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これぞ昭和の裏路地風景!? 丸の内高架下のタイムトンネルに迷い込んでみた

2023年08月18日 12時00分更新

 丸の内エリアの古き良き昭和レトロなスポットを、一人遊び好きな「LOVE Walker」女子編集部員クルミ(26)が実際に巡り魅力を深掘りする本連載。

 第4回目は、東京駅周辺の高架下に広がるレトロな通りを散策してみました!

記事をお届けするクルミです! 最近は純喫茶にどハマりしていて、お盆休み期間中は今まで連載で訪れたお店をハシゴしてました。過去の記事はぜひコチラからチェックしてみてくださいね♪

表通りは、アーチ式高架橋にずらりとお店が並ぶお馴染みの光景。新旧入り混じる空気感がステキ!

 今回ご紹介するのは、有楽町から東京駅、果ては大手町まで続く高架下エリア。沿って歩けば隣の駅へ簡単に移動でき人通りが多い西側(丸の内方面)は、レンガ調の既存空間を生かした飲食店が連なっていて、ショッピングや観劇ついでに訪れたことがある人も多いはず。実際散策してみると、表通りは夕暮れ時になるととても良い雰囲気で魅力的。裏の高架下では、ディープな飲食店街を見つけてしまって大興奮でした!

 まずは、お馴染みの有楽町駅〜東京駅間の高架下西側を歩いた様子からご紹介します!

出発地点のJR有楽町駅西側。いつも多くの人で賑わっていますね

 これまでの3回はお目当てのお店に突撃していましたが、今回はちょっと趣向を変え、私のレトロセンサーをフル稼働させながら、丸の内をブラブラしてみました。

 出発地点は、JR有楽町駅西側。そのまま高架下に沿って東京駅へとGO。煉瓦造りのアーチ式高架橋の形を生かして、たくさんのお店が入居しているこちらですが、ちょうど「東京国際フォーラム」と隣合わせのエリアには、比較的新しい飲食店が多い印象でした。新旧が入り混じる感じがステキです!

 大きな通り(鍛冶橋通り)を渡ってさらに東京駅へと進んでいくと、「はとバスツアー」の営業所やバス停、丸の内でよく見かけるフォトウェディングの事務所といった、多岐にわたるジャンルが見られましたよ!

東京駅方面に向かって進んでいる写真。左手には「東京国際フォーラム」が見えます

反対(有楽町駅)方向を向いた写真。チェーンのカフェや飲食店など、比較的新しいお店が並んでいました。見慣れたお店でも煉瓦造りの外観だとなんだかレトロで、逆に新鮮な感じがします

もちろん老舗もありました! こちらは創業1972年のとんかつ屋さん

その近くには、奥が気になりすぎる通路内に構える渋いお店も発見! レトロセンサー鳴りまくりですが、こちらは後のお楽しみとして取っておこうとグッと我慢で先に進みます

「東京国際フォーラム」前、鍛冶橋通りの交差点を渡りさらに東京駅へと近づくと、変わらず飲食店はありながらも「はとバスツアー」の営業所やバス停が並ぶエリアに。私は東京出身なのではとバスに乗ったことがないのですが、ここから出ているんですね!

フォトウェディングの事務所も発見。丸の内でよく見かける撮影部隊はここから出動しているのでしょうか

そうこうしているうちに趣のある東京駅舎が見えてきました!

東京駅に到着! ここまで所要時間は10分。散歩にちょうどいい!

駅前の広場って改めて見るとザ・都会…!

裏は一転、超ディープ。昭和へタイムスリップしたような渋〜い飲食店街が広がる!

 表通りの散策中から裏側に何かありそうな雰囲気を感じ取っていたので、入口を探しに最初のポイントまでリターン。すると、高架下の中へと続くいかにも怪しそうな薄暗い通りを発見しました!

