シーホース三河「ファンフェス2024-25 supported by AISIN」レポート
“有料でも行きたい”が証明された日――チケット有料化でも大満足なシーホース三河ファンイベント
2025年06月13日 11時00分更新
2025年5月31日に愛知県岡崎市の岡崎中央総合公園総合体育館(武道館)にて、シーホース三河によるイベント「ファンフェス2024-25 supported by AISIN」が開催された。選手とファンが限りなく近い特別な一日をレポートする。
楽しい企画で選手もファンも大盛り上がり!
ファンフェスは全日程を終えた後に行われている大人気のイベントで、今年はチケットが有料だったにもかかわらず、昨年とほぼ同数の3000人弱のブースター(熱狂的なファン)が駆けつけて、活気に溢れた空間となった。
開場は13時、開演は15時で、それまでは場外で飲食を楽しむブースターたち。たくさんのキッチンカーが並び、その雰囲気はさながらグルメフェスのよう。するとサプライズで選手たちが登場。スタッフとして接客したり、セキュリティとして屋外を歩いたりして、ファンとの交流を楽しんだ。大好きな選手が間近で見られるとあって、スマホで撮影しながら歓声を上げるブースターたち。こうした仕掛けもファンフェスならでは。
開演後は選手とスタッフが「チームWHITE」と「チームBLACK」に分かれてさまざまな企画で対決。幼少時の写真を使ったクイズや変装してかくれんぼ、チームで馬跳びや縄跳びを行うリレー、最後には特別ルールのバスケ対決も行われた。
バスケ対決は、終了のブザーと共に逆転シュートが決まる劇的な展開で「チームWHITE」が勝利。普段は見られない選手やスタッフの笑顔が印象的だった。終演後には選手とスタッフがハイタッチでお見送り。ブースターにとって記憶に残る一日になったはず。
チケット有料化の背景とメリット
今年のファンフェスは有料チケットで実施された。シーホース三河にとっては初めての試みで、その背景についてイベント終了後に聞いてみた。「有料化にした一番の目的は、収益のことではなく、着券率の課題があったからです。今回の会場が決まった段階で、昨年よりも収容人数が少なくなることが確定していました。昨年は無料チケットを申し込んでいただいて実施しましたが、着券率が低くて空席が目立ってしまいました」(シーホース三河 ブースタークラブ担当の國枝さん)
「着券率」とは、チケットが売れた枚数に対して実際に来場してくれた人数の割合を示す。100枚のチケットが販売されて100人が来場すれば着券率は100%で、50人が来場なら50%となる。一般的に無料チケットは、着券率が下がってしまう傾向がある。昨年の着券率は73%程度だったそうで、申し込みに対して約3割の人が足を運ばなかった。
「今年は会場のキャパが小さくなるため、従来の方法では本当にファンフェスへ来たい方が来場できなくなると感じました。いろいろと検討したのですが、結論がチケットの有料化でした。今年は空席がほとんど目立っていません。オリジナルハリセンや選手が撮影したチェキ風写真を来場者特典にするなど、有料化によってサービスを充実させることもできました。
これまでの選手・スタッフの努力で「ファンフェスの楽しさ」が認知されていたことも、今回の多くの来場者数につながったのだろう。2028年度には愛知県安城市に新アリーナの完成が控えている。シーホース三河は、三河地域を代表するプロスポーツチームとして、これからもたくさんの興奮と感動を届けてくれるはず。
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