エリアLOVEWalker総編集長・玉置泰紀のアート散歩 第26回
戸田建設の新本社ビル「TODA BUILDING」は”人と街をつなぐ”超高層複合ビルでアートに満ちた芸術文化の拠点として東京・京橋の新名所になるぞ
2024年11月05日 15時00分更新
戸田建設株式会社(本社:東京都中央区、社長:大谷清介)は、東京都中央区京橋一丁目に開発を進めていた超高層複合ビル「TODA BUILDING」を2024年11月2日、開業した。同ビルは、”アートに満ちた芸術文化の拠点”として、ミュージアム、ホール&カンファレンス、ギャラリーコンプレックス、創作・交流ラウンジ、ギャラリー&カフェを併設したユニークな施設となっている。旧本社ビルのアートの取り組みから取材していた筆者も11月1日の内覧会に駆け付けた。
「TODA BUILDING」は、旧本社ビル建替えを機に、隣接街区(事業者:株式会社永坂産業、公益財団 法人石橋財団)と共同して都市再生特別地区制度(以下、特区)を活用し、特区テーマを「まちに開かれた、芸術・文化拠点の形成」と「街区再編、防災力強化、環境負荷低減」として、それぞれが超高層 複合用途ビルを建設する大規模プロジェクトとして開発を進めてきた。
これにより、2016年に都市計画決定の京橋一丁目東地区計画が完了し、街区「京橋彩区」もグランドオープンとなった。「TODA BUILDING」について、大谷社長は「多様な価値を生み出し続けることはもちろん、これからも京橋の街とともに歩み、新たな文化を創出して参ります」と、アートをフックにした新しい施設、エリアマネジメントについて語った。
公式サイト:https://www.todabuilding.com/
「TODA BUIDLING」は、ビル共用部でのオフィスワーカーと芸術文化エリア利用者の交流を意図し、8~27階をオフィスフロア、1~6階を芸術文化施設と商業施設で構成する地下3階地上28階建ての超高層複合用途ビルとなっている。「人と街をつなぐ」をコンセプトに、ミュージアム、ホール&カンファレンス、ギャラリーコンプレックス、創作・交流ラウンジ、ギャラリー&カフェを設けるほか、戸田建設のアート事業を含む様々なアートプログラムやイベントを展開することで、オフィスの枠を超えたアートとビジネスが交錯する場所を創出していく。新たな芸術文化の発信地として、江戸期からの多くの芸術資産を持つ京橋の文化的価値醸成に貢献し、街に開かれたビルとして、オフィスワーカーへの「アート&ウェルネス」を提供する。
【戸田建設の歴史】
https://www.toda.co.jp/company/history.html
戸田建設の初代戸田利兵衛は、1852年12月、京都の工匠(大工)の四男として生れ、幼くして父を失い、苦難の中、宮大工の修業をつみ、30歳の時、東京・赤坂で戸田方として請負業を開始した。1881年(明治14年)のことだった。当時の法曹界の第一人者・梅謙次郎博士邸(明治33年)をはじめ新しい得意先を開拓し、力強い骨格ができ上がった。
1908年(明治41年)には「戸田方」から「戸田組」と名称変更、近代化に努めた。工事の方も早くから、鉄骨造や鉄筋コンクリート造に取り組み、今なお東京・三田の高台にゴシック様式の秀麗な姿を見せている慶應義塾大学創立50周年記念図書館や村井銀行本店など近代建築史上にも残される名建築を手掛けている。
1923年(大正12年)の関東大震災は、建設業界に耐震構造としての本格的な鉄骨造や鉄筋コンクリート造の時代をもたらした。戸田組は震災直後、罹災者用応急住宅12万戸のうち一万戸を受け持ち、震災復興に全社一丸となって従事した。震災で焼失した本社社屋が1929年(昭和4年)12月に旧本店の地に鉄筋コンクリート造で完成した。
1961年(昭和36年)には、本社屋である新八重洲ビル(1期、現在TODA BUILDINGに名称変更)が完成。1963年にはそれまでの商号「株式会社戸田組」を「戸田建設株式会社」と改めた。
ART POWER KYOBASHI(APK)は低層エリア(1~6階)の芸術文化施設と商業施設を中心に賑やかなアート・ゾーンを形成、無料で楽しめるスペースが多いぞ
ART POWER KYOBASHIとは、TODA BUILDINGのオープンとともに はじまる新たなアートプログラムの総称を指す。 江戸の職人街から発展した京橋は、歌川広重や北大路魯山人も居を構えた アーティストに寛容な芸術文化のまちだった。 戸田建設がこの場所でものづくりをはじめて100年余り、 次の100年に向けて、新たなまちの価値づくりをはじめた。それは、アートによるまちのエコシステムの構築を目指す。
