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日本一の高さになるビル「Torch Tower」が生えてきた! 2028年の完成に向けて日々成長中

2025年11月04日 12時00分更新

建設中の「Torch Tower」

 大手町・丸の内・有楽町エリア(大丸有エリア)にある施設のバックヤードなどを巡る、「大人の社会科見学」をテーマにしたツアーイベント「OPEN CITY MARUNOUCHI」が今年も開催されている。今年で8年目となる本イベントは11月9日まで開催され、10月30日~11月1日の3日間は29のガイドプログラムが実施された。

 「OPEN CITY MARUNOUCHI」は、大丸有エリアの建築物や歴史スポット、オフィスのほか、地下空間やホテルなどの普段見ることができない施設の裏側を、解説員の話を聞きながら回ることができるツアーイベント。そのガイドプログラムの中から今回は「日本一の超高層へ・TOKYO TORCHを知るツアー」に参加させていただいた。

TOKYO TORCHの再開発エリア。工事をしている部分にTorch Towerが建つ

ガイドプログラムでお邪魔する常盤橋タワー。完成時のTorch Towerの半分強とはいえ、地上38階建て、高さ212mは十分高い

Torch Towerの工事現場を見下ろせるのは今だけ

 現在大規模再開発が進んでいる「TOKYO TORCH」は東京駅北口(日本橋口)に位置し、その敷地面積は約3haで、東京駅周辺では最大級の再開発エリアとなっている。このエリアは屋外広場のTOKYO TORCH Parkをはさみ、常盤橋タワー(2021年竣工)とTorch Tower(2028年竣工予定)が並び立つ。今回のガイドプログラムではすでに完成している常盤橋タワーの就業者専用区画の一部やTOKYO TORCH Parkを見学し、TOKYO TORCHプロジェクトについての解説してくれた。

常盤橋タワー入り口付近から見た工事現場。すでに数階分の高さまで地上から顔を出している

 ガイドプログラムは2階からスタートする。注意事項などを聞いた後、いよいよツアー開始。「日本一の超高層へ・TOKYO TORCHを知るツアー」は10月30日・31日に実施され、各回10名となっていた。

レゴブロックで作られたTorch Towerの完成形。完成時には地上62階、高さ385mとなる

解説員が先導してガイドプログラムスタート。大丸有エリアの古い建物は天井が低いことも多いが、圧迫感のない高さが確保されていることがわかる

 まず訪れたのは常盤橋タワー8階にある就業者の共有スペース。Torch Towerの工事現場を見下ろせる会議室で工事の様子を見学し、解説を聞く。Torch Towerは2028年に完成予定で、最上部には展望台も設置される。その下には2フロアー、賃貸レジデンスが入居する。大丸有エリアには居住地となる建物がないため、このエリアでは初とのこと。賃貸料がどのくらいになるのかは怖くて聞けなかった。

 さらにその下には日本初上陸となるDorchester Collectionホテル、オフィスフロアが入り、低層階は商業エリアやエンタメホールとなる。地下は30mほど掘り下げられており地下4階まで作られている。東京駅から直結となるだけでなく、日本橋方面への通路が新たに設けられる。竹橋から東銀座まで延びる東京駅地下通路に新しい通路・出口ができることになる。

工事現場を上から見学するガイドプログラム参加者。解説員は質問に対して一つ一つ丁寧に答えていた

様々な働き方に対応できる常盤橋タワーの共用ラウンジ

 会議室の後は同じく8階にある共用ラウンジを見学。弁当などが販売され、就業者は食事に困ることはない。就業者限定でケータリングプランも今年開始されている。また、このラウンジで仕事をしている人もいて、気分転換にも最適だ。

ラウンジ全体はかなり広いスペースとなっており、全体に余裕のある設計となっている

ソファースペースもあり、ちょっとしたミーティングに良さそうだ

 8階を後にしたガイドプログラムは3階のカフェテリアラウンジ「MY Shokudo」へ。就業者の共有スペースとして使えるMY Shokudoにはカフェ、居酒屋、ダイニング、コンビニが入っている。ここのスペースもかなり余裕のある造りとなっており、就業者がうらやましい。

カフェテリアラウンジ「MY Shokudo」。レンタルスペースも用意されている

南西部分からは東京駅北口のロータリーが見える

MY Shokudoのカフェ。この左側には小上がりもある

 ガイドプログラムはいよいよ最後の屋外広場TOKYO TORCH Parkへ。タワーとタワーの間のこの広場はサッカー場がすっぽり入るくらいの面積がある。ここでは日本全国の地域と連携したオブジェやモニュメントなどが設置され、各地の魅力が発信されている。また、緑も多く、水辺もあるので、憩いの場としての活用でいろいろと使われるスペースになりそうだ。

MY Shokudoの出口から見たTorch Towerの工事現場。すでに3階より高い部分を作っているのがわかる。解説員によると、少しずつではあるが毎日高くなっていてその変化を見るの楽しいとこと

常盤橋タワーの北側は日本橋川が流れている

新潟県小千谷市による立派な錦鯉が泳ぐ池

昨年世界遺産に登録された佐渡島の金鉱石。重さ約2トン

平和への願いを込めた広島県の「おりづるタワー」と提携した「おりづるの壁」。毎年東京と広島で折り鶴を収め、第二次世界大戦終戦から100年を迎える2045年におりづるでモニュメントを満たす

福島県会津地方の郷土玩具「赤べこ」。色はTOKYO TORCHとのコラボによるオリジナルカラーとなっている

 1時間ほどのツアーであったが、最新のオフィスビルの様子やTorch Towerの現状を知ることができてたいへん有意義な時間だった。TOKYO TORCH Parkや常盤橋タワー低層階は就業者でなくても利用できるのでTorch Towerの成長具合を見に散歩するのもいいだろう。個人的にはTorch Tower完成後、日本一高いビルの展望台から見る東京の風景が楽しみだ。

 「OPEN CITY MARUNOUCHI 2025」のガイドプログラムはすでに終了しているが、デジタルスタンプラリーを通して大丸有エリアの施設を見学できる自由見学プログラムや、Instagramフォトキャンペーンも実施されている。詳しくは公式サイトを参照のこと。

OPEN CITY MARUNOUCHI 2025 開催日時:11月24日(金)~11月9日(日)(ガイドプラグラムはすでに終了) 開催場所:大手町・丸の内・有楽町エリア周辺施設等 参加費:1回1000円/人(大丸有エリアの自由見学(事前申込不要・参加費無料)可能な施設11をめぐるデジタルスタンプラリーやInstagramフォトキャンペーンもあり)

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