたいなものなのでしょうか。だとしたら、高いところから見ないとわかりづらそうですが大丈夫なのかな。そんな疑問を浮かべながら、19日の完成セレモニーに参加してきました!

行幸通りに花の歌舞伎絵がずらり

お茶の水など、都内各地で開催されています

 「TOKYO FLOWER CARPET」が行幸通りで開催されるのは3回目。インフィオラータというアートイベントはイタリア発祥で、「花のカーペット」という意味なのだそう。今年は「浮世絵」をテーマに、行幸通りに5万本のカーネーションと300本の菊、350鉢の胡蝶蘭のロスフラワーを使った13作品が登場しました。

近くに寄ることはできませんでしたが、そのぶん「浮世絵」であることが分かりやすい

 東京駅に一番近い場所には6m×8mの超巨大な浮世絵が。色鮮やかな花がたくさん使われていて、遠くからでも目を引きます。

自撮り棒などがあると良かったかも

よく見ると花の存在感がすごい

東京駅への道標みたい

ライブと歌舞伎でおもてなし!

 初日の19日は完成セレモニーが開催され、名誉総裁の寛仁親王妃信子殿下から「花は心を豊かにしてくれるものです、この丸の内から、訪れたすべての人の心に大きな花を咲かせてくれることを願っています」というお言葉がありました。

 花絵師の藤川靖彦さんは、「これまで行幸通りでは2回開催してきましたが、今年は初めて通り全体に絵を飾ることができました。将来的に、東京・丸の内を“花の都”として世界遺産登録できたらと思っています」と挨拶。本当にそれが叶ったらすてき!

信子殿下はすてきな笑顔を見せてくださいました

花絵師の藤川さん。25年2月にはバチカン市国に招かれ、ローマ教皇のポートレート作品を創作したのだそう

 小池百合子東京都知事は「江戸の文化は海外でも人気です。粋で華のあるおもてなしになったのでは」とウマいメッセージ。さすが小池都知事、トークがとても上手で思わず「おお…」とうなってしまいました。

実際に目の前で都知事の挨拶を聞くと、「簡潔で無駄がなくてスマート」という印象を持ちました

 セレモニーでは、サルサバンド「オルケスタ・デ・ラ・ルス」のNORA SUZUKIさんとエリック・フクサキさんによるライブもありました。披露してくれた「One Piece to Peace」という曲は、米米CLUBの金子隆博さんが作曲、藤川さんが作詞したもの。つい体が動き出してしまうような明るく情熱的な歌で会場を魅了しました。

NORAさん(写真中央)と藤川さん(写真右)は大学の同級生なのだそう

 最後には歌舞伎役者の中村橋吾さんによる創作歌舞伎の上演がありました。争いがなくならないこの世の中に、平和の鐘の存在を⽰すことで、世界平和を願うという内容の「平和成祈鐘(へいわになれやいのるはこのかね)」という演目です。

 会場が一番盛り上がったのが、見得を切った時の掛け声の練習。「はい、ここで“成駒屋(中村さんの屋号)”と叫んでください!」「“成駒屋~!”と語尾を伸ばすのではなく、“成駒屋!”と短く叫ぶのがツウです」「道路の向こう側のみなさんもぜひ!」と、会場の外にも呼び掛けて大盛り上がり。私は歌舞伎を見たことがなかったのですべてが勉強になりました。大声で叫ぶの、楽しいですね。

中村さんの着物には手描きと思われる字で「PEACE」と書かれていました

行幸通りの外にもたくさんのお客さん!

 この絵に使われている花はどれも、規格外だったり売れ残ったものだったり、イベントで利用され役目を終えたものといったロスフラワー。まだきれいに咲いている花たちがアートとして生まれ変わり、私たちの目を楽しませてくれるんですね。

 イベントは21日(月)まで。みなさんも圧巻の歌舞伎絵を見てみてはいかがでしょうか。


TOKYO FLOWER CARPET 2025(東京インフィオラータ2025)
期間:4月19日(土)~4月21日(月)
場所:丸の内行幸通り


文 / 風都ナツメ(LoveWalker編集部)

東北出身。
居酒屋や旅先では初めて見る郷土料理や海外メニューを頼みがち。


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