アートによるまちのエコシステムの基本は、アートに関わる①創作・交流、②発表・発信、③評価・販売の3つのプロセスのサイクル生成からなる。アーティストの成長プロセスとして、その仕組みの実現を通して、京橋エリアの文化価値の醸成を図る。
1.創作・交流
新進アーティストの作品募集や多様なジャンルのクリエーターが集うスクールの運営により、都市を舞台としたアートに関わる創作・交流の機会を生成する。
2.発表・発信
TODA BUILDINGの共用空間をアート作品の発表の場として運営するほか、「創造・交流」を経て育まれた活動を発信することで、誰もが気軽にアートに触れられる日常空間の形成を図る。
3.評価・販売
オフィステナントへの作品の貸出・販売や、ショップでの発表・販売を通じ、働く場所の創造性を高めるとともに、アーティストの評価と地位向上、生業の確立を支援する。
【APK PUBLIC】(TODA BUILDING広場、1~2Fエントランスロビー)
https://www.apk.todabuilding.com/program/public-art-program-vol1/
新進アーティストやキュレーターによる都市の風景を担う大規模な作品発表の場として、TODA BUILDINGの共用空間を活用し、更新性のあるパブリックアートを展開するプログラム。1Fの中央通りに面する緑豊かな広場は、アート作品や地域のイベントを楽しめるほか、憩いの場としても利用出来る。また、高さ16mの大きな吹き抜けが特長のエントランスロビーとそれを取り囲む2Fの回廊から成るビル共用部も展示スペースになる。来街者やオフィスワーカーが日常的に作品のある空間を体感し、クリエイティビティが刺激されることで、視野の拡張をもたらし日々の生き方や働き方を豊かにしていくことを目指す。
第1回は、国内外で活躍するキュレーターの飯田志保子氏を迎え、不確かな時代の閉塞感を未来志向のポジティブな展望に転換できるよう「螺旋の可能性―無限のチャンスへ」をコンセプトに作品を展開する。 螺旋の可能性―無限のチャンスへ。TODA BUILDINGの新たなシンボルとして、ビルに集う人々のモビリティ、ムーブメント、フレキシビリティを象徴すると同時に、未来を見通す上昇やサステナビリティへの志向も喚起するような、螺旋構造、回転、循環、連鎖、振り子運動、持続性などの特徴を持つ作品を展示する。
会期
2024年11月2日〜2026年3月(会期終了日は未定) ※ビル休館日は見れない。
時間
7時~20時
会場
TODA BUILDING 広場、1~2Fエントランスロビー(東京都中央区京橋1-7-1)
入場
無料
アーティスト
小野澤 峻、野田幸江、毛利悠子、持田敦子
キュレーター
飯田志保子
公式サイト
https://www.apk.todabuilding.com/program/public-art-program-vol1/
●持田敦子
《Steps》(エントランスロビー)
《Steps》(広場)
公式サイトより
「エントランスロビーの天井から吊り下げられた螺旋階段《Steps》は、持田が3次元空間に描いたドローイングの軌跡を具現化したもの。階段は人が昇降する実用性から解放され、空間に介入するツールとしてねじれたり重なり合ったりしながら、曲線の繊細な美しさと彫刻的なダイナミックさをつくり出します。下から、横から、上からと、見る角度によって弧を描くラインが異なり、季節や時間の移ろいに応じてビル空間に変化をもたらします。屋外広場では、ロビーの作品に呼応して地面から上空に伸びる《Steps》をご覧いただけます」
インタビュー:https://youtu.be/0fdgjOi2k1M
●小野澤 峻
《演ずる造形》
公式サイトより
「6つの球体が一定の速度で、それぞれ微妙なズレを保ちながら振り子のように揺れ動きます。その動きには、慣性の力や重力、そして周囲の環境が影響し、予期せぬ衝突が起こる可能性も秘めています。プロのジャグリングパフォーマーとしての経歴を持つ小野澤は、重力や遠心力を身体感覚で操る技術を、コンピューターが信号を解読して動作する装置に置き換え、自然の法則、コンピューター、そして人間が共演するライブパフォーマンスを実現しようとしています」
約8分|11:00から1時間毎に上演|最終回 19:00 ※休演中につき観覧できない場合もある
