「仕事中でも疲れた時はリカバリーしたい!」に応える! “仕事をするために休む”を当たり前にするシェア休養室
2026年02月19日 12時00分更新
会社にいる間に体調が悪くなったり、少しリフレッシュしたい時、ありますよね? でも社内にはゆっくり休憩できる場所がないという企業も多いと思います。
そんな状況に一石を投じるべく生まれたのがシェア休養室「とまり木」。休養室を企業間でシェアリングして使用することのできる施設で、契約企業の従業員が体調不良時に休むことができる「休養室」としての役割と、さらに労働生産性を向上する「チャージ機能」を持っています。
一体どんな施設なのか、実際に見に行ってみました!
社外に休養室を作ることで、心置きなく休める環境を
「とまり木」があるのは、大手町ビル1階。かわいらしい木のロゴが目印です。
一歩足を踏み入れると、中はナチュラルで落ち着いた雰囲気。しっかりと体を休められそうです。
迎えてくださったのは、「とまり木」を立ち上げた三輪弘美さんと、運営メンバーの1人である長坂柚花さん。お2人とも、三菱地所の社員の方です。
とまり木は、三菱地所グループ内で行われている新事業提案制度から生まれたサービス。社員が自分のアイデアを事業化できる制度です。審査を通過して採用されたアイデアは、まずは実証実験を行うことになります。とまり木は2022年度に三輪さんが応募して、60件を超える事業案の中から採用されたひとつ。トライアル期間を経て、2025年から本格的な運用が開始されました。近隣企業がとまり木の利用契約を行うことで、契約企業の社員が利用できるようになります。
「体調が悪くても、休養室を使いづらくてトイレで少し休んだりしている、という周りの声を聞いて、それっておかしいんじゃない?と思ったのがきっかけでした」と話す三輪さん。
実は、従業員数50名、または女性30名以上の企業には、横になって休むことができる休養室の法的設置義務があります。そのため、多くの企業には休養室が設置されているはずなのです。しかし、人事部や総務部に利用申請をする社内ルールがあるなど利用時のハードルが高い、会議室やロッカールームと兼用でゆっくり休むことができない、そもそも休養室の存在が社員に周知されていないなどの課題があります。
社内の休養室が形骸化してしまっているのであれば、社外に休養室があるほうが人目も気にせず利用者としては使いやすい環境になるのではないかと考えたと三輪さんは言います。
私が訪れた際にも、実際に体調不良のため休まれている方が1人いました。とまり木では、扉のある個室にベッドが設置されているので、気兼ねなくしっかり休むことができるのが利点です。
また、休養室を社外に作ることで、社内の休養室の維持管理といった業務をアウトソーシングすることができ、利用する社員だけでなく企業側にもメリットが生まれるのではないかと考えたと三輪さんは話します。
さらに、とまり木は「休養室」としての役割だけでなく、「チャージ機能」を備えているのもポイント。「出社したからこそ仕事のパフォーマンスを上げられる機能」を作りたいと考えたと言います。コーヒー休憩やタバコ休憩のような感覚でとまり木を訪れて疲れた体をリフレッシュさせることで、より仕事に集中して取り組めるような機能を提供しているのです。
リフレッシュして仕事にさらに活力を!
では、「チャージ機能」とは一体どんなサービスを提供しているのでしょうか?
