敦賀・若狭エリアの魅力再発見! 福井県嶺南で絶景と歴史ロマンに触れる旅へ
2026年03月26日 17時00分更新
福井県南西部に位置する敦賀・若狭エリアは嶺南(れいなん)と呼ばれ、敦賀市と美浜町、若狭町、小浜市、おおい町、高浜町の6つの市町で構成。すべての市町が若狭湾に面し、背後には山々が連なるのどかな地域だ。敦賀・若狭エリアといえば、水島や水晶浜といった美しいビーチの数々や、日本海ならではの海の幸を思い浮かべる人が多いのではないだろうか。
でも、それだけではもったいない! 敦賀・若狭エリアの魅力は、海水浴場や海鮮グルメだけではないのだから。そこで、今回は東海エリアから今すぐ出かけたい、福井県嶺南を巡る1泊2日のドライブプランをご提案。豊かな自然に恵まれた地域ならではの景勝地から、自然の神秘に触れられるスポット、歴史ロマンあふれる名所まで、驚きと感動が詰まった旅になること請け合いだ。
どこまでも続く白砂青松のコントラストに感動! 古くより愛され続けてきた国の名勝地
名古屋市内から車で約1時間40分、旅の始まりは古くから大陸との玄関口として栄えた港町の敦賀市へ。敦賀・若狭エリアを語る上で外せないのが美しい海岸の数々。その中でも必ず訪れておきたいのが、敦賀湾最奥部に広がる気比の松原(けひのまつばら)だ。長さ約1km・広さ約34万㎡を誇る白砂青松の美しい名勝地で、日本三大松原の一つに数えられる。
生い茂るアカマツとクロマツ、きらめく白砂、青く澄んだ海のコントラストは、息をのむほどの美しさ。「日本書紀」や「万葉集」にもその名が登場するほか、松尾芭蕉や高浜虚子らも句に残した絶景を目に焼き付けたい。また、海岸沿いだけでなく、遊歩道が整備された松林を歩くのもおすすめ。「日本の遊歩百選」にも選ばれている。
気比の松原
住所:福井県敦賀市松島町
電話:0770・22・8167(港都つるが観光協会)、0770・21・8686(敦賀観光案内所)
時間:24h
休み:なし
ホームページ:https://tsuruga-kanko.jp/spot/nature/kehi-pine-park/
自然に配慮したクルーズ船で、湖上ならではの穏やかさと広がる開放感を
気比の松原を後にしたら、車を30分ほど走らせて三方五湖(みかたごこ)へ。福井県美浜町と若狭町にまたがる三方湖と水月湖、菅湖、久々子湖(くぐしこ)、日向湖の5つから成る湖で、国の名勝に指定されている他、ラムサール条約湿地にも登録。それぞれの湖は水質や水深が違い、青色の濃さが異なることから〝五色の湖〟と呼ばれている。
この三方五湖を船上から満喫できるのが、三方五湖ネイチャークルーズだ。国内初の再生可能エネルギーによる電池推進遊覧船で巡る環境配慮型クルーズで、太陽光発電の電気を活用し、CO₂や排気ガスを出さず静かに航行。久々子湖を出発し、浦見川を通過して水月湖を巡る50分のコースでは、進むごとに変化する湖の色や景色をゆったり楽しむことができる。
三方五湖ネイチャークルーズ
住所:福井県三方郡美浜町早瀬24-4-1
電話:0770・47・5960
時間:9:00〜17:00※1日最大5便(季節により変動あり)
休み:水曜日、年末年始
料金:乗船料中学生以上1,980円、小学生990円、未就学児無料
ホームページ:https://mihama-lakecenter.com/
奇跡の湖で発見された年縞を通して、自然の神秘や悠久の歴史に触れる
三方五湖の中で一番大きな水月湖は、近年世界中の研究者から大きな注目を集めている場所。その理由を教えてくれるのが、若狭町にある福井県年縞博物館だ。年縞(ねんこう)とは、長い年月をかけて湖底に堆積したシマ状の地層のこと。そして水月湖では他に類を見ない完璧な約7万年分もの年縞が採取され、遺物の年代を測定するための〝世界標準の年代ものさし〟として採用されたのだ。
福井県年縞博物館では、〝奇跡の湖〟と呼ばれる水月湖の約7万年分・全長45mの年縞を、ステンドグラスに加工して展示。壮大な時間の流れを体感した後は、年縞に関するさまざまな展示・解説を通じて、気候変動の仕組みや人類史などを学びたい。館内には年縞グッズが並ぶショップや、三方五湖と梅丈岳の絶景が楽しめるカフェもある。
福井県年縞博物館
住所:福井県三方上中郡若狭町鳥浜122-12-1
電話:0770・45・0456
時間:9:00~17:00(最終入館16:30)
休み:火曜日、年末年始
料金:入館料大人500円、小中高生200円ほか
ホームページ:https://varve-museum.pref.fukui.lg.jp/
鯖街道随一のにぎわいを誇った宿場町で、往時のおもかげをたどる
古来、日本海と畿内を結ぶ交通の要衝であり、人と物、文化が行き交う地だった若狭地方。さらに朝廷に海産物を献上する御食国(みけつくに)の一つとして、日本海で獲れた魚介類が都へと運ばれていた。その主要な道が若狭街道だ。18世紀後半にはサバが盛んに京へ運ばれたことから、この街道は鯖街道と呼ばれるようになった。
