【プロバスケットボール選手がゲーム配信!】② シェーファー アヴィ 幸樹選手に聞くゲーム配信を始めた理由

2022年04月11日 11時00分更新

文● ASCII
提供: シーホース三河

 プロバスケットボール選手として、B.LEAGUEのシーホース三河、さらには日本代表として活躍するシェーファー アヴィ 幸樹選手。そのシェーファー選手が、YouTuberとしてゲーム配信を始めた。

 プロのスポーツ選手が、なぜゲーム配信を始めたのか? その理由を深掘りする本連載。前回の記事では、シェーファー選手とゲームについてお聞きした。

 連載2回目となる今回は、シェーファー選手がゲーム配信を始めたきっかけについてインタビューする。

シェーファー アヴィ 幸樹プロフィール

 1998年生まれ。兵庫県出身。アメリカ人の父と日本人の母の間に生まれる。ポジションはパワーフォワード/センター。高校2年生で本格的にバスケットボールを始め、わずか1年でU18トップエンデバーに招集される。

 2017年、八村塁選手らとともにU19ワールドカップに出場し、歴代最高の10位に。高校卒業後はアメリカに渡り、NCAA1部のジョージア工科大学へ入学。2018年に大学を休学し、アルバルク東京でプレー。

 2019年に滋賀レイクスターズに期限付き移籍。同年のワールドカップに八村選手とともに最年少で出場。2020年にシーホース三河に加入し、主軸として活躍する。

「アヴィのゲーム部屋」YouTube URL:

https://www.youtube.com/channel/UCba4d07R4n1eUU8QrMOyrTA

ファンとのコミュニティーの場としてゲーム配信を

――ゲームの配信をされようと思ったきっかけはなんでしょうか?

シェーファー選手:きっかけは、コロナで試合が中断して、ファンの皆さんとの関わりが減ってきた事ですね。自分自身、ファンクラブだったり、コミュニティーを作るだったり、ファンとの交流で何かできないかいろいろ考えました。

 その中で、自分はほぼ毎日ゲームをしているので、どうせなら配信したらどうだろうと思ってやり始めたのがきっかけです。ただ、どうしても試合と重なって忙しくなると配信できなくて。今年の2月に配信をやったんですけど、その前から一年ぐらい空いてしまったので、その辺はちゃんとできたらいいなと思っています。

――配信はどういった環境でされているんでしょうか?

シェーファー選手:ゲーミングPCを数年前に買ったんですよ。それにカメラを着けて、自分が映るようにして撮っています。カメラはオンラインで調べて、評判のいいものを買いました。マイクは、ゲーミング用のヘッドセットに付いているものを使っています。

 配信用のアプリは「OBS(Open Broadcaster Software)」という無料のものを使っていて。Nintendo SwitchやPlayStation 4をPCのディスプレーに映せるようにキャプチャーボードを1個買いましたが、そのほかの機材は低コストで抑えています(笑)。

シェーファー選手が配信をするゲーミングスペース

――ゲーミングPCは、ゲーム配信をしようと思って買われたんですか?

シェーファー選手:逆ですね。ゲーミングPCを買ったから、ゲーム配信をしようと思いました。ゲーミングPCには小さい頃から憧れていて、ずっと買いたいと思っていたんですよ。

――確かに、ゲームが好きだと、ゲーミングPCはいつか欲しいと思いますよね。

シェ―ファー選手:高校の友だちとよくゲームをするんですけど、彼らがゲーミングPCでプレーしているんです。それで、自分自身も欲しいなと思って、思い切って購入しました。

ファンとの直接の交流を大切にしていく

――配信をする際に特に意識している所はありますか?

シェーファー選手:コメントを見て、基本的に返すようにしてます。初めにやった『APEX LEGENDS』の時は視聴者が40人ぐらいだったので簡単に返せていたんですけど、この前配信した時は200人ぐらい見てくれていて。コメントに答えていくと、ゲームが進まなくて大変でした(笑)。

 そこら辺のバランスをどうしようかなとも考えるんですが、今のままでいいのかなと思っています。配信していない所でもゲームはプレーしていますし、あくまでも配信はインスタライブをしているような感じでいいかと。質問も、ゲームよりバスケに関してのものが多いですし(笑)。

――バスケの質問ですか? どういったことを聞かれるんですか?

シェーファー選手:その時にあった試合の事であったり、今この状況をどう思うかだったり。代表関連の話も多いですね。

――なるほど。ちなみにゲームの配信を実際にやってみて、配信の時の視聴者とバスケの観戦に来ている人たちで共通した部分と、違う部分はありますか?

シェーファー選手:共通した部分というか、バスケを観戦に来ているファンの皆さんが配信も観てくれていると思うので、多分ほぼ一緒だと思います。むしろ、ゲーム実況目当てで観ている人は、ほぼいないんじゃないでしょうか(笑)。

 ただ、この間『Pokémon LEGENDS アルセウス』を配信したんですけど、その時はバスケファン以外の方も観に来ていましたね。多分ゲームが発売されたばかりで、『アルセウス』の実況を探していて、たまたま僕の配信にたどり着いたんだと思うんですけど。

 コメントを見ていると「バスケ選手がゲーム配信しているんだ」って書かれていたりして、面白いなって思いました。また、ゲームから僕のことを知ってもらえて、嬉しくもありましたね。

ゆくゆくは視聴者と一緒に遊ぶイベントも

――今後は視聴者と一緒に遊ぶイベントなども考えられますか?

シェーファー選手:それも一応考えています。とりあえず『モンスターハンター』だったらみんなで遊べますし。『APEX』だったり、『Fortnite』などもありますしね。短い時間でできるし、ボイスチャットも使えたら、より楽しめると思います。

――ちなみに、シェーファー選手は『マリオパーティ』や『桃太郎電鉄』といったパーティゲームなどはプレーされますか?

シェーファー選手:やりますよ。1人でやり込むことはないですが、人が集まった時に遊びますね。

――こういうタイプのゲームはアクションが苦手な人でも楽しめますし、ファンの方とできると面白いかもしれませんね。

シェーファー選手:確かにそうですね。ただパーティゲームは1回のゲームが長くなってしまうので……。

――確かに。ちゃんと時間を作らないといけなくなりますからね。

シェーファー選手:そうなりますよね。前に配信で『APEX』や『Fortnite』をやったことはあるんですけど、それほど労力はかからなかったので、ファンの皆さんとプレーする配信もいつかやりたいですね。

 ゲーミングPCを購入して配信ができる環境があった事と、ファンとの交流の場を作りたい想いから始まったシェーファー選手のゲーム配信。本業との兼ね合いで配信の時間を作るのは中々難しいようだが、ファンと一緒に楽しむイベントも開催したいと、今後のゲーム配信への意欲を語ってくれた。

 まだシェーファー選手の配信を観たことのない人は、この機会にぜひチェックしてみてほしい。

 次回は、子ども時代やコミュニケーション術など、シェーファー選手自身にスポットを当ててお話を聞くのでお見逃しなく。

シーホース三河とは

 シーホース三河は、B.LEAGUE所属のプロバスケットボールチーム。ホームタウンは、愛知県刈谷市。メインカラーはシーホースブルー。チーム名の「シーホース」はタツノオトシゴの英名から名付けられた。

 さらに「タツ」=「龍」は 三河の雄・徳川家康の居城を龍城と言い、加えて創部以降チームを応援し続けたアイシン精機の豊田稔名誉相談役が1916年の辰年生まれだったことにも由来する。

(提供:シーホース三河)

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