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東京データプラットフォーム協議会とは!? ―推進会議やワーキンググループの活動について―

2022年03月02日 12時00分更新

※新型コロナウイルスに関係する内容の可能性がある記事です。

 新型コロナウイルス感染症については、必ず1次情報として厚生労働省や首相官邸のウェブサイトなど公的機関で発表されている発生状況やQ&A、相談窓口の情報もご確認ください。またコロナワクチンに関する情報は首相官邸のウェブサイトをご確認ください。※非常時のため、すべての関連記事に本注意書きを一時的に出しています。

 東京都 デジタルサービス局 デジタルサービス推進部です。(旧 次世代通信推進課note)。デジタルサービス局は、デジタルの力を活用した行政を総合的に推進し、都政のQOSを飛躍的に向上させるため、新たに設置した組織です。その中で、ネットワーク推進課は、東京の成長戦略やICT利活用の更なる推進のため、2019年(平成31年)4月に新たに設置された組織です。その中で、次世代通信推進課は、TOKYO Data Highwayの構築を推進し、いつでも、誰でも、どこでも「つながる東京」の実現に向け、取り組んでいます。

 都民の皆様がどこにいてもサクサクつながる環境を構築するため、全国初となる5Gアンテナ基地局を搭載するスマートポールの試行設置や通信事業者が5Gアンテナ基地局を設置しやすいように、行政財産を開放するなど様々な取組みを展開しています。こうした日々の取組みを都民の皆様に情報発信していきます。

■前回の紹介記事はこちら。
新規中長期プロジェクト誕生! ~第2回西新宿スマートシティ協議会 レポート~

※過去の連載記事はこちら:東京都 デジタルサービス局 デジタルサービス推進部ネットワーク推進室(旧 次世代通信推進課note)連動企画

1. 東京データプラットフォームとは

 都では、「スマート東京/東京版Society 5.0」を実現するため、行政や民間の持つデータの利活用を推進する取組を進めています。その環境整備の一環として、データの流通をスムーズに行うための基盤となる「東京データプラットフォーム(TDPF)」を今後立ち上げる予定です。

 TDPFの立ち上げに向けて、現在様々な事業に取り組んでいますが、今回はTDPF協議会の取組についてご紹介いたします。

2.TDPF協議会について

 TDPFの立ち上げに向けて、今年6月にTDPF協議会を設立しました。本協議会は、昨年度の準備会の取組を踏まえてTDPFの事業詳細を検討するとともに、将来的にTDPFを利用していただく方々とのコミュニティ形成も目的としています。本協議会では、様々な分野の有識者等で構成される推進会議、分野ごとの関係者(企業等)で構成されるワーキンググループ(WG)、コミュニティ形成・発展のためのイベントを企画しています。

① 推進会議

 昨年度の「官民連携データプラットフォーム運営に向けた準備会」の検討結果を踏まえ、推進会議では、データ利活用に知見を有する学識経験者の方々に加えて、スマートシティや新規事業立ち上げ等の知見を有する民間有識者にもご参加いただき、TDPFとして注力すべき分野・サービス内容、また各WG活動やTDPF関連事業の進捗状況等について報告し、ご提言をいただいています。

 今年度は特に、データ提供者・利用者等とのコミュニティ形成に注力しており、有識者だけでなく、会議に参加いただいている企業・団体の方からもご発言いただいたり、チャットでのコメントも受け付けるなど、よりインタラクティブな運営を心掛けております。

(これまでの推進会議の事務局資料・議事録、動画は以下URLに公開しています)

https://www.digitalservice.metro.tokyo.lg.jp/society5.0/dpf_suishin_01.html

https://www.digitalservice.metro.tokyo.lg.jp/society5.0/dpf_suishin_02.html

② WG

 ワーキンググループでは、各分野のデータ利用者・提供者等の関係者が集まり、ユースケース創出に向けた課題や対応策について議論しています。現在は、昨年度から活動開始した混雑WGに加えて、7月に防災データWGと施設系データ集約WGを新設し、活動しております。10月20日に第2回WGを実施しましたので、その内容をご紹介いたします。