その鯖街道沿いで最大の宿場町だったのが熊川宿だ。1589年に若狭領主・浅野長政によって宿場町として整備され、江戸中期には200戸を超える大きな町へと発展。往時の様子を今に残す町並みは、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されている。
伝統と共に営まれてきた人々の暮らしを土台としながら、近年ではその景観や生活文化に魅せられた人々が古民家をリノベートし、おしゃれなカフェやベーカリー、雑貨店といった店をオープンさせている。また古民家を活用した一棟貸しの宿も点在。古さと新しさが調和する観光スポットとして、注目を集めている。
熊川宿
住所:福井県三方上中郡若狭町熊川
電話:0770・45・9111(若狭町観光まちづくり課)
時間:施設・店により異なる
休み:施設・店により異なる
ホームページ:https://kumagawa-juku.com/
〝海のある奈良〟小浜市で、福井県内唯一の国宝建造物が立つ古刹を訪ねる
さらなる歴史スポットを求めて次に訪れたいのは若狭町のお隣、小浜市。〝海のある奈良〟と呼ばれるこの地は寺社仏閣が多く、その数なんと230ほど。古くから多くの寺院が建立され、現在も国宝や重要文化財を中心とした古刹や仏像が現存。特に国宝や国・市の重要文化財などに指定され、歴史的価値が高い明通寺(みょうつうじ)と神宮寺、萬徳寺、多田寺、妙楽寺、羽賀寺、圓照寺、国分寺の8つは〝小浜八ヶ寺〟として知られている。
そんな小浜市を代表する八ヶ寺の一つ、明通寺は、福井県内唯一の国宝建造物。806年に征夷大将軍の坂上田村麻呂が創建した真言宗寺院だ。鎌倉時代に建立された入母屋造桧皮葺の本堂と、三重塔が国宝に指定されている。
うっそうとした杉木立に囲まれた境内を巡ったら、国の重要文化財に指定された仏像も拝観したい。本堂にはご本尊である薬師如来(やくしにょらい)の座像、その両脇には巨大な降三世明王(ごうざんぜみょうおう)と深沙大将(じんじゃたいしょう)の像が立ち並ぶ。さらに客殿の不動明王(ふどうみょうおう)の像も拝観でき、いずれも平安時代後期の作とされている。
明通寺
住所:福井県小浜市門前5-21
電話:0770・57・1355
時間:9:00~17:00(最終受付16:30)、12~2月は~16:30
休み:なし
料金:拝観料大人500円ほか
ホームページ:https://myotsuji.jimdofree.com/
国内屈指の〝漁師宿〟密集エリアで、宿自慢の海鮮料理に舌鼓を打つ
敦賀・若狭エリアを車で巡る1泊2日の旅、せっかくなら泊まるのもこの地ならではの宿を探したいところ。そこでお薦めなのが新鮮な海の幸が味わえる、漁師が営む宿だ。漁業や養殖業が盛んな敦賀・若狭エリアでは、漁師宿の数が驚くほど多い。例えば、福井県「若狭湾観光連盟」公式サイトで、嶺南地方6市町の〝漁師の宿〟を検索すると190軒近くもヒットするほどだ。
明るく家庭的な雰囲気でもてなしてくれる民宿から、3代続く旅館をモダンにアップデートさせた宿、漁師自らが腕を振るう宿、釣り体験ができる宿まで、スタイルはさまざま。そして、その日に捕れた新鮮な海の幸を味わえるだけでなく、受け継がれてきた漁村文化を体感できるのも大きな魅力。都に海産物を献上した御食国としての歴史、数百年にも及ぶ漁村の営みが今も息づく地で、とっておきの漁師宿ステイを堪能してはいかがだろうか。
海に湖、豊かな自然にはぐくまれた敦賀・若狭エリアならではの美味の数々
旅といえばやっぱり欠かせないのが、その土地のおいしいものを味わうこと。そこで、敦賀・若狭エリアを訪れるなら食べておきたい、名物グルメを3つピックアップする。まずは三方湖の天然ウナギだ。ラムサール条約にも登録された豊かな自然が残る湖で育ったウナギは、口細青鰻(くちぼそあおうなぎ)と呼ばれ、細くとがった口と青みがかった背、丸く太い尾が特徴。身が引き締まり、淡白で上品な味わいが楽しめる天然ウナギだが、入荷は漁次第なので事前に確認してから出かけよう。
古くから新鮮なサバが大量に水揚げされてきた若狭ではへしこやサバ寿司など、多くのサバグルメが味わえる。その中でもサバのおいしさをダイレクトに味わいたいなら、脂がのったサバを豪快に丸ごと炭火焼きにした浜焼きサバで決まり。炭火でじっくり炙ることで、皮はパリッと香ばしく、身はふっくらジューシーに。ひとたびかぶりつけば、じゅわっと旨味が口いっぱいに広がり、得もいわれぬ幸福感に包まれる。
暖流と寒流が交わる若狭湾沖は、魚が集まりやすく、さらに鯖街道沿いの山々から栄養分が海へと流れ込むため、餌となるプランクトンも豊富。日本海でも有数の好漁場として知られている。若狭かれいや若狭ふぐなどの若狭ブランドも多いが、京都の料亭などでも珍重される若狭ぐじをぜひ味わってみたい。
若狭湾で捕れるアカアマダイの中でも、厳選されたものが若狭ぐじと呼ばれ、その8割以上が、おおい町の大島で水揚げされる。刺身から唐揚げ、酒蒸しまでさまざまな調理法で味わえるが、地元ならではの若狭焼をぜひ。うろこを付けたまま香ばしく焼き上げ、皮はパリパリ、中はふんわりとして格別の味わいだ。
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