みなさん、こんにちは!
横浜・八景島シーパラダイスの飼育員がお届けする「飼育員生きもの日記」。
第51回は、「ふれあいラグーン」でオタリアやゼニガタアザラシ、ケープペンギンたちの飼育を担当する小西由莉がお伝えします。
前回の記事はこちら:
横浜・八景島シーパラダイスでの繁殖は12年ぶり、2023年7月21日に誕生したオタリア「まつり」が今年2歳の誕生日を迎えました!
産まれたとき8.8㎏だった体重は、なんと50㎏になりました!今回はそんな「まつり」の成長の過程や、7月19日、20日、21日の3日間限定で実施した「まつり」と一緒に写真が撮れて、ふれあえるイベントについてご紹介します。
こちらの写真は産まれてすぐの頃、あくびをしている瞬間をおさめたものです。まだ歯が生えそろっておらず、ところどころに白い歯が生えているのが分かります。
そしてこちらは、現在の「まつり」の口です。先ほどの写真を撮影した時とは違い、飼育員のサインに反応して口を開けることができるようになりました。歯が綺麗に生えそろっているのももちろんですが、奥にある歯が黒くなっていることに気づきましたか?オタリアたちアシカ科の動物は口内に黒い色素を出す細菌が棲んでいるため、成長するにつれて歯が黒くなっていくといわれています。
2歳の夏を迎えるにあたり健康管理のため、はじめての採血にも挑戦しました!まずは、採血の際に後肢を飼育員が触れる練習から始めました。
今まで後肢はあまり触れてこなかったため、最初は一秒にも満たないくらいの時間触り、少しずつ、少しずつ時間を延ばして「まつり」に慣れてもらいました。後肢を触られることに慣れてきたら、今度は採血の際に針をさす後肢の指と指の間にさまざまな刺激を与えます。まずは、飼育員の指でツンツン押したり、つまんだり、二人で同時に触ってみたり。ほかには、細い棒やクリップなど「まつり」がこれまで見たことがない色々なもので刺激を与えて練習しました。
そして迎えた採血本番。これまでの練習とは少し違う雰囲気を察したのか、そわそわ気味ではありましたが、無事成功することができました!残念ながらカメラで捉えることはできませんでしたが、がんばったね、「まつり」。
採血の他にも、舌を少し出しておちゃめな顔をしたり、バイバイをしたり、握手をしたり、たくさんのことができるようになりました。
すくすく成長している中でもスタッフの膝で寝ることは、大のお気に入り。昨年、横浜・八景島シーパラダイスの公式SNSでもそんな姿を投稿しましたが、一年経っても変わらず駆け寄ってきては気持ちよさそうに目をつぶっています。
ふれあいラグーンでは、「まつり」2歳の誕生日を記念して、7月19日・20日・21日の期間限定でスペシャルバージョンの「ペンギン・アザラシ・オタリアの海の生きもの覗き見隊」を実施しました!通常はペンギン、オタリアたちがくらす空間を覗き見して、ゼニガタアザラシと写真を撮ったり、ふれあったりすることができるプログラムとなっておりますが、上記の期間のみ「まつり」と一緒に写真を撮って、ふれあいを体験いただきました。
蝶々を追いかけて走り回る様子や、泳いでいるゼニガタアザラシたちが気になって吻先(ふんさき)でツンツンする様子、へそ天で寝る様子や、ともに生活しているオタリアの「カシス」「カリート」「ヤヨイ」にくっついて寝たくてじわじわ距離を詰めていく様子など、いつ来てもきっと「まつり」の姿は皆さまの心を鷲掴みにすることでしょう。ぜひ、ふれあいラグーンでお会いしましょう!
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シーパラ学割アフター13
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文/小西由莉
神奈川県出身。2023年に株式会社横浜八景島に入社し、飼育歴3年目。「ふれあいラグーン」で主にヒレアシ類やケープペンギン、ケヅメリクガメの飼育を担当。最近はテレビアニメにハマりました!
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