秋を感じながらゆったりバスで巡る!和歌山「世界遺産」の旅へ

2023年10月03日 10時00分更新

文● LOVEWalker
提供: 和歌山県観光振興課

 朝晩も涼しくなり、秋が近付いてきたことを実感し、お出かけしたい気持ちが高まってくる今日この頃。そこでおすすめしたいのが、ゆったりとバスで巡る和歌山「世界遺産」の旅! 今ならそんな「世界遺産」巡りに便利な「高野山麓世界遺産アクセスバス」と「世界遺産『高野山・熊野』聖地巡礼バス」が期間限定で運行中!

 「高野山麓世界遺産アクセスバス」は、和歌山県の橋本駅と高野山をつなぐバス(丹生都比売神社で乗り換え、運行期間:10月1日(日)~11月26日(日)の土日祝のみ)。世界遺産である「高野山」はもちろん、高野山麓にある世界遺産「丹生都比売神社」「慈尊院」などの社寺も楽しめる。

 また、「世界遺産『高野山・熊野』聖地巡礼バス」は、和歌山が誇る世界遺産・高野山と熊野をつなぐバス(運行期間:9月1日(金)~11月30日(木))。雄大な景色の高野龍神スカイラインを通り、「龍神温泉」「熊野本宮温泉郷」に立ち寄りながら「熊野本宮大社」に向かう。また、熊野本宮大社からは、熊野速玉大社や熊野那智大社、那智山青岸渡寺を結ぶ熊野御坊南海バスも運行(通年)されている。

 今回はバスで巡ることができる魅力的な内容をご紹介! バスに揺られながらのんびりと秋の和歌山・世界遺産の旅を楽しんで!

 和歌山県では、今年は弘法大師御誕生1250年、来年2024年は世界遺産登録20周年を迎え、さらに翌年2025年には大阪・関西万博が控えており、このビッグイベントが続く期間に、積極的に国内外へのプロモーションを展開していくため、今年8月に、新たな観光PRキャッチフレーズ「聖地リゾート!和歌山」を作成。和歌山は古くから神々が棲む聖地であるだけでなく、豊かな自然に育まれた文化・歴史、温泉、食といった様々な聖地を生み出し、併せて多くの人々を寛容に迎え入れ、人々の心や体を癒してきたリゾート地でもある。ぜひ、知らないオドロキが色々ある「聖地リゾート!和歌山」に行こう!

弘法大師空海ゆかりの高野山と高野山麓エリアを巡る

 高野山はもちろん、高野山麓エリアにも「紀伊山地の霊場と参詣道」として世界遺産に登録されている社寺などがあり、見どころが満載。特に紅葉シーズンは、歴史ある建物などと、赤や黄色に色づいた木々の幻想的な風景も楽しめる。秋の澄んだ空気を感じながら、弘法大師空海ゆかりの社寺や精進料理などを堪能しよう!

―空海を高野山に導き神領を授けたと言われている神を祀る「丹生都比売神社」

 1700年以上前に創建された神社で、天照大御神の御妹神とされる丹生都比売大神(にうつひめのおおかみ)を主祭神として祀る。

 丹生都比売大神は、古来魔除けとされた丹(辰砂の鉱石から生まれる赤い顔料)を司り、元寇に於いては神威を顕わして元の大軍を退けたとされ、朝廷及びその時々の幕府より崇敬を受けた。

 また、真言密教の根本道場となる地を求めていた空海の下へ、白と黒の御神犬を遣わして神領であった高野山へ導き、その地を授けて高野山の総鎮守となったと伝わる。このことが、神仏の融和する日本の祈りの世界の源泉になったとされる。

 かつて高野参詣のために町石道を行く者は、先ず丹生都比売神社を参拝するのが習わしであった。

四社が並ぶ本殿は、楼門と共に室町時代の造営で、国の重要文化財に指定されている

淀殿の奉納と伝わる輪橋を彩る、紅葉の景色も素晴らしい

丹生都比売神社(にうつひめじんじゃ)
住所:伊都郡かつらぎ町上天野230
TEL:0736-26-0102
時間:参拝自由(授与所8:45~16:30)
休み:なし
料金:参拝無料
ホームページ:http://niutsuhime.or.jp/

