ザ・ペニンシュラ東京の看板から「P」の文字が消えた理由 5つ星ホテルが仕掛ける遊び心あふれるクリスマス
2025年11月14日 12時00分更新
丸の内エリアを代表するラグジュアリーホテルの1つ「ザ・ペニンシュラ東京」。そんなペニンシュラの看板から、今、「P」が消えてしまっているんです…!
どうしてこんなことが起きてしまったのか…。近くにはこんな看板も掲示されています。
看板にはQRコードが掲載されています。このQRコードを読み取ると、下記のInstagram上のページにアクセスすることができます。
https://www.instagram.com/reel/DQsz6qlEx03/?igsh=MW80M2ZlZWJxa3JpbA%3D%3D
皆さん、上記リンクから動画はご覧になりましたか? どうやら、ザ・ペニンシュラホテルズのアイコン的存在である“ページ”スタッフの白い制服を身にまとった、かわいい「Pen ベア」が看板の「P」を持っていってしまったようなのです!
「P」はどこへ行ったのか? その謎に迫るアニメーション
実はこれは、ザ・ペニンシュラ東京のクリスマスシーズンに行われるフェスティブアクティビティの一環。上記リンクで公開されている動画は、ミステリー仕立てのオリジナルショート動画「“P”の大作戦!」のティザー映像です。「ザ・ペニンシュラ東京」の公式Instagramでは、これから順次「P」にまつわる目撃情報が公開されるとのこと。そして11月28日には、謎が解ける全編動画が公開されます。
ホテルでは、「The Peninsula Times 号外」として、消えた「P」についての新聞記事風のフライヤーも配布。遊び心がある取り組みに気分が盛り上がります。
また、「P」の行方についてのユニークなストーリーを、ザ・ペニンシュラ東京公式Instagramや館内ロビーに設置された応募箱に投稿すると、抽選でちょっとしたギフトがもらえるとのこと! 皆さん、ぜひ「P」の行方について考えて、投稿してみてくださいね。
さて、この動画ですが、実は「ストップモーション・アニメーション」という、静止物を少しずつ動かしながらひとコマひとコマ撮影した膨大な写真を、連続して再生することで動いているかのように見せる、とっても手間のかかる手法で作られています。こちらのアニメーションについては、先日行われたザ・ペニンシュラ東京フェスティブアクティビティのプレス向けイベントでも紹介がありました。
プレスイベントでは11月28日の公開に先駆け、「“P”の大作戦!」全編映像を先行公開! 一足お先に全編を見せていただいたわけですが、この動画がとにかくかわいすぎるんです。
先行動画に登場した「Penベア」のほかに、壊れたおもちゃを修理するボランティア活動を行う「日本おもちゃ病院協会」の「おもちゃドクター」をモデルにした「おもちゃドクターベア」も登場します。(おもちゃ病院については、後ほど詳しくご紹介します!)
ベアたちの動く様子が、本当に生きているかのようで可愛らしいんです。皆さんにも早く全編動画を見ていただきたいところ。「P」の行方についても、クリスマスらしい心温まる種明かしがされますよ。
動画を手掛けたのは、日本を代表するストップモーション・アニメーションスタジオ「ドワーフスタジオ」。プレスイベントには、監督の小林雅仁さん、プロデューサーの伊藤大樹さん、アニメーターの根岸純子さんが登壇しました。
アニメーション動画の注目ポイントについて聞かれると、「ベアたちのキャラクター設定です」と根岸さん。「Penベア」は実際にホテルで働いているような快活な女性、「おもちゃドクターベア」は熟練の技術を持った男性のキャラクターとのこと。全編動画をじっくりと見てみると確かにベアたちの動きには違いがあり、キャラクターごとに個性が際立っています。
一方、伊藤プロデューサーの注目ポイントは「ベアたちの周りの美術」。実は全編動画のうち多くのシーンは、フェスティブ期間中ホテル館内に設置される「ザ・ペニンシュラ東京 おもちゃ病院」をスタジオに持ち込んで撮影したもの。そのためリアリティのある映像となっています。また、動画のためにほとんど全てを一から制作した小道具の一部は現在「おもちゃ病院」に展示されているとのこと。全編動画の公開後におもちゃ病院へ行って見比べてみると、新たな発見があるかもしれません。
小林監督は「ベアたちの笑顔」に注目してほしいとのこと。ベアのぬいぐるみは毛が少し長く、口元が見えづらいため笑顔があまり見えないことに小林さんは悩んでいたと言います。すると、アニメーターの根岸さんがベアの口元の毛の動きで笑顔を表現してくれて、それが見事だったとか。全編動画が公開された際には、ベアたちの笑顔にもぜひ注目してみてください。つられて一緒に笑ってしまいそうなくらいかわいいベアの笑顔が見れますよ!
なかなか見られないストップモーション・アニメーションの撮影を眼の前で実演!
プレスイベントでは、ストップモーション・アニメーション制作の実演も。「Penベア」が手を振るシーンの制作を見せていただきました。
アニメーターの根岸さんがベアを少しずつ動かしながら、ひとコマずつ撮影していきます。手を振るシーンと言っても、顔の上下や毛の表情、振っている手だけでなく振らない方の手も動かしたりと、細かく微調整しながら撮影を進めます。気の遠くなるような作業…!
