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絵画の記憶、香りでも。三菱一号館美術館・ルノワールとセザンヌ展、作品ごとに「香り」の演出

三菱一号館美術館で開催中の「オランジュリー美術館 オルセー美術館 コレクションより ルノワール×セザンヌ―モダンを拓いた2人の巨匠」展

 「香り」って結構記憶に残りますよね。気になる人の香水、実家のキッチンから漂ってきた夕飯の匂い、初めて行った街の湿った空気。それが何年経っても、ある瞬間にふっと蘇って、まるでタイムスリップしたような気持ちになる。香りは、目に見えないのに、感情の奥深くにそっと触れてくる──そんな不思議な力があります。

 三菱一号館美術館で開催中の「オランジュリー美術館 オルセー美術館 コレクションより ルノワール×セザンヌ―モダンを拓いた2人の巨匠」展でも、香りの演出が行われています。2人が過ごした南フランスの香りに包まれながら作品が鑑賞できるなんて、なんだかロマンチック。いつか、香りとともに観賞した作品の感動を思い出す日があるかもしれません。

香りでルノワールとセザンヌの世界観に浸るひととき

 三菱一号館美術館で開催している「オランジュリー美術館 オルセー美術館 コレクションより ルノワール×セザンヌ―モダンを拓いた2人の巨匠」展で、ロクシタンがプロヴァンスの香りを演出しています。

 明るく社交的な性格といわれるルノワールと、人付き合いをあまり好まなかったといわれるセザンヌは、南仏プロヴァンスの地でともに作品を描いています。そこでオートプロヴァンス発のロクシタンが、香りの演出で展覧会に特別協力。プロヴァンスの人々の生活に縁のある「ローズ」「ヴァーベナ」の香りで展覧会を演出します。

ローズ

ローズの香りのイメージ

 プロヴァンスの契約農場で朝摘みされたセンチフォリアローズ。フレッシュで高品質なローズウォーターを使用し、澄み渡るような透明感の香りをもたらします。

ヴァーベナ

ヴァーベナの香りのイメージ

 プロヴァンスの夏の風物詩とされるハーブ、ヴァーベナ。レモンに似た爽やかな柑橘のような香りが特徴で、ハーブティなどにして楽しみます。プロヴァンス産のヴァーベナを配合した爽快なフレグランスです。


「ルノワール×セザンヌ ―モダンを拓いた2人の巨匠」展
会期:2025年5月29日(木)〜9月7日(日)
開館時間:10:00~18:00(祝日を除く金曜日と第2水曜日、9月1日~9月7日は20時まで)
     ※入館は閉館の30分前まで
料金:一般当日¥2,500、大学生当日¥1,500、高校生当日¥1,300、中学生以下無料
会場:三菱一号館美術館
住所:東京都千代田区丸の内2丁目6−2
休館日:月曜日
    ※但し、祝日の場合、トークフリーデー[6月30日、7月28日、8月25日]、9月1日は開館


文 / 風都ナツメ(LoveWalker編集部)

東北出身。
居酒屋や旅先では初めて見る郷土料理や海外メニューを頼みがち。


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