―県内有数の紅葉スポット! 大イチョウがある「丹生酒殿神社」

 神社南方の滝に、丹生都比売大神が降臨し、大和や伊勢地方を巡歴しながら人々に農耕や機織りなどを教えたと伝えられている。また、紀の川の水で酒を造り、神前に初めて供えたことが本神社の名前に由来すると言われている。

 高野参詣道三谷坂の起点となる神社で、秋には境内にある大銀杏の美しい黄葉が楽しめる。晩秋には境内地を敷き詰めた落葉の黄色い絨毯も見事で、多くの人がこの光景を見に訪れる。

※現在、三谷坂は通行止め。最新の情報は、和歌山県公式観光サイトをご確認ください
https://www.wakayama-kanko.or.jp/information/2020-10-01-001/

晩秋には、落葉の黄色いじゅうたんで敷き詰められたような光景が広がる

丹生酒殿神社(にうさかどのじんじゃ)
住所:伊都郡かつらぎ町三谷631
TEL:0736-22-0300(かつらぎ町観光協会)
時間:参拝自由
休み:なし
料金:参拝無料
ホームページ:なし

―弘法大師空海 母公のお寺「慈尊院」

 弘法大師空海が、高野山開創の際に、山麓の玄関口であるこの地に庶務を司る政所として、弘仁7(816)年に創建された寺院。

 讃岐国(現在の香川県善通寺)から空海の御母公・玉依御前(たまよりごぜん)が空海を訪ねてきたものの、当時、高野山は女人禁制であり上れず、亡くなるまでこの寺で過ごしていたと言われている。また、この寺までなら女人の参拝が許されたことから「女人高野」と呼ばれ親しまれており、現在も、多くの人が、子宝や安産、乳がん平癒などを願い、乳房型絵馬の奉納をしに来ている。

門からのぞく多宝塔が圧巻!

慈尊院(じそんいん)
住所:伊都郡九度山町慈尊院832
TEL:0736-54-2214
時間:参拝自由(授与所8:00~17:00)
休み:なし
料金:参拝無料

―弘法大師空海が創建した「丹生官省符神社」

 弘仁7(816)年、弘法大師空海によって創建されたと伝えられている。慈尊院の総門をくぐり、桜の古木におおわれた高い石段の途中にある180町石を右に見て、石造りの大鳥居から119段の石段を上ったところにある。

 主祭神は、丹生都比売大神(丹生明神)と高野御子大神(狩場明神)。狩場明神が猟師の姿で現れ、従えていた白と黒の犬が弘法大師空海を高野山へ導いたと伝えられている。今も、神々が町石道を参詣する人々を見守っていると言われており、高野山への参詣時にはお参りをする風習がある。

 また、境内からは高野山の山並みを遥拝することができる。

※現在、町石道の一部区間(九度山町~矢立(高野町))は通行止め。最新の情報は、和歌山県公式観光サイトをご確認ください
https://www.wakayama-kanko.or.jp/information/2020-10-01-001/

大きな丹塗りの二ノ鳥居が建つ広庭から、拝殿を通してみえる極彩色の本殿がすばらしい

丹生官省符神社(にうかんしょうぶじんじゃ)
住所:伊都郡九度山町慈尊院835
TEL:0736-54-2754
時間:参拝自由(授与所9:00~17:00)
休み:なし
料金:参拝無料
ホームページ:http://niujinja.sakura.ne.jp/

―高野山真言宗3600カ寺の総本山「金剛峯寺」

 「金剛峯寺(こんごうぶじ)」は、高野山真言宗3600カ寺の総本山で、高野山内117カ寺の本坊。檜皮葺の屋根と大玄関の装飾が壮麗な主殿や斎藤等室(とうしつ)によって描かれた襖絵、国内最大級の石庭「蟠龍庭(ばんりゅうてい)」などが拝観できる。細部にまでこだわった木造建築や襖絵、白川砂と花崗岩で雲海に浮かぶ龍を表現した広大な石庭の龍などをじっくりと見て回りたい。紅葉に彩られた「蟠龍庭」も美しくて、見逃せない。

風格が漂う金剛峯寺の正門は、人気の紅葉スポット

金剛峯寺
住所:伊都郡高野町高野山132
TEL:0736-56-2011
時間:8:30~17:00(最終受付16:30)
休み:なし
料金:参拝無料、金剛峯寺 1000円
ホームページ:https://www.koyasan.or.jp

