酷暑は国宝文様のアロハで乗り切る! 京友禅の曜変アロハをご覧あれ! 「静嘉堂(せいかどう)@丸の内」館長からのアツいメッセージ
2023年08月07日 11時00分更新
はじめまして、静嘉堂(せいかどう)文庫美術館と申します。昨年10月に世田谷区岡本から、こちら丸の内の重要文化財である明治生命館の1階に引っ越してまいりました。愛称「静嘉堂@丸の内」で、どうぞお見知りおきください!
静嘉堂文庫美術館は、三菱の第2代社長、岩﨑彌之助と息子の第4代社長、小彌太が集めた東洋の古美術品を収蔵する美術館です。一番有名なのは国宝の茶碗、「曜変天目(稲葉天目)」。国宝7件、重要文化財84件をはじめとする約6,500件の美術品と、およそ20万冊の古典籍のコレクションがあります。
三菱ゆかりの地である丸の内で、岩﨑親子が集めた名品をぜひ皆さまにお楽しみいただきたく、まずはミュージアムグッズを通じて親しみを持っていただきたい!と、館長自らグッズ開発にも力を入れています。ご挨拶代わりに、初回は館長からのメッセージをどうぞ。
お待たせしました(誰も待ってないよ、と言われそう)! 待望の曜変天目茶碗の妖しげに光る文様をあしらったアロハシャツが出来ました。制作は京都の友禅染めの会社・パゴンさん。アロハの制作を得意とする会社です。
実は数年前、私が館長を兼務している信州小布施の北斎館で、この会社とコラボして北斎晩年の波涛図をもとにアロハシャツをシルクで作りました。この波涛図も、藍やベルリンブルーという鮮やかな青で描かれ、再現が難しいものでした。パゴンさんは見事に版を重ねて再現し、金泥を加えて素敵なアロハに仕上がりました。
昨年、静嘉堂文庫美術館のお手伝いをすることになってから、曜変天目のあでやかに輝く青をもとに、是非アロハを作りたいと思っていました。その完成を待っていたのは、実は私一人です(笑)。今回、パゴンさんは透ける文様で水流と亀をあしらったのですが、この生地の手ざわりは涼しげです。きっと酷暑をふき飛ばす一着となるでしょう。是非とも、当館ショップで間近に見て下さい。
安村敏信(静嘉堂文庫美術館館長)
静嘉堂@丸の内 ミュージアムショップ
住所:東京都千代田区丸の内2-1-1 明治生命館1F
営業時間:10:00~17:00、金曜日10:00~18:00
定休日:月曜日 ほか展示替え期間など
美術館HP:https://www.seikado.or.jp/
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