インタビュー:https://youtu.be/qEOOq_CQpwI
●野田幸江
《garden -a- <この風景の要素>》
《garden -b- <地層になる>》
《flower》
公式サイトより
「TODA BUILDING竣工までの2年間、京橋エリアで四季計8回行ったフィールドワークを基に制作した一連のシリーズ。建設現場の湧水や道端に群生する季節ごとの小さな植物を採取し、乾燥させたり煮詰めたりしながら特性を引き出し、フィールドワークで感じた街のストーリーを反芻しながらかたちづくられました。芽生えて朽ちていく有機物の循環、その土地に人が暮らすことで生まれる変化。普段は目に見えない地形や地盤の個性を映し出し、都市の生態系を集積した作品となっています」
インタビュー:https://youtu.be/bMexml3sJm8
●毛利悠子
《分割された地震動軌跡模型Ⅰ-1》
《分割された地震動軌跡模型Ⅰ-2》
《分割された地震動軌跡模型Ⅰ-3》
《分割された地震動軌跡模型Ⅰ-4》
公式サイトより
「本作において毛利は、地震学の先駆者である関谷清景(1854–1896)が、1887年1月15日に起きた地震の東京での記録をもとに、地面の動きを針金で立体的に表した「地震動軌跡模型」(国立科学博物館蔵)から着想を得ました。毛利が実践してきたキネティック・アートから離れた、静的な彫刻作品のように見える本作ですが、地球の運動エネルギーを具現化した地震学者の模型の引用であるという点で、これまでの毛利の活動の延長に生まれた新しい境地とも言えるでしょう。最先端の免震構造を備えたビルの内部で、人間と自然との絶え間ないネゴシエーション(交渉)が表現されています」
インタビュー:https://youtu.be/_5eSZr9_vOA
【APK STUDIES】(3階 APK ROOM)
戸田建設はTODA BUILDINGを拠点に、アートでつながる新しいコミュニティ形成を目的とし、自分にとって切実に必要な創造力を育む学びの場「APK STUDIES」を開設する。 「APK STUDIES」とは、アートを起点にさまざまな創造的実践に出合い、参加メンバーの関心や課題意識を深めていくプログラム。他者と協働して創作していきたいクリエーター、地域に根差した表現活動を企画・実行したいキュレーターやコーディネーター、アートと社会の関係について理解を深め実践したいオフィスワーカーなどを対象とし、平日の仕事終わりの時間帯に開催予定。
ファシリテーターとして、インディペンデントキュレーターの青木彬氏を迎え、2025年よりスタートする。よりよく生きるための自分と社会との関係性を捉え直し、再構築するプログラムを目指す。
第1期メンバーの募集などは以下のリンクから
https://www.apk.todabuilding.com/program/apkstudies/
【ギャラリーコンプレックス】(3F)
https://www.todabuilding.com/floor-guide/3f/
このフロアには、現代アートを代表する「タカ・イシイギャラリー 京橋」「小山登 美夫ギャラリー 京橋」「KOSAKU KANECHIKA」「Yutaka Kikutake Gallery」のギャラリー4軒が集結し、東京駅前エリアが現代アートの発信拠点へと変貌。ギャラリーごとに異なる建築家が内装デザインを手掛けていて、アートだけでなく空間としても各ギャラリーの個性を楽しめる。
●タカ・イシイギャラリー 京橋
https://www.todabuilding.com/spaces/304/
公式サイトより
「1994年の開廊以降、基本的な重点を写真(グラフィック)に置きながら国内外の作家の展覧会企画や書籍の出版を行っています。六本木に位置する主要スペースのほか、タカ・イシイギャラリー フォトグラフィー / フィルムでは日本の戦前戦後の写真・映像作品を扱い、2023年には京都と前橋にギャラリースペースを展開しています」
営業時間:11:00~19:00
定休日:日・月・祝
内装デザイン:建築家 田根剛
杮落し展:グループ展 会期:2024 年11月2日~12月14日
https://www.todabuilding.com/events-and-programs/304_241102/
新スペースのオープニング展として、ポートレートをテーマとしたグループ展を開催。本展では11名の作家による約14点の作品を展示する。
