みなさん、こんにちは!
横浜・八景島シーパラダイスの飼育員がお届けする「生きもの日記」。
第49回は「アクアミュージアム」で魚類飼育を担当する小島拓也がお伝えします。
観て!知って!獲って!食べて! 知る人ぞ知る人気イベントをご紹介!
※過去の連載記事はこちら:横浜・八景島シーパラダイスの飼育員生きもの日記
今回は2000年に制定された「世界カメの日」である5月23日にちなんで、シーパラでくらしている「カメ」たちをご紹介いたします。
カメは、ヘビやトカゲと同じ爬虫類のなかまで、硬い甲羅をもつことが特徴です。
自然界では陸、淡水、海水とさまざまな場所で生息しており、シーパラではそれぞれの生態にあわせて展示をしています。
それでは、さっそくご紹介していきます。
まず最初は、海にくらす大型のカメ、「アオウミガメ」です。
シーパラでは、7頭のアオウミガメがくらしています。
なかでもオスは1頭のみ、ほかはすべてメスのアオウミガメです。
オスとメスの見分け方は簡単です。尻尾の長さで簡単に見分けることができます。オスは尻尾の部分が長く、メスは短いです。
続いて、アオウミガメの顔に着目しましょう。嘴(くちばし)はギザギザしていて、自然界では主に海藻を噛みちぎって食べています。シーパラでは、キャベツなども嚙みちぎって食べています。
「アクアミュージアム」閉館間際の夕方ごろには寝ているところも見ることができます。しっかり鼻を閉じて寝ている姿は必見です。
アオウミガメは、「アクアミュージアム」4階LABO10「サンゴ礁を彩る群れの魚たち」でご覧いただけます。
次に、淡水でくらす「スッポンモドキ」です。
スッポンモドキは、オーストラリア北部やニューギニアの河川や湖に生息する完全水棲種のカメです。普段は水の中で生活をし、産卵の時だけ陸に上がってきます。
そんなスッポンモドキは、さまざまな特徴を持ったとてもユニークでおもしろいカメなのです。
名前の通り、日本でもおなじみのスッポンのような皮膚をしています。また、前足はウミガメのようなオール状になっているため、とても上手に泳ぐことができます。
そして、私の推しポイントなのが鼻です。スッポンモドキの鼻はある動物の鼻にそっくりなのです。
その動物とはなんと「ブタ」です。
ブタのような鼻をしていることから、「ブタバナガメ」とも呼ばれています。
シーパラにいるスッポンモドキは、とても人懐っこく、水槽を掃除しているとこの可愛い鼻を向けながら近寄ってきてくれます。ダイバーがいる時は、スッポンモドキを間近で見られるチャンスです。
スッポンモドキは「アクアミュージアム」4階LABO11「フォレストリウム」でご覧いただけます。
最後は陸上でくらす「インドホシガメ」をご紹介いたします。
インドホシガメは、甲長15cm~30cmの小型のカメで、甲羅に灰褐色や黄褐色の星のような模様が特徴です。
現在、シーパラでは雄のインドホシガメ6頭が展示しています。
このカメは、先ほどご紹介したほかの2種類と違って、陸上で生活をします。
食性は、草食性で自然界では野菜や木の実を食べています。シーパラでくらしているインドホシガメは、ニンジンや小松菜などの野菜やリンゴをあげています。
ご飯の時間になるとお皿の前にみんなで集まり元気に食べます。食べている姿もとても可愛いので、ぜひご飯の時間を見かけた際は観察してみてください。
そんなインドホシガメですが、乱獲や都市開発、森林伐採などにより生息数が減少し、絶滅危惧種に指定されています。シーパラでは、このような絶滅の危機にある生きものを守るため、水族館の役割の一つである「種の保存」に努めています。皆さまもぜひ、インドホシガメをご覧いただきながら、生きものたちを守るために、種の保存について考えていただけると幸いです。
インドホシガメは「アクアミュージアム」5階LABO11「フォレストリウム」でご覧いただけます。
今回は「世界カメの日」にちなんで、シーパラでくらす3種類のカメたちをご紹介させていただきました。
皆さまもぜひカメたちに会いにシーパラへお越しください!
横浜・八景島シーパラダイス公式ウェブサイト:https://www.seaparadise.co.jp/
X:https://twitter.com/_seaparadise_
Instagram:https://www.instagram.com/seaparadise_official/
Facebook:https://www.facebook.com/hakkeijima.seaparadise/
期間限定!この夏使える『早割』チケット販売!
https://www.seaparadise.co.jp/2025summer_hayawari/index.html
今夏『花火シンフォニア』を開催!
https://www.seaparadise.co.jp/2025summer_hanabi/index.html
文/小島拓也
カメ、クラゲ、海水魚、淡水魚、無脊椎動物の担当。
趣味は、アメフトと旅行。
横浜LOVE WALKERの最新情報を購読しよう