たとえばこちらは、仮眠チェア「TOTONE」。
トヨタ自動車が開発した仮眠専用のチェアで、ヒーリング音楽を聴きながらリラックスして休むことができます。利用時間は15分なので、深い眠りに入ってしまう前に起きられて、頭をスッキリさせることができるそう。
こちらはカームダウンチェアとリカバリーブーツ。
重みのあるボールにくるまれることでリラックス効果が生まれます。さらにリカバリーブーツはむくみをケア。デスクワークで座りっぱなしの人にも、外出が多い営業の人にもぴったりです。
私も何か試してみたい! ということで、まずは「疲労ストレス計」で疲労度を計測してみることに。指を機械に当てて60秒待つだけで、自分の疲労具合を見ることができます。
その結果、なんと疲労度の総合判定が「要注意」に! さらに自律神経機能年齢は「70歳相当」と出てしまいました。実年齢より約40歳も上です。これはやばいかも…
疲労が強く出ているということで、ウォーターウェーブベッドという機器を使用させてもらいました。
こちら、ただのウォーターベッドじゃありません。横になって休むことができるのはもちろん、ベッド内の水が動いて、水圧振動の刺激がインナーマッスルまで働きかけて疲れを取ってくれるというものなんです! 実際に使用してみると、想像よりも水圧があります。しっかりと体をもみほぐしてくれて、かなり気持ちいいです。
これはしっかりリフレッシュできそうです。こんな場所があったら常連になりそう~。実際に利用者にはリピーターもかなり多いんだとか。ほとんど毎日通っている方もいるそうで、日々のルーティーンにとまり木の利用を組み込んでいる人も多いということです。利用することで、午後の生産性が上がったという声も寄せられているといいます。
トレーナーの指導で健康増進!
さらにとまり木には、国家資格や医療資格等を持ったパーソナルトレーナーも常駐。凝り固まったからだをほぐしてもらうだけでなく、普段の生活に取り入れることができるストレッチの方法なども教えてもらえるので、一過性ではない健康へのサポートが受けられます。
私も少しトレーナーさんに見てもらったのですが、かなり肩が凝り固まっているとのこと…。肩をほぐすだけでなく、鎖骨のあたりをほぐすのもかなり効果があると教えてもらいました。ありがたいアドバイス!
仮眠チェアなどの機器やトレーナーの指導といったチャージ機能は、予約不要で1日1回15分利用可能。気軽に訪れて、心も体もリフレッシュして再び仕事に臨むことができます。
健康増進のサービスをインフラのように提供
休養室だけでなく、さらにチャージ機能まで兼ね備えたとまり木。従業員数50名、または女性30名以上の企業に設置義務のある休養室をより良いものに、という思いがきっかけだったことから、利用企業も設置義務のある企業が多くなるかと思っていたと話す三輪さん。ですが、意外にも設置基準に満たない小規模な企業からも支持を受けていると言います。
「人数が少ない企業では、自社で健康経営に取り組む環境が整っていない場合が多いです。リフレッシュしたいという思いや、活力のある状態で働き続けたいというニーズに応えるために、サードプレイス型の健康増進サービスの必要性が高まっていると感じます」と三輪さん。
現在は大手町エリアで展開中ですが、大手町・丸の内・有楽町にオフィスビルを提供する三菱地所として、大丸有エリア全てに拠点を作りたいと三輪さんは話します。次の一歩として、まずは2026年秋に有楽町エリアで2号店をオープンさせる予定です。
「各エリアごとに拠点を設けて、多くの就業者の方の健康増進に繋がるよう、インフラのようにサービスを提供していきたいです。“仕事をするために休む”という‟攻めの休養”が当たり前になるような文化を作りたいと考えています」と三輪さん。
“仕事をするために休む=攻めの休養”、そんな文化が当たり前になれば、多くの人にとって働きやすい環境になることは間違いありません。定年の延長による高齢の従業員、女性の社会進出によって子育てと仕事を両立する人、さらには介護をしながら働く人などが増え、多くの疲労を抱えながらも働く人たちがたくさんいる現代。きちんと休息を取りながら働くということを具現化してくれたとまり木、この先より多くの人に求められるに違いありません!
シェア休養室「とまり木」
住所:東京都千代田区大手町1-6-1大手町ビル1階

文 / オシミリン(LoveWalker編集部)
大阪生まれ。
趣味は読書と写真を撮ること、おいしいものを食べておいしいお酒を飲むこと。
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