参加作家は、荒木経惟、五木田智央、掛井五郎、サーニャ・カンタロフスキー、川原直人、グラハム・リトル、松岡一哲、森山大道、村瀬恭子、セル・セルパス、山下紘加。
●KOSAKU KANECHIKA
https://www.todabuilding.com/spaces/302/
公式サイトより
「KOSAKU KANECHIKA は、2017 年3 ⽉に天王洲のTERRADA Art Complex にオープンした⽇本国内の現代アートを再定義する新世代に属するギャラリーです。取り扱い作家は⻘⽊豊、沖潤⼦、桑⽥卓郎、佐藤允、鈴⽊親、舘⿐則孝、朝⻑弘⼈、⼗三代 三輪休雪などで、海外のアートシーンでも⾼く評価されています。また、Dan McCarthy やRuby Neri など注⽬すべき海外作家の展覧会も開催し、既存の枠にとらわれない新しい表現に取り組む作家を紹介しています」
営業時間:11:00~19:00
定休日:日・月・祝
⼗三代 三輪休雪「エル キャピタン」 会期:2024年11月2日~12月14 日
https://www.todabuilding.com/events-and-programs/302_241102/
2019年に三輪家当主として⼗三代 休雪を襲名した三輪休雪は、三輪家伝来の⽩萩釉を⽤い、萩焼の伝統 を継承しながらもダイナミックで斬新な造形を取り⼊れた作⾵で、国内外で⾼く評価されている。⼑を使って斬り出した⼟肌と三輪家伝来の⽩萩釉(休雪⽩)のコントラストで迫る茶碗《エル キャピタン》シリーズは、⽶国留学時代にヨセミテ国⽴公園で⾒た巨⼤な花崗岩などから得たインスピレーションを、 萩の⼟、そして陶芸の伝統と統合して作られている。
本展で展示する《エル キャピタン》シリーズは、土の塊の内側をくり抜いて成形される独特の茶碗。大きな生命力をもつ自然の一部である土を、一客の器へと収斂させていくその過程は、自分の思うとおりになるものでは全くない、と三輪はいう。本展では《エル キャピタン》シリーズから新作約10点、大きなサイズの作品群を展⽰する。
●小山登 美夫ギャラリー 京橋
https://www.todabuilding.com/spaces/303/
公式サイトより
「1996年開廊。六本木、天王洲、京橋の3箇所に拠点をもち、日本のアーティストとともに、アメリカ、カンボジア、マレーシア、ドイツ、アルゼンチンなど世界中の様々なアーティストの作品を展示。菅木志雄、杉戸洋、蜷川実花、リチャード・タトル、ソピアップ・ピッチなど、世代を超え、巨匠から新たな才能まで幅広く紹介しています」
営業時間:11:00~19:00
定休日:日・月・祝
杉戸洋展「apples and lemon」- 「りんごとレモン」 会期:2024年11月2日~12月7日
https://www.todabuilding.com/events-and-programs/303_241102/
日本の現代アートにおいて重要な作家の一人と言える杉戸洋。具象のような抽象のような点や線、丸、三角等のモチーフとみずみずしい色彩のペインティング、立体など、既成概念にとらわれない作品群は国内外で高い評価を受けてきた。とくに展示空間を五感や身体性による鋭敏な感覚でとらえるのは杉戸独自の制作アプローチであり、試行錯誤と時間を重ね、作品同士、作品と空間を呼応させ変容しあう、伸縮自在な世界観をつくり続けている。
本展は、新作の立体・ペインティングと、活動初期の90年代の作品を組み合わせた展示となる。本展タイトルにある「apples and lemon」- 「りんごとレモン」は、同じ球体の果実でも、色も形も別のもの。その組み合わせで何が見えるかを考えたいという杉戸の想いがこめられており、杉戸が探求するものの関係性は、多層的で流動的な世界を実感する楽しさ、喜びを私たちに与えてくれる。
●Yutaka Kikutake Gallery
https://www.todabuilding.com/spaces/301/
公式サイトより
「Yutaka Kikutake Galleryは、2015年の開廊以来、国内外のアーティスト達の活動を支え、グローバルなプラットフォームへ紹介することを続けてきました。また、展覧会の開催とともにワークショップの開催や出版プロジェクト等を展開し、新しい価値観が多様に飛び交う現代において、アートの意義を考え、社会との接続の在り様を豊かにしていくことを企図しています」
営業時間:11:00~19:00
定休日:日・月・祝
Group Exhibition「ささめきあまき万象の森」 会期:2024年11月2日~12月21日
