SDGsで急激に人気が出てきた

昔はまったく売れなかった「電気の要らない自動ドア」が人気を集めているらしい

2024年03月03日 10時00分更新

ブースにはミニチュアを展示

 Newtonプラスが、3月2日、日本トーターグリーンドーム前橋で開催中の「UPDATE EARTH 2024 ミライMATSURI@前橋」で「電気を使わない自動ドア」を展示した。

 電気で開閉するから自動ドアなのに、電気を使わないとはどういうことか? 聞けば、床板に荷重がかかるとドアが開く構造を持った、機械式の自動ドアだという。

 

 電気によるランニングコストが発生しないことに加え、災害時や停電時でも開かなくなることがない安全性、人が乗っている限りは閉まることがないので、挟まれる心配もないなど、メリットは複数ある。

荷重がかかっているあいだは開き続ける

 建物の構造的に建築基準法をクリアできない場合を除き、既存の自動ドアを置き換える形で設置することも可能。主に自治体や、ビル内の授乳室、災害時の避難所の役割を果たしている地域の店舗やビルといった、公共性の高い場所への導入が進んでいるという。

 この製品、実は14年前に発売されているが、ほとんど認知が進まず、売上が思うように上がらなかったのだという。ここ数年でSDGsに対する世間の関心が高まり、急激に導入する企業が増えたそうだ。

 電気要らずで、安全で、SDGsへの貢献もできる……優れたプロダクトが人気を集め始めたのは、喜ばしいことだ。

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