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【連載】ROUROU国からバラの国へ

2021年07月02日 17時30分更新

 こんにちは! ROUROUデザイナーの早園マキです。

 ムシムシと湿度の高い日が続きますが、皆さま、お元気でお過ごしでしょうか?

 私はこの気候の変化と湿度で、体がちょっと重く感じる事が多いので、仕事と子育ての合間に、鍼灸院へ行ったり、瞑想したりして心身を整えております!

 前回はこちらをご紹介しました。
【連載】旅するROUROU!

※過去の連載記事はこちら:早園マキのROUROU国へようこそ!

 さて今回は、とある横浜の企業で担当させていただいたデザインのお仕事についてお話ししたいと思います。

 私は基本的に自社ブランドの服をデザインしておりますが、ご依頼があれば、企業の制服やユニフォーム、また舞台衣装やライブ衣装などもデザイン制作させていただいています。

 この夏にリニューアルした「ローズホテル横浜」の制服もその一つで、もうご覧になられた方も多いと思いますが、バラのテキスタイルが目を引く制服です。

 デザインのテーマは「横浜」「チャイナタウン」「ローズ」、この3つのキーワードにデザインとセレクトを合わせ提案させていただきました。

 実は、「ローズホテル横浜」の制服をデザインさせていただくのは、初めてのことではありません。2011年に、ベル、フロント、配膳、社員、清掃など、全セクションのデザインを手掛けさせていただいたことがあります。

 その時には、社員の方一人一人の採寸から行い、数種類の生地を群馬の桐生で織り、横浜でプリントの加工をし、女性社員の方にはジャケットに刺しゅうを入れたり、フロントスタッフが使うバッグを名古屋の工場で作ってもらったり……。ROUROUをスタートして10年目のあのころは、自分たちが知っている限りの技術を駆使して、今、思い返すと「私達こんな事もできるわよっ!」って、鼻息が荒かったように感じます(笑)

 さて今回はというと、生産業務には関わらず、デザインやイメージを提案する事に集中させていただき、着心地のよさや機能性は、それを研究し尽くしている制服屋さんにおまかせしました。

 その結果、お客様にはそのデザインから、横浜中華街にあるホテルを感じてもらい、着用する人には快適で心地よくお客様をお迎えしてもらうことができる、全部自分が請け負うより、断然サスティナブルで、今の時代に合っている制服ができたと感じています。

 横浜といえば、開港以来プリントの産地、そのような伝統も取り入れ、「ローズホテル横浜」のクラシックモダンなインテリアに調和するよう、バラのテキスタイルをデザインし、ワンピース全体に、またネクタイやスカーフ、エプロンといった一部に、この象徴であるプリント地を使いました。

 東京2020オリンピック開催時期にも合わせてデザインしたこの制服、今もいろんなことが不透明な世の中ではありますが、制服を通して皆様が少しでも笑顔になりますことを願っています。

 現在、「ローズホテル横浜」のブラッスリー入口にて、ROUROUポップアップショップを開催しております(2021年9月30日まで)。ぜひ足をお運び下さい!

 
HP:http://www.rourou.com/
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ROUROU Instagram:rourou_official 
早園マキTwitter:@ROUROU_maki
早園マキInstagram:rourou.maki

文/早園真己

横濱スカーフのシルクスクリーン製版型を作る家庭で育つ。日本ファッション学院卒業後、職人として家業を手伝いながら、モデルとしてコレクションや雑誌、TVCFなどで活躍する。パリコレ出演を機に、自分のなかに眠るアジア人としてのアイデンティティや誇りを実感。日本から発信する“ネオアジア”をコンセプトに、2000年横浜中華街に自身のブランド「ROUROU」をオープン。現在は自社製品のデザインの他、ホテルや企業の制服、舞台衣装などのデザインも手掛ける。

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