https://www.todabuilding.com/events-and-programs/301_241102/
「ささめきあまき万象の森」は、奈良美智キュレーションによるグループ展。本展は奈良が近年訪問を重ねる北海道の地にて出会った4人の作家の作品とともに作り上げられている。自然が宿す精神性に導線を持ち、時代に左右されない普遍的なものの気高さを追求することの尊さをギャラリー空間に顕在させる。「 TODA BUILDINGでの新たなギャラリースペースのこけら落としとなる本展は、今後永く続いていくギャラリーの姿の道標となる、スタートにふさわしい展示となります。是非ご高覧ください」とのこと。
【CREATIVE MUSEUM TOKYO】(6F)
https://www.todabuilding.com/spaces/creative-museum-tokyo/
CREATIVE MUSEUM TOKYOは、「作品」や「表現者」、さらにはそこに至る「プロセス」を大空間で体感できるミュージアム。 アニメ、マンガ、音楽といったポップカルチャーや現代アート、デザインなど多彩な領域のクリエイションとの出会いを東京の中心で展開する。併設するミュージアムショップでは展覧会に連動したオリジナルグッズ等を販売し、同じフロアにあるCREATIVE MUSEUM TOKYO CAFEでは、隣接する中央通りを見下ろす立地で、「変容」をテーマに、展覧会の開催期間中は、各展の内容に因んだ多彩なオリジナルメニューを提供する。
営業時間:11:00~20:00 ※展覧会により変更になることもある
定休日:展覧会の営業期間に準じる
アニメ「鬼滅の刃」柱展 ーそして無限城へー 会期:2024年11月2日~2025年3月2日
本展は、アニメ「鬼滅の刃」として初めて、鬼殺隊最高位の剣士たちである“柱”にフォーカスした展覧会。 アニメ5年間に描かれた様々なものを集結させ、柱たちの姿を約1,200㎡、天高5mの大空間で立体的に構築する。約1,000枚の原画で彼らの表情に迫る展示や多様な映像展示などを通じて、圧倒的な物量で柱の存在をより深く感じることができる。
“柱”の魅力に触れる音声体験と全員もらえる入場特典として、入場時に受け取る「柱札」を該当のエリアでかざすことによって、柱の名言を体感する展示や、本展のために特別に収録された音声で、選んだ柱が他の柱を紹介するコーナーを楽しむことができる。
「柱札」は、柱のイラストがデザインされたカード型の入場特典。入場時に柱9人の中から1人を選び、受け取ることができる。「柱札」を活用することで、選んだ柱の特別な音声体験が可能になる。
会場に隣接するCREATIVE MUSEUM TOKYO CAFEでは、本展の期間中“アニメ「鬼滅の刃」 柱展 ーそして無限城へー カフェ produced by ufotable Cafe”を展開する。柱9人それぞれにフォーカスした、CMT CAFEならではのコラボメニューを提供する。
営業時間:11:00~19:00 (入場は19:30まで)
定休日:会期中は無休
料金:一般・大学生2200円など。日時指定制でのチケット販売。混雑緩和のため、30分毎に入場時間を区切り、予約した時刻から30分以内に入場出来る。
チケット情報 https://kimetsu.com/hashiraten/outline.html
公式サイト:https://kimetsu.com/hashiraten/
【TODAホール&カンファレンス東京】(4F)
https://www.todabuilding.com/spaces/toda-hall-and-conference-tokyo/
大小2つのイベントホールは、セミナーや展示会だけでなく、新商品発表会やファッションショーなど様々なイベントで利用可能。ホールAは約500名収容可能で、400インチの大型スクリーンと約65mのガラス張りのホワイエを備えている。ホールBは約260名収容可能。大中小5つのカンファレンスも併設し、様々なビジネスシーンをサポートする。
【Gallery & Bakery Tokyo8分】(1F)
https://www.todabuilding.com/spaces/101/
アートギャラリーとベーカリー&カフェが併設するスペース。 東京駅から徒歩8分、美術館や伝統的なギャラリーが集積する京橋にて、街に開かれた場所として、パンやコーヒーを買うことの延長線上にアートの鑑賞を楽しめる。 ベーカリー&カフェは NY発祥の「THE CITY BAKERY」(フォンス)、展示は現代アートのプラットフォーム「ArtSticker」(The Chain Museum)が運営する。
