みなさん、こんにちは!
横浜・八景島シーパラダイスの飼育員がお届けする「生きもの日記」第2回です。
今月は、「ふれあいラグーン」で、オタリアやアザラシ、ペンギンたちの飼育管理をしている廣野朝子がお伝えします。
「ふれあいラグーン」は、見て学ぶだけでなく、動物たちと直接ふれあい、生きもの本来の魅力を感じていただける施設です。
前回の記事はこちら。
■【連載】誕生!コツメカワウソ5つ子ちゃん!
※過去の連載記事はこちら:横浜・八景島シーパラダイスの飼育員生きもの日記
今回は、2021年3月17日に誕生したケープペンギンのヒナについて紹介したいと思います。
ヒナは生まれた時の体重は87gでしたが、すくすく成長し2か月で2500gになりました。
誕生から36日前の朝、飼育員が飼育舎にあるオスの「タツヤ」とメスの「ミナミ」の巣箱を覗くと、ミナミが卵を抱えていました。
ペンギンは鳥の仲間なので、卵の状態で生まれてきます。
この卵を親が交代で約40日間温めます。
そして、約40日経つと、、、
ヒナ自身がくちばしで殻を内側からつつき、破ります!
これを「嘴打ち(はしうち)」といいます。
そして約24時間かけて完全に殻を破り、ヒナが誕生します!
生まれたヒナは親が育てます。
口移しでごはんをあげたり、おなかの下で温めたり、お父さんお母さんが付きっきりで育てます。
生まれた時は、体温を維持するため、ふわふわの綿羽ですが、フ化後1か月半ごろから抜け始め、全身の綿羽が抜け幼羽になると泳げるようになります。この時期はまだ大人とは模様が異なる亜成鳥です。
タツヤとミナミは子育て経験のあるカップルで、上手にヒナを育ててくれました。
現在は、親から離れ、飼育員から少しずつ魚を食べる練習中です。
はじめは、アジを3枚おろしにし、皮や骨を取り除いた柔らかいものを与えます。
その後、骨あり、皮ありと、少しずつ本来の魚の大きさに変えていき、最終的にはアジを丸々1尾食べられるようになります。
お客さまの心をキャッチして、沢山の方から愛される存在になるようにとの願いを込め、「キャッチ」と名付けました。
「キャッチ」のお兄さんは、2020年10月6日に生まれた「タッチ」です。
「タッチ」はとても食欲旺盛で、まだ生まれて半年程ですが、ふれあいラグーンにいる25羽のペンギンの中で1番大きく成長しました。
ふれあいラグーンで実施しているふれあいプログラム「ペンギン・アザラシ・オタリアの海の生きもの覗き見隊」にご参加いただくと、まだ幼さが残る「キャッチ」と兄「タッチ」を間近でご覧いただくことができます。
ぜひ、生きものたちのかわいらしい様子を見に来てくださいね。
また、プレジャーランドでは4月27日にアトラクションエリアが一部リニューアルしました。としまえんから3種類のアトラクションをお迎えしたほか、12種類のアーケードゲームや、キッズパークもリニューアルしました。
お子さまが楽しめるエリアが増えましたので、水族館とあわせてお楽しみいただければと思います。
それでは、次回は6月を予定しております♪
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