―空海が高野山で最初に真言密教の根本道場を開いた聖地「壇上伽藍」

 「壇上伽藍(だんじょうがらん)」は、弘法大師空海が高野山を開創した際、真言密教を日本に広めるための根本道場が造られた場所。特に、根本大塔は、真言密教の世界観を表す重要な建物で、内陣には「胎蔵界」「金剛界」の両界曼荼羅の仏像が安置され、胎蔵界と金剛界が融合した立体的な両界曼荼羅の世界が表現されているので、内陣をぐるりと回ってお参りしよう。壇上伽藍には、根本大塔のほか、高野山の総本堂として重要な儀式を行う金堂や弘法大師空海の御影を祀る御影堂など、19もの諸堂が並んでいる。

 また、紅葉シーズンには、金剛峯寺から壇上伽藍に通じる蛇腹路(じゃばらみち)では、紅葉のトンネルができ、そのトンネルを抜けると、存在感たっぷりの朱塗りの根本大塔が視界に飛び込んでくる。この時期ならではの光景で、こちらも見逃せない。

金剛峯寺から壇上伽藍に通じる蛇腹路に紅葉のトンネルが抜けると、視界に飛び込んでくる、根本大塔の朱色と紅葉の共演がすばらしい

壇上伽藍
住所:伊都郡高野町高野山152
TEL:0736-56-2011(金剛峯寺)
時間:8:30~17:00(最終受付16:45)
休み:なし
料金:参拝無料、金堂・根本大塔 各500円
ホームページ:https://www.koyasan.or.jp

―「奥之院」で神秘的なパワーを感じる

 「奥之院」は、835(承和2)年3月21日に世の中の平和と人々の幸福を願い、永遠の瞑想に入られた弘法大師空海の御廟が祀られている神聖な聖地。また、四国八十八ヶ所の結願成就の報告のために、多くのお遍路さんが最後にお参りすることでも知られている。

 一の橋から弘法大師空海の御廟がある奥之院までの約2kmの石畳の参道には、樹齢千年にも及ぶ杉木立や、20万基以上の時代や宗派を超えた基碑や供養塔が並び、織田信長や武田信玄などの戦国武将や著名人の基碑も多くある。歴史好きにはたまらないエリアでもある。

毎日午前6時と午前10時30分の2回、弘法大師空海に食事を運ぶ。生身共(しょうじんぐ)

奥之院
住所:伊都郡高野町高野山550
TEL:0736-56-2011(金剛峯寺)
時間:燈籠堂開扉6:00~17:00、御供所5~10月8:00~17:00、11~4月8:30~16:30
休み:なし
料金:参拝無料
ホームページ:https://www.koyasan.or.jp

宿坊や高野山周辺で、精進料理などを味わおう

 高野山を訪れた際に堪能したいのが精進料理。精進料理とは、仏教の戒律に従い肉や魚類を使わず、季節の野菜豆・小麦製品などを調理したもの。高野山の精進料理は、振舞料理がルーツと言われており、塗りの御膳にたくさんの品々が並び、見た目も豪華。

高野山エリアでのお土産に!「笹巻あんぷ」

 高野山では、こしあんを生麩で包んだ「あんぷ」をあんかけ料理に調理し、宿坊で精進料理として振る舞われていた。調理せずに食べられる生麩はないのかという意見から作られた、「笹巻あんぷ(生麩まんじゅう)」。こしあん入りのヨモギを混ぜた麩まんじゅうを、笹の葉で包んだ名物♪もちもちで弾力のある食感と、ほのかなヨモギの香りが魅力的。高野山でのお土産に購入しよう!

このエリアの世界遺産を楽しむなら「高野山麓世界遺産アクセスバス」が便利

 橋本駅と高野山をつなぐバス(丹生都比売神社で乗り換え)が期間限定(2023年10月1日(日)~11月26日(日)の土日祝のみ)で運行中。高野山麓エリアと高野山内の観光ができるので、おすすめ!

【高野山麓 世界遺産アクセスバス】
http://ito-tanoshi.com/event/acc_bus/

 高野山を存分に楽しんだら、高野山と熊野を結ぶ「世界遺産『高野山・熊野』聖地巡礼バス」に乗って、蘇りの聖地“熊野”へ行こう!