友沢こたお 新作個展「Fragment」 会期:2024年11月2日~12月3日
https://www.todabuilding.com/events-and-programs/101_241102/
友沢は1999年フランスのボルドー生まれ。世代を代表するアーティストの一人として、存在感を放っている。 友沢の作品はスライム状の物質と有機的なモチーフを組み合わせた独創的でリアリティのある人物や人形を描いている。「Fragment」と表した本展では、展示壁の高さを活かした油彩画を展示・販売する。
TODA BUILDINGとミュージアムタワー京橋で同時に展示される毛利悠子のアーティゾン美術館の展覧会は国内では初となる大規模なスケールの展覧会で同館所蔵の傑作たちとの共演だ
TODA BUILDINGの隣にあり、街区「京橋彩区」のエリアマネジメントを一緒に行っている「ミュージアムタワー京橋」の1~6Fを占めるアーティゾン美術館では、 TODA BUILDINGのAPK PUBLICのオープニング・アーティストの一人でもある毛利悠子の過去最大級の展覧会「ジャム・セッション 石橋財団コレクション×毛利悠子—ピュシスについて」を2024年11月2日に開始した(~2025年2月9日)。TODA BUILDINGと同日に内覧会が行われ、こちらにも筆者は参加した。
アーティゾン美術館では、2020年の開館以来、石橋財団コレクションとアーティストとの共演、「ジャム・セッション」展を毎年開催している。第5回目となる本展は、国際的なアートシーンで注目を集めるアーティスト、毛利悠子を迎えた。
毛利は、主にインスタレーションや彫刻を通じて、磁力や電流、空気や埃、水や温度といった、ある特定の空間が潜在的に有する流れや変化する事象に形を与え、立ち会った人々の新たな知覚の回路を開く試みを行っている。
近年数多くの国際展に参加し、世界のアートシーンで注目を集める毛利は、現代美術のオリンピックと呼ばれる「ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展」、第60回(2024年4月20日11月24日)における日本館展示に選出された。そんな彼女の活動を、アーティゾン美術館の空間に合わせてアップデートする既発表作品と、コレクション作品からインスピレーションを得た新作を交えて、国内では初となる大規模なスケールで紹介する。
本展タイトルに含まれる「ピュシス」は、通例「自然」あるいは「本性」と訳される古代ギリシア語。今日の哲学にまで至る「万物の始原=原理とはなにか」という問いを生み出した初期ギリシア哲学では、「ピュシス」が中心的考察対象となっていた。当時の著作は断片でしか残されていないが、『ピュシス=自然について』と後世に名称を与えられ、生成、変化、消滅といった運動に本性を見いだす哲学者たちの思索が伝えられている。
絶えず変化するみずみずしい動静として世界を捉える彼らの姿勢は、毛利のそれと重ねてみることができる。毛利の国内初大規模展覧会である本展では、新・旧作品とともに、作家の視点から選ばれた石橋財団コレクションと並べることで、ここでしか体感できない微細な音や動きで満たされた静謐でいて有機的な空間に来場者をいざなう。
【開催概要】
展覧会名
ジャム・セッション 石橋財団コレクション×毛利悠子—ピュシスについて
会期
2024年11月2日~2025年2月9日
開館時間
10:00~18:00(毎週金曜日は20:00まで)※入館は閉館の30分前まで
休館日
月曜日(11月4日、1月13日は開館)、11月5日、12月28日ー1月3日、1月14日
会場
アーティゾン美術館・6階 展示室 (東京都中央区京橋1-7-2)
入館料
一般:ウェブ予約チケット 1200円(クレジット決済のみ)、窓口販売チケット 1500円
チケット予約リンク:https://www.artizon.museum/ticket/
同時開催
ひとを描く(5階 展示室) 石橋財団コレクション選
特集コーナー展示 マティスのアトリエ(4階 展示室)
公式サイト
https://www.artizon.museum/exhibition_sp/js_mohriyuko/
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