混雑WG

 第2回混雑WGでは、国によるベース・レジストリ(※)の検討状況について参加者に共有すべく、デジタル庁の担当者様にご参加いただきました。デジタル庁からは、新型コロナの感染拡大により浮き彫りになったデジタル化の課題やデジタル庁の目指す姿を踏まえ、ベース・レジストリ整備の重要性についてご説明いただきました。

 具体的には、当面整備を進めるデータ分野として土地系、法人系、行政系の3つを指定し、その中でも事業所ベース・レジストリの検討状況やロードマップについて詳しく解説いただきました。その後、ベース・レジストリの検討を通じて苦労している点や、デジタル庁からWG参加者への逆質問など、活発な意見交換の場となりました。

※公的機関で登録・公表された、様々な場面で参照される、人、法人、土地、資格等の社会の基本データ

防災データWG

 防災データWGは、官民が持つ防災データの流通を拡大し、防災サービスの開発を後押しすることを目的に、本年7月に活動開始しました。第2回WGでは、現在東京都オープンデータカタログサイトに公開している防災データや今後利活用検討していく東京都災害情報システムの概要・収集データの一例について説明しました。

 また、第1回WGの参加者アンケートを基に、利活用ニーズの高い防災データやその用途についてご紹介しました。発災時の避難所開設・混雑情報や水道・道路等のインフラ稼働情報など、ニーズの高い防災データの利活用に向けて、今後ユースケースの具体化や社会実装に向けた課題・対応策について、アイデアソン等も通じて議論を加速していきたいと考えています。

施設系データ集約WG

 施設系データ集約WGは、官民に散在する施設系データを集約し、あらゆる都民や来訪者等が街で快適に過ごせるサービス提供を後押しすることを目的に活動開始しました。具体的には、西新宿のトイレ施設データを対象に、サンプルデータの収集やデータフォーマット案の検討を行い、施設データ収集のモデルケースづくりを行っています。

 データフォーマットは、施設の最新動向やデータ提供者・利用者のニーズを踏まえたものとなるよう検討を進めており、第2回WGでは、京王プラザホテル様のご協力により収集したサンプルデータも参考に、必要となるデータ項目などの意見交換を実施しました。今後は、アイデアソン等を通じて、重要課題の一つである収集したデータの更新手法について議論していく予定です。

(第2回WGの活動についてはこちらをご参照ください)

https://www.digitalservice.metro.tokyo.lg.jp/society5.0/dpf_working_03.html

③ スラックコミュニティ

 TDPF協議会の活動内容の共有や参加者同士の交流、意見交換の場としてスラックグループを開設・運営しています。TDPF協議会全体チャンネルや各WGのチャンネルもありますので、ご興味ある方は是非ご参加ください。協議会の活動にご参加いただける方は、以下事務局アドレス(tokyo.dpf@tohmatsu.co.jp)にメールいただければ参加可能です。(現在250名程度の方にご参加いただいています)。

3.今後の予定

 今年度、推進会議は全4回の開催を予定しており、第3回推進会議については2021年11月25日(木)午前9時から開催予定です。

 データ利活用にご関心のある方は是非ご参加ください。

(第3回推進会議については以下URLをご覧ください)

https://www.digitalservice.metro.tokyo.lg.jp/news/2021/202111_007.html

 防災データWG、施設系データ集約WGについては、第2回WGの結果を踏まえ、12月上旬に第3回WG及びアイデアソンを開催予定です。各WGのアイデアソンでは、具体的なテーマ・ユースケースを創出する上での課題の洗い出しや対応策の検討、取得したデータの更新や品質担保の手法についてアイデアを出していただく予定です。

 また今後、協議会にご参加いただいている企業・団体の皆さまにご登壇いただき、官民のデータ連携の事例紹介や、それらも踏まえてTDPFに期待することなどについてご発表いただくオンラインセミナーの開催も企画しております。こちらは第3回推進会議でご案内させていただく予定ですので、是非ご興味ある方はご参加ください。

【関連リンク】

 https://note.com/smart_tokyo/n/n3e43315a60a6

 https://note.com/smart_tokyo/n/n44f500e05a34

 https://note.com/smart_tokyo/n/n3751cde1dff5

 https://note.com/smart_tokyo/n/nb265e47efb96

※2021年11月15日の記事を元にしております

◆この記事は、下記より転載しています https://note.com/smart_tokyo

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