神々が棲まう自然崇拝の聖地「熊野」を巡る

 熊野は古より川や滝、巨岩などを神とする自然崇拝の地で、世界遺産の「熊野三山」が信仰の中心地となっている。熊野三山とは「熊野本宮大社」「熊野速玉大社」「熊野那智大社」「那智山青岸渡寺」の三社一寺を総称したもの。

 平安時代には、皇族らの御幸が盛んに行われ、時代が進むにつれ、武士から庶民にまで広がり、多くの人が峠を歩く姿は「蟻の熊野詣」と言われたほど。先人たちに思いを馳せながらバスを活用して、熊野三山へ参拝に行こう。

―難行苦行の道のりを乗り越え最初にたどり着く「熊野本宮大社」

 熊野古道の中でも多くの人がたどった中辺路を歩くと、最初にたどり着くのが「熊野本宮大社」。立派な檜皮葺き白木造の社殿が見え、落ち着いた雰囲気を漂わせている。

主祭神はスサノオノミコトとされる家津美御子大神(けつみみこのおおかみ)、向かって左手の社殿が熊野夫須美大神(くまのふすみのおおかみ)、熊野速玉大神(くまのはやたまのおおかみ)の二柱、右手は天照大御神(あまてらすおおみかみ)が祀られている

 また、かつて、熊野本宮大社は「大斎原(おおゆのはら)」と呼ばれる中洲に社殿があったが、1889(明治22)年の大洪水で社殿の多くが流出し、1891(明治24)年に被害を免れた上四社が現在の場所に遷座された。大斎原は、熊野本宮大社から歩いてすぐの場所なので、是非訪れたい。

熊野本宮大社から歩いてすぐのところにある大斎原。日本一の大鳥居と紅葉のコントラストが美しい

熊野本宮大社
住所:田辺市本宮町本宮1110
TEL:0735-42-0009
時間:8:00~17:00、宝物館9:00~16:00
休み:なし、宝物館は不定休
料金:参拝無料、宝物館 300円
ホームページ:http://www.hongutaisha.jp/

―鮮やかな朱色の社殿が印象的「熊野速玉大社」

 イザナギノミコトとされる熊野速玉大神とイザナミノミコトとされる熊野夫須美大神の夫婦神を主祭神として、十八柱の神々が祀られている。また、境内には国の天然記念物に指定された樹齢1000年の御神木ナギの大樹があり、熊野権現の象徴として古くから信仰されている。ナギは海の凪に通じ、熊野詣の旅路は波風の立たない穏やかな旅であることを願い、このナギの葉を御守りとして持ち帰ることが習わしだったと言われている。世界遺産巡りとともに、良縁のご利益も授かろう。

朱塗りに輝く社殿が眩しい

熊野速玉大社
住所:新宮市新宮1
TEL:0735-22-2533
時間:5:00~17:00(授与所8:00~17:00)
休み:なし
料金:参拝無料、神宝館拝観料 500円
ホームページ:https://kumanohayatama.jp/

―「神倉神社」から望む絶景に感動

 神倉神社は、権現山の南端に鎮座する熊野速玉大社の摂社。熊野神々が最初に降臨したと言われる御神体のゴトビキ岩は、古代の神話で、神武天皇が登られた天磐盾(あまのいわたて)と言われている。

 源頼朝が寄進したといわれる538段の急峻な階段を30分ほど登った先にある、巨岩のゴトビキ岩は息を飲む存在感。また、そこから眺める市街地と熊野灘の遥々とした景色は抜群に素晴らしい! 石段は急勾配なので、必ずスニーカーを履いて訪れて。

ヒキガエルの形に似ていることから「コトビキ岩」と呼ばれる。コトビキとは新宮の方言でヒキガエル

神倉神社
住所:新宮市神倉1-13-8
TEL:0735-22-2533(熊野速玉大社)
時間:参拝自由(但し、夜間は明かりがないため危険)
休み:なし
料金:参拝無料
ホームページ:https://kumanohayatama.jp/?page_id=18