 おそらく新幹線の高架下であろう場所から奥の方に薄暗〜い飲食店街が伸び、入口には「有楽町高架下センター商店会」と書かれています。近づいてみるとなかなか奥まで続いている様子。レトロセンサーが超反応した私はすぐに入って散策してみることに。

ドトールコーヒーショップと高級時計買取販売店に挟まれた、一見怪しい通り

電光掲示板も渋い…! 都会のど真ん中にこんなにレトロな通りがあるなんて驚きです

 構造的には、通路となるエリアは新幹線の高架下、お店は、先ほど紹介した電車の高架下に入り営業している形でした。後で調べてみると、このスポットの歴史はかなり深いよう。戦後、有楽町駅の東側に広がったヤミ市をルーツとする「すしや横丁」という飲食店街があったそうなのですが、昭和40年代に撤去。その際に、お店の一部が高架下へと移り今のような商店会を形成したのだとか。当時は有楽町駅の北に東京都庁があったので、帰り道に職員が利用し大繁盛していたそうです。

 通りを進んでいくと、当時の香りを感じるレトロなお店がたくさん! 中には麻雀ができるお店もありました。今ではかつてよりかなりお店の数が減っていて人数も少ないようですが、通路としても利用できるし、穴場なお店も多そう。まさに知る人ぞ知るといったエリアなので、気になる人はぜひ訪れてみてほしいです♪

主に居酒屋が並んでいます。店先に提灯を出し、通路ギリギリまで席を置いて一見屋台のように見えるお店も多く、昭和の路地裏にタイムスリップしたような気分になれます

先ほど東側散策の時に見つけた、高架下をぶち抜き東西を結ぶ通路(写真左)を発見!

中に入ってみると、素朴な店構えからいかにも美味しそうな「谷ラーメン」というお店が! 調べてみると、なんと50年以上続く老舗だそう。絶対今度行く(切実)

同じく東と西を結ぶ別の通路には「オリオン」という名の麻雀店が。ネオンの看板が可愛らしいですが、ディープな場所すぎて一見さんはなかなか入りにくそうな雰囲気…。そこさえ味があって良いですよね

さらに東京駅側へ進むと、高架下を抜けて、ここが都会の真ん中なんて思えないほど何もない景色に

振り返って有楽町駅方面を見た写真。意外に人通りがあり近道として利用している方は多そう

こんな感じで高架の隙間から電車が走る様子も見れちゃいます。繰り返しますが、東京駅と有楽町、銀座に囲まれた都心ど真ん中って考えるとレアな風景じゃないですか?

通りの終了間際、1階が喫茶店、2階は麻雀店になっている建物を発見。これまた東京駅至近とは思えないほど地方感&情緒を感じるスポットだ~

大通り(鍛冶橋通り)とぶつかり、道は終了。西側とは違って渡った先の高架下には通路が続いていませんでした。ちなみにこの右側に映っているのは東京駅(京葉線)への入口。この下にもダンジョンが広がっているんですねぇ

東京駅から大手町までも高架下は続いていた!! 最後は「味の散歩道」で一杯やっちゃいました

 さて、またもや東京駅に到着した私ですが、Googleマップを見てみると大手町方面にも高架下が伸びていることを確認。「ちょっと見てみるか〜」程度の気持ちで向かったのですが、「味の散歩道」と名付けられた引力強めの通りに出合ってしまいました。外飲みできるお店やリーズナブルな価格の居酒屋が並んでいましたよ!

東京駅丸の内北口近く。駅から北へ伸びる高架下を辿ると、「丸の内 味の散歩道」なる看板が! その名の通り飲食店が並んでいますが、先ほどの有楽町駅〜東京駅とは異なり、車通りも少なく静かなエリアなので、ゆっくりできそう

広い高架下通路を生かして外飲みできるお店がたくさんありました!

さらに、大通り(永代通り)を渡ると、今度は「大手町 味の散歩道」が出現! なんだかパチンコ台のような配色のコテコテ感がジワジワきます

こっちはチェーン店が多いようでした!

これだけ歩いて、美味しそうなお店を見て我慢できなくなった私。最後にご褒美として一杯やっちゃいました♪ 丸の内で働いている友人を呼びつけて乾杯! 染みました~

 これまでの取材で、歴史ある建物や喫茶店、飲食店がたくさんあることは知っていましたが、今回高架下にもレトロな景色が広がっていたことを発見して、ますます丸の内の奥深さを知りました。そして改めて、東京のど真ん中で、昭和にタイムスリップしたようなスポットがあることに驚きとワクワクを感じて、まだまだ探してみたくなりました!

 今回ご紹介した高架下エリア、気になった方はぜひ訪れてみてくださいね!

 これにて第4回「昭和レトロさんぽ」はおしまい。次はどんな場所に行こうかな〜!

今回のおまけ写真1。有楽町駅の高架を走る電車に夕陽が差してエモかったのでパシャリ

おまけ写真2。「味の散歩道」を引いて撮ろうとしたら、高架下の柱が並ぶ様子が無骨でカッコ良かった風景です

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