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丸の内の人々が「地下通路のマルシェ」で食材を買う3つの理由

 いろいろなお店が出店しているマルシェって、見ているだけでも楽しいですよね。ここだけの話、実は丸の内の地下にもマルシェがあるらしいんですよ。

 でも、マルシェって青空の下、野外で開催されているイメージ。しかもビジネスマンや旅行客が多い丸の内で生鮮食品を販売して売れるんでしょうか。地下のマルシェ、どんな人が何を買いに来ているんだろう…と思いながら足を運んだら驚きの連続。丸の内の地下でマルシェが行われている理由、分かりました。

理由その1.目利きが厳選したグルメな食材

 マルシェが開催されているのは丸ビルと新丸ビルの間の行幸地下通路。入口に看板が出ているのですぐに分かりました。「でも本当にここにマルシェが…?」と思いながら先に進むと、通路の両サイドにいくつものお店が並んでいました。

こんな看板が目印です

 まず目を引いたのは「旅先市場めるかど」というお店。つやつやと光る色鮮やかな野菜や果物が並んでいて、どれもとてもおいしそうなんです。

うわーどれもピカピカつやつや!

 東北産のものをメインに、店主が目利きして選んだ全国の地域の野菜を果物を扱っています。その目利きが確かなものであることを物語っているのが、リピーターの多さ。毎週足を運ぶ方が多いとのことで、私が何を買おうか悩んでいる間にもお客さんが訪れていました。ビジネスマン風でもなく一般の方のようだったので、東京駅や丸の内に買い物がてら立ち寄ったような雰囲気です。生鮮食品って自宅近くのスーパーなどで買うイメージがありましたが、わざわざ丸の内で買いたくなるラインアップということなんですね。

今の時期のおすすめはスイカ。極めた実と書いて「極実(ごくみ)」なんて、絶対うまいだろう…

 毎年さくらんぼを箱で買っている身として、まあまあさくらんぼには詳しいと自負している私が「むむっ」となったのがこちら。初めて見る銘柄だ…。

その名も「紅王(べにおう)」

 あとから調べたところ、「紅王」はさくらんぼの代表的な産地、山形県で近年力を入れている品種なのだそう。粒が大きく、甘さで知られる「佐藤錦」と同じくらいの糖度があるとのことだったので購入することにしました。

 自宅で食べてみると、一粒ひと粒は結構大きめ。甘みが強く、硬めの果肉でしっかりした食感が楽しめておいしかったです。さすが丸の内、これから注目したい銘柄をしっかり押さえてる!

一人で全部食べました

理由その2.アクセスが良いから鮮度が良い食材を販売できる

 いくつものお店が集まるマルシェだからこそ、オープン時間に微妙な差があるのもおもしろいところ。「ほんじつ収穫」というお店はその日の朝に採った野菜を運んでくるとのことで、店頭にオープン時間を知らせるポップが立っていました。

車じゃなくて電車で持ってくるの⁉とびっくり

 電車や新幹線を使えばどこからでもアクセスできるという、東京駅・丸の内ならではの利点を生かしたお店です。午前中に収穫しても、その日の午後の早い時間には東京駅に持ってこられるので鮮度も抜群。

 14時頃お店の方が到着したので、商品をちょっと見せてもらいました。若鶏が初めて産んだ「初卵(はつたまご)」という、栄養価が高い卵です。通常の卵より小ぶりで数も限られるため、市場にはあまり出回らないものなんだそう。本来、地産地消されることが多い食材が並ぶのも、交通の利便性の高い、丸の内のマルシェだからこそ、なんですね~。

卵とごはん、卵かけごはんのタレのセットも販売

みずみずしいとうもろこし。余談ですが私はとうもろこしをきれいに食べられることが自慢です

理由その3.移動中の海外旅行客も魅了する商品ラインアップ

 近隣のビジネスマンや海外からの旅行客の方が購入していくことが多いというナッツ類を販売しているお店もありました。ナッツは日持ちもしますし、海外でもなじみのあるものですしね。移動中にお店に立ち寄り、食べながら移動していく方が多いのだとか。

 私が「おっ」となったのが「皮付きカシューナッツ」。殻付きマカダミアナッツや皮付きピーナッツは見ますが、皮が付いたカシューナッツは初めて見ました。

カシューナッツに皮が付いていることをあまり考えたことがなかった

 ここは「カトレヤフィールド」というお店で、保存料や着色料を使用していないナッツ、ドライフルーツを扱っています。全種類試食ができるとのことで、気になった皮付きカシューナッツをいただきました。ナッツ類の中でもカシューナッツはなんだか物足りない感じがしていたのですが、皮付きだと香ばしさがプラスされておいしい!

私の中でカシューナッツ革命が起こった

でもやっぱりいろいろ食べたいので、皮付きカシューナッツ入りのミックスパックを購入

パイナップルなんて、ドライフルーツなのにジューシーで驚きました。果汁感がすごい

 目利きが選んだ信頼できるおいしい食材、東京駅・丸の内というアクセスの利便性、そして海外旅行客の琴線にも触れる商品ラインアップ。それらをすべて生かしたのがこの「行幸マルシェ」だったんですね。

 しかもこうして歩いてみて気付きましたが、天候に関係なく開催できるのも地下開催の利点かも。太陽の下だと商品がより魅力的に見えますが、今の時期は暑すぎますし、ゲリラ豪雨もあるので逆に地下がいいともいえます。あ、理由は3つと言っていたのに4つめの利点も見つけちゃいました(笑)。

 丸の内・行幸マルシェは毎週金曜日、19:30まで行われているので会社帰りにぜひ立ち寄ってみてください。

数年前から気になっていたピーナッツの次世代版「Qなっつ」(Pの次はQ)

昼休み中と思われるビジネスマンの方が買っていたヴィーガンスコーン

オーストリアのワインも販売していました


丸の内 行幸マルシェ×青空市場
開催日時:毎週金曜11:30~19:30
開催場所:行幸地下通路
HP:https://www.marunouchi.com/pickup/event/1586/
  https://aozora-ichiba.co.jp/


文 / 風都ナツメ(LoveWalker編集部)

東北出身。
居酒屋や旅先では初めて見る郷土料理や海外メニューを頼みがち。


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