―熊野三山へ向かう参詣道「熊野古道」

 「熊野那智大社」への続く熊野古道・中辺路「大門坂」は、熊野古道らしい風景を感じる石畳と苔むした石段が約640mにも及ぶ。階段沿いには多くの老杉などが並び、引き込まれるような神聖な空気と、昔から変わらない風景にタイムスリップしたような気分が味わえる。

那智山へと続く大門坂。樹齢数百年の木々に囲まれた隙間から差し込む光が石畳にあたり複雑な模様の影を作り出している

―熊野詣の最後に詣でる聖地「熊野那智大社」「那智山青岸渡寺」

 熊野那智大社は那智山青岸渡寺とともに熊野信仰の中心地で、熊野古道・中辺路をたどってきた人々が最後にたどり着く聖地。熊野那智大社の御本殿は6棟からなり、主祭神のイザナミノミコトとされる熊野夫須美大神のほか十二柱の神々が祀られている。

 主祭神の夫須美大神は、「結(むすび)」という意味も持つことから縁結びの神様としても崇められている。

拝殿の前で護摩木が焚かれているのも神仏習合の故。ここで身を清めてから参拝しよう

熊野那智大社
住所:東牟婁郡那智勝浦町那智山1
TEL:0735-55-0321
時間:7:30~16:30、宝物殿8:30~15:30
休み:なし(宝物殿は水曜)
料金:拝観無料、宝物殿拝観料 300円
ホームページ:https://kumanonachitaisha.or.jp/

西国三十三所の一番札所「那智山 青岸渡寺」。那智の滝を中心とした神仏習合の一大修験道場だったが、明治初期に那智山青岸渡寺と熊野那智大社に分離。今も双方参拝する人が多い

那智山 青岸渡寺
住所:東牟婁那智勝浦町那智山8
TEL:0735-55-0001
時間:7:00~16:30
休み:なし
料金:参拝無料、三重の塔入場料大人 300円
ホームページ:https://seigantoji.or.jp/

―関西屈指のパワースポット! 日本一の落差を誇る「那智の滝」

 熊野那智大社の別宮である飛龍神社の御神体として祀られ、熊野の信仰のシンボルとして崇められてきた「那智の滝」。その水柱の高さは133mと日本一の落差を誇る。切り立った断崖からまっすぐに滝壺に落ちる様子は雄大で神々しい。

関西屈指のパワースポット。延命長寿のご利益があると言われている

旅にグルメは必須! 熊野地方で味わいたい名物料理はコチラ
―那智勝浦町名物「まぐろ丼」

 全国有数の生鮮まぐろの水揚げを誇る那智勝浦町で新鮮なまぐろ丼を味わおう。しっとりとした食感と、濃厚な旨味が抜群の生まぐろのトリコになること間違いなし。

―熊野地方の郷土料理「めはり寿司」

 かつては、ご飯一合をソフトボール大の大きさに握り、塩漬けした高菜でくるんだものが一般的で、口を大きく開けて食べ、その時に目を見張ることから、その名が付いたと言われている。「めはり寿司」はテイクアウトもできるので、お土産にも最適。

―熊野エリアでのお土産に!「熊野もうで餅」

 つきたての餅であんを包み、玄米粉をまぶした、熊野名物「熊野もうで餅」。熊野へのいにしえ人の思いや、今も熊野を訪れる人々の無病息災を祈願してつくられたもの。熊野エリアでしか購入できない商品なので、お土産に購入しよう。

高野山と熊野を訪れるなら「世界遺産『高野山・熊野』聖地巡礼バス」などが便利

 世界遺産・高野山と熊野を結ぶ「世界遺産『高野山・熊野』聖地巡礼バス」が期間限定(2023年9月1日~11月30日(木))で運行中。

 また、熊野本宮大社からは、熊野速玉大社や熊野那智大社、那智山青岸渡寺を結ぶ熊野御坊南海バスも運行(通年)中で、「悠遊フリー乗車券」がおトク!

