行幸通りの「行幸」ってどういう意味? 意外と知らない丸の内を象徴する大通りを深堀り散策!
2025年11月28日 12時00分更新
丸の内エリアの古き良きレトロなスポットを巡り、魅力を深掘りする本連載。今回は、丸の内の目抜き通り「行幸通り」を散策してみました。いつも何気なく歩いている通りですが、実はただの大通りではないんです!
東京駅と皇居を結ぶ、全長190メートルの美しい並木道
「行幸通り」は、JR東京駅丸の内中央口と皇居前の内堀通りを真っすぐ結ぶ通りです。今回、この「行幸通り」を取り上げようと思ったそもそもの発端は、その名前の由来。「行幸」ってなんだろう?という疑問からでした。
「行幸通り」は、「ぎょうこうどおり」と読みます。正式名称は「東京都道404号 皇居前東京停車場線」というそうですが(長い!笑)、「行幸」とは、天皇が皇居などから外出することをいいます。
なるほど。天皇陛下がお出かけになる道ならば、まだまだ私の知らないエピソードがいっぱいありそうです。今回はその道を、東京駅から皇居まで逆にたどってみようというわけです。
さっそく丸の内中央口の丸の内駅前広場から皇居に向けて散策スタートです! まずは振り返って赤いレンガ造りの丸の内駅舎を眺めます。この広場から駅舎を見るのは丸の内散策の定番中の定番! 1914(大正3)年の創建当時の姿が復元されていて、いつ見ても荘厳で美しい姿にうっとり。
ここから皇居に向かって真っすぐ「行幸通り」を歩きます。実は私も、この通りを皇居の前まで歩くのは行くのは初めて! 中央帯は、車が入れない広々とした歩行者天国になっていて、東京のど真ん中とは思えないほど開放的な雰囲気です。皇居方面には高層ビルなども見えないので、空が広ーい。訪れたときはちょうど紅葉のシーズン真っ盛りで、両側のイチョウ並木が黄色く染まって、とってもきれいでしたよ!
季節を感じながら皇居方面に向かうと、1つめの大きな道路「日比谷通り」を渡ったお堀のところに石造りの重厚なやぐらのようなものが見えてきました。これはなんだろう…?
案内板を見てみると、このあたりはもともと、江戸城の「和田倉門」があったところだそうです。このお堀の向こうに代々の徳川将軍が居住していたというわけですね! なんだか歴史を身近に感じられます。
「行幸通り」の長さは190メートル。のんびり歩くのにちょうどいい距離です。イチョウの木の下にはベンチや芝生も配されていて、多くの人が座ってコーヒーを飲んだり、本を読んだり、思い思いに過ごしています。こんなところがあったなんて、全く知りませんでした。丸の内散策のひと休みにぴったりですね。お天気のいい日はテイクアウトのランチをするのも気持ちよさそうだな~。
実は馬車も通ります! 「東京の顔」として各国のVIPをお迎え
「行幸通り」は、「ぎょうこうどおり」と読みますが、正式名称は「東京都道404号 皇居前東京停車場線」というそうです(長い!笑)。「行幸」とは、天皇が皇居などから外出することをいいます。
普段は車両通行止めとなっている中央帯ですが、皇室行事と外国大使の信任状捧呈式(新任の外国特命全権大使が天皇に信任状を提出する儀式)の馬車列が東京駅と皇居を往復するときだけ、道路として利用されているのだとか。美しい馬車と、りりしい制服に身を包んだ騎馬隊が通りを進む、あれですね! これはぜひ一度見てみたいですねー。きっと映画のシーンのようなのでしょうね。
このように「行幸通り」は皇室の公式行事などにも使われることから、「東京の顔」として、歴史と文化を生かした風格ある空間となるように整備されたそうです。土木、建築、都市、デザイン、歴史、造園などの多くの専門家が関わっていて、2018(平成30)年には、丸の内駅前広場から「行幸通り」につながる景観はグッドデザイン賞も受賞しています! 歩道の照明も周辺との調和に配慮したデザインになっているのだとか。
確かに、歩いていると、品というか風格というか、そんな雰囲気を感じます。「皇居が近いからかな」と思っていましたが、木や照明ひとつとってもいろいろな工夫がされていたとは! まさに東京を代表する一大道路なんですね。
ぶらぶら歩いていたら、皇居外苑の内堀通りに到着しました! 東京駅から出発すると、ここが「行幸通り」の終点です。北側(皇居に向かって右手)には噴水が美しい和田倉噴水公園があったり、南側(同じく左手)には美しい芝生が広がっていたり、意外なことに周辺には緑もいっぱい。まるで大都会のオアシスのようです。イチョウの木々や皇居外苑の緑も見える気持ちのいい空間で、気分もすっかりリフレッシュできました。
昼間の地上だけじゃない! 地下も夜も見どころいっぱい
東京駅に戻る途中、地下通路に続く入口を発見しました。「行幸地下ギャラリー」と書いてあるので、降りてみると…。
「行幸通り」のすぐ真下の長~い通路の両側に、ガラスのショーケースを設置したギャラリーが広がっていました。全長220mだそうで、圧巻の長さ!
訪れたときは木炭画の作品が展示されていましたが、展示がない期間には、常設展示として丸の内界隈の歴史や自然などを紹介するパネルが飾られるのだとか。展示は随時替わるので、地上のイチョウ並木と併せて地下を歩くのも、また楽しみのひとつになりそうですね!
「行幸地下ギャラリー」を見て地上に戻ったら、ちょうど夕暮れどきでした。昼間もいいですが、この時間の景色もまた素敵ですねー! 温かみのあるちょっぴりレトロな照明が点々と灯り、石畳の道と美しく調和しています。
そして、だんだんと近くなるJR東京駅の丸の内駅舎がまた美しいこと! ここは駅舎の夜景を正面に望める絶好のスポットとしても有名で、多くの人だかりができていましたよ。ライトアップされた赤レンガの駅舎は幻想的な趣で、ヨーロッパのどこかの街のよう。いつまでもずっと見ていたくなる光景です。
そして、もうひとつ、冬の丸の内のハイライトといえば、イルミネーション! 丸の内の冬イルミといえば、すぐそばの丸の内仲通りが有名ですが、「行幸通り」でも毎年行われているので、併せて楽しむのがおすすめです。
2025(令和7)年は、「行幸通り」で初となる高さ約4mのもみの木のクリスマスツリーが設置されるほか、シチューやホットドリンクなどのメニューを提供するヒュッテ(小屋風のブース)が登場するというから、ぜひ行かなくては!
ということで、第31回の「行幸通り」のレポートはおしまい! いつもなんとなく歩いていた通りでしたが、たくさんの新しい発見があり、次から歩くのがまた楽しくなりそうです。次はどんな「レトロ」に出合いに行こうかな~。
行幸通り
住所:東京都千代田区丸の内2丁目2
時間:24時間(行幸地下ギャラリーは6:00~24:30)
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