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【連載】東京都が実施した島しょ部の海底ケーブル敷設について紹介します!【海底敷設編】

2021年11月24日 12時00分更新

※新型コロナウイルスに関係する内容の可能性がある記事です。

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 東京都 デジタルサービス局 デジタルサービス推進部です。(旧 次世代通信推進課note)。デジタルサービス局は、デジタルの力を活用した行政を総合的に推進し、都政のQOSを飛躍的に向上させるため、新たに設置した組織です。その中で、ネットワーク推進課は、東京の成長戦略やICT利活用の更なる推進のため、2019年(平成31年)4月に新たに設置された組織です。その中で、次世代通信推進課は、TOKYO Data Highwayの構築を推進し、いつでも、誰でも、どこでも「つながる東京」の実現に向け、取り組んでいます。

 都民の皆様がどこにいてもサクサクつながる環境を構築するため、全国初となる5Gアンテナ基地局を搭載するスマートポールの試行設置や通信事業者が5Gアンテナ基地局を設置しやすいように、行政財産を開放するなど様々な取組みを展開しています。こうした日々の取組みを都民の皆様に情報発信していきます。

■前回の紹介記事はこちら。

【連載】東京データプラットフォーム ケーススタディ事業のプロジェクトが本格スタートします

※過去の連載記事はこちら:東京都 デジタルサービス局 デジタルサービス推進部ネットワーク推進室(旧 次世代通信推進課note)連動企画

 突然ですがまた問題です。

Q1:海底光ファイバーケーブルを整備するとき、特殊な船が島に向かうこととなっていますが、一般的にその船の名称はどれでしょう。

[ヒント ケーブルを整備する際は「〇〇する」といいます。]

Ⅰ. 起重機船     Ⅱ. ケーブル敷設船   Ⅲ. ケーブル運搬船

Q2:現在、通信ケーブルを担っているのは、主に「メタルケーブル」と「光ファイバーケーブル」となっていますが、「光ファイバーケーブル」の通信信号はどれでしょうか。

[ヒント 光ファイバーでは、光を高速で点滅させて情報を送信しています。]

Ⅰ. 光信号      Ⅱ. 電気信号      Ⅲ. デジタル信号 

(解答は一番下に)

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 東京都では、いつでも、誰でも、どこでも「つながる東京」の実現に向けて、島しょ部(伊豆諸島、小笠原諸島)において海底光ファイバーケーブルを整備し、保守・運用しています。

海底光ファイバーケーブルを海底に敷設する作業についてご紹介します。

 海中に海底ケーブルを敷設する海底ケーブルの敷設作業は、敷設ルートの試走から始まります。あらかじめ調査・計画し設計したルート上に船を走らせ水深や海底の起伏状況等を確認します。この確認結果をもとに実際の敷設作業を管理するソフトウエアを制作します。

 5村6島でケーブル敷設作業を行なったケーブル敷設船の基地は遠い長崎市にあります。長崎市を出港した船は途中、北九州市小倉の光ファイバーケーブル製造工場でケーブルの積み込み作業を行ないます。積み込みは船のケーブルドラムに直接巻き取ることで行ないます。ケーブルの太さにもよりますが1度に2000~3000kmを積み込むことができます。ケーブルを積み込んだらいよいよ敷設箇所に向かって出航です。

光ファイバーケーブルを製造しています

 ケーブル敷設作業時にはおよそ50名が船に乗り組みます。そのうちおよそ半数が敷設作業員、残りが運航要員です。ケーブル敷設は交代制の24時間連続作業で行ないます。敷設作業管理用ソフトウエアと船に設置したGPS(船の位置を把握するための機器)を駆使しながら敷設作業を進めていきます。平均で1日およそ40km敷設しました。天候を選んで作業を開始するのですが、敷設作業中に波が高くなり数時間海上で待機を余儀なくされたこともありました。ケーブル敷設船は終端部からケーブルを海中に敷設している状態でも横波を受けることがないように船のスクリューをあらゆる方向に向けられる構造になっています。

光ファイバーケーブルを海中に繰り出しています

海底への敷設作業を進めています

船のスクリューをあらゆる方向に向けることができます

 5村6島整備事業のうち一番海上距離がある八丈島から青ヶ島間およそ107kmでは、長崎の基地を出港⇒小倉でケーブルを積み込み⇒八丈島から青ヶ島間で現場作業⇒長崎の基地へ帰港するまでに3週間弱を要しました。

島しょ部における海底光ケーブル敷設概要図

 次回も海底ケーブルについてご紹介します。

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問題の答え
Q1:Ⅱ. ケーブル敷設船
Q2:Ⅰ. 光信号

◆この記事は、下記より転載しています
https://note.com/smart_tokyo

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