五つ星日本ワイン、美味しさの秘密は1億年分の地層が広がる大地!
2025年06月10日 12時00分更新
日本ワイナリーアワードで3年連続五つ星を獲得している、日本の醸造所YAMAZAKI WINERY。そのYAMAZAKI WINERYが、美味しいワインを造ることができるめちゃくちゃ面白い秘密を聞きました! その秘密というのは、実はYAMAZAKI WINERYのある北海道三笠市の土壌にあったんです。
1億年分の土壌を活かした日本屈指のワイナリー
5月29日に丸の内エリアでスタートした「丸の内 日本ワインWeeks2025」。6月18日までの3週間、丸の内エリアのレストランで日本ワインやペアリングメニューが提供されたり、日本ワインについて学ぶセミナーが行われたりと、日本ワインをさまざまな角度から楽しむ企画が多数実施されます。
初日の5月29日には「丸の内 日本ワインWeeks2025 オープニング・イベント」が開催されました。YAMAZAKI WINERYの秘密が語られたのは、その第2部“日本ワインの生産地を知る ~北海道三笠1億年のモノ語り 唯一無二、三笠の大地とワインのマリアージュ~”というテーマで語られたトークショーでのこと。登壇者はYAMAZAKI WINERYの山﨑太地さん、北海道三笠観光協会の下村圭さんです。
YAMAZAKI WINERYは、日本ワイナリーアワードで3年連続五つ星を獲得している、日本の醸造所のなかでも屈指の実力をもつワイナリー。そんなYAMAZAKI WINERYがワイン造りを行うのが北海道三笠市です。
下村さん曰く三笠は「1億年分の時間旅行」ができる場所とのこと。通常は水平に積もる地層が、三笠では地殻変動の影響により、ほぼ垂直になるまで地層が押し曲げられているんだとか。そのため、街を東西に移動するだけで1億年分の地層の時間旅行ができてしまうんだそう。
YAMAZAKI WINERYも7種の地層にまたがる畑を保有しており、地層ごとに栽培するブドウの品種を変えて、それぞれの土壌に合ったブドウを育てています。
三笠では、こうした地層の特色を紹介しつつ、ワイナリーを巡るツアーも数多く開催されているんだそう。この日のオープニングトークでも、三笠の自然やその中でのワイン造りなど、初めて知ることが多く驚くことばかりだったのですが、実際に現地に足を運んで三笠の土地を体感すれば、より一層学べることも多そうです。その後で飲むワインもまた格別なんだろうなあ~。
また、YAMAZAKI WINERYは寒冷な北海道では栽培に不向きと言われたピノ・ノワールを、道内で初めて栽培に成功したワイナリーでもあります。YAMAZAKI WINERYでは、ブドウの垣根を約190センチで作っているそうですが、冬になるとブドウの木は雪ですっぽり埋まってしまうんだとか。ですが雪の中は外よりも温かく保たれるため、ブドウの木を守ることができるんです。北海道ならではのおもしろい栽培方法ですね。
YAMAZAKI WINERYが日本屈指の実力を持つワイナリーに成長したのは、北海道三笠市の素晴らしい土地と自然、そしてそれを存分に活かすために日々ワイナリーの方々が努力されているからなんですね。
学べばもっと楽しめる日本ワイン
トークショーの前には、第1部としてオープニング・セレモニーも開催。YAMAZAKI WINERY 山﨑太地さん、元ラグビー日本代表 キャプテン 廣瀬俊朗さん、ミス ワイン運営本部 代表 下田悠さん、日本ワイナリーアワード協議会 代表理事 遠藤利三郎さん、三菱地所株式会社 執行役員 榑林康治さんが出席しました。
遠藤さんは、ワインはクラシック音楽に似ていると言います。「クラシック音楽というのは、ただ聴くだけではなく、作曲家は誰なのか、何を思って作曲したのか、オーケストラや指揮者はどのような解釈で演奏するのか、そういったことを知るとクラシックの世界は広がると思います。ワインもまさにそうで、どんな場所で造られたのか、どういった思いで造られたのか、といった背景を知ることで、ワインがもっと美味しく感動を覚えるものになるはずです。今回の『丸の内 日本ワインWeeks2025』はテーマが『日本ワインを学び、飲み、応援する』ということで、『学び』が一番初めに来ています。このイベントで日本ワインをぜひ学んでいただいて、飲んで楽しんでいただければ嬉しいです」と話しました。
確かにワインって、生産地の情報など背景を少し知るだけでも、より美味しく楽しめるような気がします。ワインにこだわったお店に行くと、サーブする時にワインの背景情報を教えてくれたり、料理とのペアリングを教えてくれたりしますが、そういったことがあるとワインを飲むという経験がより深いものになるように思います。
近年世界でも注目を集め始めている日本ワイン。そんな日本ワインを学ぶことで、より楽しめるのが「丸の内 日本ワインWeeks2025」というわけです。
五つ星日本ワインを実際にいただきます
第2部のトークで三笠という場所やワイン造りについて学んだあとは、実際にYAMAZAKI WINERYのワインをいただきます! この日は3種のワインを飲むことができました。トークに登場した、ピノ・ノワールも登場。これは飲んでみなくては!
実際にいただいてみると、しっかりと果実味が感じられます。あまり重たくはなく、清涼感のある味わいです。これは美味しい! ブドウの栽培方法などの話を聞いたあとだと、三笠の風景を思い描きながらワインの味を楽しむことができ、感動もひとしお。これがワインを学ぶことでより楽しめる、ということなんですね。
飲むだけでなく、背景の知識も知ることでより一層楽しめる日本ワイン。まだまだ発展途中の日本ワインですが、日本が代表的なワイン生産国の1つとなる未来もそう遠くはないのかもしれません。「丸の内 日本ワインWeeks2025」でたくさん日本ワインを学んで楽しんで、まずは友人に日本ワインの豆知識ぐらいは披露できるようになるところを目指そうかな。
丸の内 日本ワインWeeks2025
開催期間:2025年5月29日(木)~6月18日(水)
会場:丸の内エリア各所
文 / オシミリン(LoveWalker編集部)
大阪生まれ。
趣味は読書と写真を撮ること、おいしいものを食べておいしいお酒を飲むこと。
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