都会の真ん中で川辺でくつろげる幸せ 「BATON PARK」で思い思いに過ごす空間を提供中
2024年10月16日 12時00分更新
江戸時代から戦前まで、東京は水運が盛んな地域であり、多くの運河が網の目のように張り巡らされた水の都であった。いまでこそ多くの水路が埋め立てられ、そこに川があったことを想像しにくいが、数寄屋橋や八丁堀といった地名がその名残として残っている。
丸の内には神田川からの支流である日本橋川が神田と大手町の境にあり、皇居の内堀とともに丸の内エリアの水辺のある風景となっている。現在、この神田と大手町をつなぐ人道橋を作っており、2025年度に仲通り散歩橋として架橋される予定だ。この橋が完成すると、神田と大手町が文字通りつながり、新たな賑わいの創出が期待される。
この橋の大手町側となる歩行者専用の大手町川端緑道では、10月14日より仲通り散歩橋の架橋後の神田と大手町の接点としてのあり方や将来像を検証するための社会実験として「BATON PARK-KAWABATA-RYOKUDO-2024」が開催されている。この「BATON PARK」は今年3回目で、神田の店舗の大手町への出張出店、子どもの遊び場、芝生広場や屋外ライブラリー、ワークスペースなど、思い思いに過ごすことができる空間を展開している。
今回はこの「BATON PARK」開催初日にお邪魔し、会場となっている大手町川端緑道8号線の雰囲気を味わってきた。緑道は「エントランスゾーン」、「ショップゾーン」、「賑わいゾーン」、「リビングゾーン」、「プレイ/イベントゾーン」の5つのエリアに分かれている。それぞれのゾーンの様子を紹介しよう。
エントランスゾーン
エントランスゾーンにはBATON PARKのビッグサインが設置されているほか、会場案内図が用意され、目的とする場所がすぐわかるようになっている。
ショップゾーン
神田の店舗や、アンテナショップ、ベーカリーなど20店舗が日替わりで出張出店するショップゾーン。取材時には藍染め職人が多く住んでいた神田紺屋町から、全国の藍染め職人が参加している「神田藍の会」が出店し、職人や製品を紹介していた。
賑わいゾーン
テーブルやチェアが用意されている賑わいゾーン。テントなどでくつろげるほか、打ち合わせをしたり、屋外ワークスペースとしても使える。キッチンカーも出店している。
リビングゾーン
リビングゾーンは芝の上でくつろぎながら音楽を楽しむことができる。都会の真ん中で靴を脱いでのんびりできる。
プレイ/イベントゾーン
プレイ/イベントゾーンは気軽に体を動かせる卓球などが用意されているので、オフィスワークで固まった体をリフレッシュするのにいい。また、休日は子ども連れで楽しめる木製玩具などが提供されており、小さな子どもを連れたお母さんたちが集っていた。
「BATON PARK KAWABATA-RYOKUDO-2024」は土日祝日は11時~17時だが、平日は11時30分~20時まで開催されている。夜はキッチンカーでアルコールも提供されるので、会社帰りにぶらっと立ち寄るのも乙だろう。
●「BATON PARK-KAWABATA-RYOKUDO-2024」
実施期間:2024年10月14日(月・祝)~10月26日(土)の13日間
平日11時30分~20時00分、土日祝11時~17時 雨天荒天時は中止
実施場所:大手町川端緑道8号線(東京都千代田区大手町2丁目3付近(日本橋川沿い))
利用方法:事前予約不要
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