担当者も初めて知った「海上公園」というアセットを開放!—東京都 戦略政策情報推進本部
2021年02月03日 10時00分更新
東京都 戦略政策情報推進本部 次世代通信推進課です。
戦略政策情報推進本部は、東京の成長戦略やICT利活用の更なる推進のため、2019年(平成31年)4月に新たに設置された組織です。その中で、次世代通信推進課は、TOKYO Data Highwayの構築を推進し、いつでも、誰でも、どこでも「つながる東京」の実現に向け、取り組んでいます。
都民の皆様がどこにいてもサクサクつながる環境を構築するため、全国初となる5Gアンテナ基地局を搭載するスマートポールの試行設置や通信事業者が5Gアンテナ基地局を設置しやすいように、行政財産を開放するなど様々な取組みを展開しています。こうした日々の取組みを都民の皆様に情報発信していきます。
皆さん、こんにちは。
「スマート東京最前線」のお時間がやってまいりました。
前回アセットデータベースの紹介をさせていただきましたが、先日新たに都立公園では初めてとなるベイエリアの海上公園をデータベースに公開いたしました。実は私、都庁職員でありながら、海上公園という存在を初めて知りました。お台場海浜公園はもちろん知っていましたが・・・それが海上公園というものだということは、今回のアセット開放の取組で勉強させていただきました。今回はそのアセット開放の舞台裏についてご紹介したいと思います。
都立公園初の海上公園を開放
今回開放したのはお台場などのベイエリアに位置する、海上公園を含む15の土地や建物などのアセットです。お台場海浜公園、シンボルプロムナード公園などの海上公園を、今回都立公園として初めて公開いたしました。
アセットの開放に至るまで
東京都は、通信事業者等にとって欠かせない5Gアンテナ基地局の設置に向けて、保有する土地や建物、工作物などのアセットを順次開放していく、「アセット開放」の取組を進めておりますが、この取組には東京都の関係各局との連携が不可欠となります。というのも、都保有アセットと一言で言っても、それぞれで所管部局が違っているため、様々な部局との調整が必要になってくるためです。
例えば同じ都立公園と言っても、今回公開した海上公園は港湾局の所管ですが、日比谷公園などの都市公園は建設局、高尾山などの自然公園は環境局が所管しています。皆さん、知っていました? 都立公園ならみんな一緒だと思いますよね!? 私も初めて知りました。
今回の海上公園のアセットについては、港湾局からアセット開放をしたいと相談があり検討がスタートしました。公園は関係法令が厳しく、アンテナ基地局の設置も容易ではないのですが、所管部署からこうして話を持って来てくれたことに、担当としても嬉しくなりました。
すぐに港湾局と打合せをし、
「アンテナ基地局を立てられるような施設だろうか」
「訪れる方が5Gを使ってくれる(=通信事業者もアンテナを置きたくなるような場所)だろうか」
「光ケーブルや電源を持って来られるような施設だろうか」
…といった観点で、議論をしました。
そして、両者で合意できたアセットが、今回開放されました
港湾局の中でも、関わる部門は多岐にわたります。
港湾局の中でアセット開放の推進を担っている部門、
本庁側で海上公園を所管する部門、現場で海上公園を管理する管理事務所、
公園運営を担う指定管理者 …等、
ステークホルダーが数多くいる中、港湾局が主体となりアセット開放に向けて検討を進めてくれました。
庁内でも「つながる東京」実現に向けた機運は高まっているなぁと感じます!
おわりに
このベイエリアは多くの人が訪れる観光スポットであるとともに、東京都が指定する5Gと先端技術を活用したサービスを展開する5つの「スマート東京先行実施エリア」の1つです。
一方、ビルなど民間の建物が比較的少ないということもあり、アンテナの設置場所が少なく、通信事業者の方々からもアセット開放の要望を頂くエリアです。 今後もベイエリアの5Gエリア化をサポートするため、アセット開放を進めていきたいと思います!
この記事を読んでいる皆様も、「このエリアをいち早く5G化してほしい」というご要望があれば、是非ともご意見をお寄せ頂ければと思います!
◆この記事は、下記より転載しています
https://note.com/smart_tokyo
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