誰もが知る丸の内のランドマーク
5棟のビルで作られた高層のダンジョン、異世界転生レベルの吹き抜けが圧巻!「丸の内オアゾ」に見る「歩いて移動」する人向けの仕掛け
2025年04月25日 12時00分更新
丸の内オアゾの計画・建設
1998年2月に三菱地所と日本生命保険が、国鉄本社ビル跡地を国鉄清算事業団から落札、三菱地所が1998年から10年間かけて行う丸の内再構築第1ステージの3番目の建替プロジェクトとして、「(仮称)丸の内1丁目1街区(東京駅丸の内北口) 開発計画」が動き出します。東京駅前に面していたことや丸の内の表玄関に位置する街区であったことから、単独開発ではなく、隣接地の丸ノ内ホテルや中央不動産と協力した一体開発となりました。
街区内の既存ビル1棟はそのまま残し、新たに4棟の超高層ビルからなり、総合設計制度や連担設計制度といった各種制度活用によって、総延床面積約33万㎡の巨大開発が東京駅前で始まります。2001年6月に着工し、2004年9月に各々のビルが竣工しました。
以下が、「丸の内オアゾ」に建つ超高層ビルの名称及び、規模です。
・街区南側:日本生命丸の内ビル(地上28階、地下4階、高さ158.85m、延床面積95,511.00㎡)
・街区南東側:丸ノ内ホテル(地上17階、地下4階、高さ92.4m、延床面積55,018㎡)
・街区北東側:丸の内北口ビルディング(地上29階、地下4階、高さ147.43m、延床面積65,564.51㎡)
・街区北側中央:新丸の内センタービル(地上25階、地下3階、高さ119.92m、延床面積45,674㎡)
・街区北西側:丸の内センタービルディング(地上20階、地下4階、高さ86m、延床面積64,168㎡)※1984年11月竣工の既存ビル
これらのビル建設のみならず、丸の内と大手町の結節点に位置するという点から歩行者ネットワークの形成も図られました。具体的には、街区の中央を地上及び地下で南北に貫く歩行者通路を設けたほか、吹き抜け空間が特徴的なガレリアやアトリウム、○○広場といった公共空間が整備されています。地下の貫通通路が開通したことによって、JR東京駅の地下改札口や東京メトロ丸ノ内線東京駅から地下鉄大手町駅までの乗り換え動線が整えられ、商業施設内を歩行者ネットワークが貫く賑わいある空間が創出されました。
以上で、東京駅前に建ち並ぶ5棟の超高層ビルからなる「丸の内オアゾ」の紹介は終了です。ちなみに、丸の内オアゾの「OAZO」は、エスペラント語でオアシスを意味するようで、初めのOを丸の内のまる、後ろのOを大手町のオーと捉え、その間のAからZまでの多様な都市機能を集約しているという意味も込められて命名されているようです。丸の内エリアには、まだまだ知られていないビルやスポット、歴史が隠れているかもしれませんね・・・!
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