ベアがまばたきをするシーンでは、まぶたのパーツをくっつけて撮影。まぶたのパーツはいくつかの大きさが用意されていて、まばたきする瞬間がきれいに表現できるように工夫されています。
そうしてこの場で作られた動画がこちら!
手をふる「Penベア」がかわいすぎる! まるで命が吹き込まれたかのようです。驚くほどの細かな作業の繰り返しで、かわいいアニメーションが誕生するんですね。
壊れたおもちゃがよみがえる!「ザ・ペニンシュラ東京 おもちゃ病院」
ご紹介してきたアニメーション動画「“P”の大作戦!」に登場する「おもちゃドクターベア」は、壊れたおもちゃを原則無料で修理するボランティア活動を展開する「一般社団法人 日本おもちゃ病院協会」のスタッフ「おもちゃドクター」をモデルにしたもの。昨年のフェスティブ期間に「ザ・ペニンシュラ東京 おもちゃ病院」を実施したところ、大好評。昨年に引き続き、今年も開催されることとなりました。
ホテルロビーの一角に「ザ・ペニンシュラ東京 おもちゃ病院」を開院し、そこに「おもちゃドクター」が常駐。ゲストから持ち込まれた壊れてしまったおもちゃを診断し、丁寧に修理を施してくれます。
昨年実施した際の印象について、日本おもちゃ病院協会会長の佐藤徳一さんは、「おもちゃというとお子さんが持ってこられるイメージが強かったんですが、ペニンシュラさんでは、大人の方がとても思い入れのあるおもちゃを持ってこられることが多かったです」と話します。
あまりにもおもちゃへの思い入れが強いあまり、おもちゃを持ち込む際に泣き出してしまう方もいらっしゃったとか。そんな時は「きちんと直せるだろうか…」とかなりプレッシャーも感じるそうですが、無事に直せたときに喜んでくれるおもちゃの持ち主の笑顔は何にも代えがたい喜びだと言います。
おもちゃ修理の実演も見せていただきました。修理するのは、音が出なくなってしまったおもちゃ。
音が出なくなってしまった原因を、スピーカーに繋がる線が切れてしまっていることだとあっという間に解明。慣れた手つきではんだごてを使い、線をつなぎ直します。
熟練の技術であっという間に修理完了! お見事です。とはいえ、故障の原因がなかなかつかめなかったり、使用されているパーツが現在は生産されていないものだったりと、すぐには修理できないこともあるといいます。そんな時は一旦おもちゃを預かる「入院」という形で、じっくり修理に取り掛かることもあるそうです。
「ザ・ペニンシュラ東京 おもちゃ病院」は昨年の好評を受け、より多くの依頼を受けられるように、期間を延長、予約枠も増枠しました。下記リンクより予約ができます。
https://www.tablecheck.com/ja/shops/the-peninsula-tokyo-event/reserve
まだまだ楽しめるペニンシュラのクリスマス
ご紹介してきたほかにも、ペニンシュラのフェスティブプロモーションはまだまだたくさんあります。
その1つがクリスマスマーケット。ホテルを丸の内仲通り側に出ると、キラキラとイルミネーションが輝くかわいい小さなお店が現れます。ここではドリンクや焼き菓子などを販売。こちらで購入したドリンク片手に、11月13日からスタートする丸の内イルミネーションで光り輝く仲通りを歩けば、クリスマス気分がさらに盛り上がること間違いなし!
また、ホテルロビーには大きなクリスマスツリーが登場しています。11月6日に行われた点灯式では「Penベア」も登場し、クリスマスツリーに明かりが灯る様子にゲストの方たちも大いに盛り上がりました。
ツリーが飾られるロビーで人気のアフタヌーンティーもフェスティブバージョンで登場。「フェスティブ アフタヌーンティー」は、今年のフェスティブのテーマである"A Peninsula Festive Journey(ペニンシュラで過ごすフェスティブジャーニー)"のもと、トラベルバッグを模したホワイトチョコレートのオペラケーキや、航空券をイメージしたジンジャーブレッドのパウンドケーキなど、旅の楽しさを表現したラインアップが並びます。
一部メニューをプレスイベントで試食させていただいたのですが、私は特に写真真ん中の「ロッシーニバーガー」がお気に入り!
「ロッシーニバーガー」はバンズの間にフォアグラとローストビーフが入っていて、とっても小さいサイズなのにかなり本格的なお味なんです。これはぜひ「フェスティブ アフタヌーンティー」を食べに行って、ほかのスイーツやセイボリーも楽しみたい!
クリスマスを盛り上げるコンテンツが盛りだくさんの「ザ・ペニンシュラ東京」。5つ星ホテルらしいおもてなしのなかに、遊び心がたっぷり詰まったフェスティブプロモーションは、最高のクリスマスを約束してくれそうです!
ザ・ペニンシュラ東京
住所:東京都千代田区有楽町1-8-1

文 / オシミリン(LoveWalker編集部)
大阪生まれ。
趣味は読書と写真を撮ること、おいしいものを食べておいしいお酒を飲むこと。
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