【世界遺産「高野山・熊野」聖地巡礼バス】
https://www.ryujinbus.com/seichijyunrei/

【悠遊フリー乗車券】
https://kumanogobobus.nankai-nanki.jp/tickets/free-pass-ticket/

熊野へ行く途中で少し立ち寄り、和歌山の癒し・温泉へ

 「世界遺産『高野山・熊野』聖地巡礼バス」は、路線上に和歌山を代表する温泉地、「龍神温泉」「熊野本宮温泉郷」があるので、立ち寄りながら熊野へ向かおう。

―日本三美人湯の一つ「龍神温泉」

 約1300年前、弘法大師空海が難陀龍王(なんだりゅうおう)のお告げによって開いたと言われている「龍神温泉」。江戸時代、紀州徳川家の初代藩主頼宜が気に入り、藩費を用いて保護したと伝えられている。また、龍神温泉は、ナトリウム炭酸水素塩泉の泉質で美肌効果が高く、島根県「湯の川温泉」、群馬県「川中温泉」とともに、日本三美人湯として有名。美肌効果以外にも、冷え性や神経痛、肩こりなどにも効果があると言われているので、日頃の疲れが癒されること間違いなし。

湯上りの肌がしっとりつるつるになると言われている「龍神温泉」

―日本最古の温泉と言われている「湯の峰温泉」

 湯の峰温泉は、熊野本宮大社へ続く熊野参詣道の一つ、中辺路(なかへち)沿いにあり、開湯約1800年の歴史を持つ温泉地。今も昔ながらの温泉情緒を残し、湯の町の風情たっぷり。

 温泉街のほぼ中央には、世界遺産として唯一入浴できる温泉「つぼ湯」がある。つぼ湯は、熊野詣の際の湯垢離場(ゆごりば/神仏に祈願する前に湯を浴びて身心の穢れを祓い清める場所)として用いられていた。

 温泉に癒されるだけでなく、世界遺産の温泉に入浴できるという貴重な体験をしよう。

日によっては7度も色が変化するという「つぼ湯」

つぼ湯
住所:田辺市本宮町湯の峰110
TEL:0735-42-0074
時間:6:00~21:00(30分交代制)
休み:不定休
料金:入浴料大人800円、12歳未満400円(つぼ湯利用者は、湯の峰温泉公衆浴場の一般湯、またはくすり湯にも1回入浴可)
ホームページ:https://www.hongu.jp/onsen/yunomine/tuboyu/

―川原を掘れば温泉が湧き出す全国でも珍しい「川湯温泉」

 川底から絶えず湧き出す70度以上の源泉に、熊野川の支流・大塔川の清流が混ざり合い、程良い温度の温泉に。川原を掘れば、たちどころにお湯が湧くので、自分だけのオリジナル露天風呂が作れるという全国でも珍しい温泉。

その年によって大きさが変わる野趣あふれる露天風呂

川湯温泉
住所:田辺市本宮川湯
TEL:0735-42-0735(熊野本宮観光協会)
休み:なし(清掃等により休みになる場合あり)
料金:無料

―「南紀勝浦温泉」で、大迫力の洞窟温泉

 那智勝浦町は、和歌山県内随一の多種多様な源泉と豊富な湧出量を誇る。おすすめは、間口25m、奥行50m、高さ15mの天然洞窟風呂「忘帰洞(ぼうきどう)」。大洞窟の迫力と荒波せまる太平洋、二つの絶景を同時に見ながら浸かる温泉は、旅の思い出になること間違いなし。

洞窟から太平洋を一望できる。ほかでは味わえない絶好のシチュエーション

大洞窟温泉・忘帰洞(ホテル浦島)
住所:東牟婁郡那智勝浦町勝浦1165-2
TEL:0735-52-1011
時間:9:00~19:00(最終受付18:00)
休み:なし(臨時休館あり)
料金:入浴料 大人1500円、3歳~小学生750円
ホームページ:http://www.hotelurashima.co.jp/

 神聖な空気漂う世界遺産を巡りながら、非日常感も味わえる和歌山の旅。もう少しすると、紅葉もはじまり旅行に最適な季節が到来。高野山麓、高野山、熊野などの世界遺産を便利に巡れるバスも運行しているので、是非活用して!

【高野山麓 世界遺産アクセスバス】
http://ito-tanoshi.com/event/acc_bus/

【世界遺産「高野山・熊野」聖地巡礼バス】
https://www.ryujinbus.com/seichijyunrei/

【悠遊フリー乗車券】
https://kumanogobobus.nankai-nanki.jp/tickets/free-pass-ticket/

※各バスの運行状況については、ホームページをご確認ください。

(提供:和歌山県観光振興課)

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