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サンタクロースなんて、何人いてもいいですから!294名のサンタが丸の内に幸せを振りまいた日

 クリスマス直前の12月22日(金)夕方、仕事帰りのビジネスマンや、スーツケースを持った観光客、イルミネーションを見に来た人など、たくさんの人で溢れる丸の内。仲通りで行われている「Marunouchi Street Park 2023 Winter」ではクリスマスグッズやフードトラックが並び、街はすっかりクリスマスモード。

 そんな光景を見るだけで、もうルンルン気分な私も、取材中にも関わらず「ホットチョコレートとか飲んじゃおうかな〜」なんて気持ちになっていたそのときです。行幸通りに何やら大勢の人だかり。そして目の前に信じられないくらいハッピーな光景が!

 なんと数百人もの人たちが赤と白の衣装を身にまとっています。これは、ま、まさか、全員サンタクロース!? 

まちの人がサンタクロース 294人のサンタクロース♪

 この日は年に一度、数百人のサンタクロースが集まる丸の内エリアの恒例イベント「丸の内クリスマスパレード 2023-サンタがまちに“笑顔”をお届け-」が行われていたのです。丸の内エリアの就業者の方がサンタクロースに扮し、まちを訪れる方におもてなしを行うイベントなんです。

 通り過ぎる方も「なんのイベントですか?」「楽しそう!」と、この光景を見ているだけで思わず笑顔に。すでに笑顔を届けちゃってますが、本番はここから。集まった”おもてなしサンタ”たちは、これから丸の内エリアを巡り、まち行く人へプチギフトをプレゼントしたり、記念撮影のお手伝いをしたり、まちの清掃を行っていきます。

 今回で15回目を迎えるこのイベント、今年は丸の内エリアの企業41社から294名の方が参加したそう。イベント開始前には、みんなで「楽しませるぞ!おー!」と気合十分。

サンタもみんな楽しそう

サンタが丸の内にやってくる!

 最初はプチギフトのプレゼントを行う「練り歩き班」について行ってみました。「メリークリスマス!」「こんばんはー!」と笑顔で声掛けしていて、すれ違う方も思わず笑顔で手を振り、写真を撮っています。

まちを歩く大勢のサンタ

地下までしっかり練り歩きます

 練り歩き班に参加していた丸の内の会社員、前田敦司さんは今年で2回目の参加だそう。「プチギフトをプレゼントしていくのは自分も嬉しい気分になります」とおっしゃった通り、笑顔でたくさんの方にプレゼントをされていました。

「この日を楽しみにしていました」と前田さん

 プレゼントしているプチギフトは、コロナ禍に活躍した飛沫防止アクリルパネルを消毒・加工しオーナメントへとアップサイクルしたもの。厚みがあり、キラキラしていてかわいいんです。

数種類のクリスマスモチーフのオーナメント

丁寧に加工されアップサイクルした品とは思えないほど

一生の思い出になりそうなサンタとの記念撮影

 次に街中で記念撮影のお手伝いをしている「グリーティング班」のサンタを発見! たくさんのサンタが集まり一般の方と記念撮影をしていました。「記念に写真撮りませんか?」「メリークリスマス!」と声を掛け合い、とっても賑やか。最初は離れて見ていた方も、どんどん集まってきます。

笑顔が弾けてます

角度やポーズを変えてたっぷり撮影

 グリーティング班に参加していた丸の内の会社員、菊池明莉さんは「たくさんの方が来てくださっているので、よりクリスマスムードを楽しんでもらいたいです」と意気込みを話していただきました。今年で参加して5年目という谷村真志さんは「プチギフトを配る機会というのはないので、今日を楽しみにしていました!」と楽しそう。

菊池明莉さん(写真左)、谷村真志さん(写真右)

 サンタの皆さんがとっても楽しんでいるのが伝わるので、こちらも楽しくなっちゃいますよね。私も例外ではなく、クリスマスムードが高まり楽しくなっちゃった一人。というわけで、サンタに囲んでもらって記念撮影してもらっちゃいました!

見てください。私のこの笑顔。仕事中にもかかわらず、とっても楽しんでます。

丸の内の隙の無さはまちの綺麗さにあらわれている気がする

 最後の班、丸の内エリアを清掃している「クリーンアップ班」を発見! 

拾っているのは…葉っぱです。ゴミはどこ??

 今年初めて参加したという小林大祐さんは「歩き回っても全然ゴミが落ちていませんでした。植え込みの奥までがんばって探してしまうほどです。なんだか自分も気持ちが良かったです」と、丸の内エリアの綺麗さを改めて実感していました。上の写真は、ゴミがなさすぎて、それっぽい写真をお願いして撮影させていただきました(笑)。みなさんノリノリです。

小林大祐さん(写真左)

丸の内で働く人、訪れる人、全ての人とまちが一体に

 最後に主催者である野崎慶さんへお話をお伺いしました。

イベント主催者の野崎慶さん

──今年のイベントはどうでしたか?

 まち行く方がプレゼントをもらって喜んでいくれたり、「サンタさん!」と声を掛けてくれたことが嬉しかったです。コロナ禍を挟んだので、以前のように盛り上がるか心配でしたが、サンタとして参加された方たちも声を出して一緒に盛り上がって楽しんでくれて良かったです。

──今年15年目を迎えますが、改めてイベントの趣旨を教えて下さい。

 一番の目的は、クリスマスという特別な季節に丸の内を訪れていただいた方に、「来てよかった」「またクリスマスに丸の内に行きたい」と思っていただくことです。

 最初は数人の有志で、丸の内でクリスマスの忙しい時期に頑張って働いている店舗の方を応援しよう、一緒に街を盛り上げようと始めたことがきっかけでした。それから丸の内で働いている方と一緒に参加して盛り上げたいという思いで規模を大きくしていきました。

 丸の内で働く方には、まちを訪れた方と直接接する機会がある方、そうでない方がいますが、みんなで一緒におもてなしをして、まちの一員となることで、繋がりを深くしていただきたいという想いでこのイベントを行っています。

──来年のイベントへの意気込みを教えて下さい。

 今年の反省などを踏まえてもっといい形で実施できたらいいなと考えています。昔はダンスを行ったりもしていたんです。その時のような、みんなが、一体となって、わーっと盛り上がれるようなイベントにしていきたいと思っています。

 通りもビルの中にもたくさんのサンタが笑顔を振りまいて行われた本イベント。丸の内中で子供たちが「サンタさん!」と呼びかける声や、サンタたちの「メリークリスマース!」の声が聞こえてきました。さらに主催者の方のお話にもあった通り、テナントの店員の皆さんへもプレゼントを配っていました。もらった店員さんもとっても嬉しそう! 丸の内で働く人も、訪れる人も、そして、サンタとして参加している方自身が楽しそうに笑っているのがとっても印象的でした。街中が一体となって幸せを振り撒くこのイベント、絶対来年も参加したいと思います!!

あげて、もらって、嬉しいプレゼント

ゴミ拾いのフリをさせてしまった裏側


文 / もりちゃん(LoveWalker編集部)

鹿児島出身。
ソロ活女子。旅行が趣味でそこで出会う美味しい料理やお酒が好き。



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